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バタイユ の商品レビュー

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2017/03/28

「この書物は、内外の優れた先達が成し遂げた成果、貴重な労多き成果に依存しながら、その末端を分岐させ、そこから異なる際断面を切り開くことを目指している」と、「序」で述べられているように、オーソドックスな入門書ではありません。芸術論を中心に、バタイユの思想が投げかける問題そのものへと...

「この書物は、内外の優れた先達が成し遂げた成果、貴重な労多き成果に依存しながら、その末端を分岐させ、そこから異なる際断面を切り開くことを目指している」と、「序」で述べられているように、オーソドックスな入門書ではありません。芸術論を中心に、バタイユの思想が投げかける問題そのものへと切り込んだ本です。 『ドキュマン』に掲載されたさまざまな写真を紹介しながら、プラトンの「イデア」に代表される思想の形態化への意志を裏切り続けていく「不定形なもの」に、バタイユが「外部」への裂開を見ようとしていたことが明らかにされます。また、アンドレ・マッソン論や『マネ』論でも、バタイユの思想を一つの形にまとめるのではなく、バタイユの見ようとした問題そのものに直接読者を導こうとする著者の意図が感じられます。 これまで、バタイユはおもしろいけれども、バタイユについて書かれたものはおもしろくない、と感じていたのですが、本書はおもしろく読むことができました。

Posted byブクログ

2014/06/21

私たちが回帰的に獲得する連続性は、体液とかツバとかそうしたものがもたらす嫌悪感と深く繋がっていたりするわけで、そうしたバタイユの本質をよく解説していて初心者にも優しい。常に傷はうちから外に開かれてる。

Posted byブクログ

2014/01/07

図書館の、新刊のところにあったので、借りてみたんだけど。 つまんなかった。 自己陶酔してるような本。

Posted byブクログ