パロの暗黒 の商品レビュー
「グインサーガ」がお話半ばで終わってしまったことが 残念でしかたなかったわたしにとってみれば、 誰かがこのお話を引き継ぐ、ということに賛成なのです。 だけど、それってもちろん、 このお話の読者にとっても 引き継がれた作者にとっても めちゃくちゃプレッシャーのかかる大変なことだと思...
「グインサーガ」がお話半ばで終わってしまったことが 残念でしかたなかったわたしにとってみれば、 誰かがこのお話を引き継ぐ、ということに賛成なのです。 だけど、それってもちろん、 このお話の読者にとっても 引き継がれた作者にとっても めちゃくちゃプレッシャーのかかる大変なことだと思うのです。 栗本薫が考えていたこの先のグインサーガが いったいどんな結末を迎えるはずだったのか、 それはもう知る由もなくて、 だからもうそこは新しい作者の方に完全にゆだねるべきなのでしょうね。 しかし!しかしです! この巻の途中辺りから「なぬっ?そんな?まさかっ?」という展開が起こった時には、 わたしはけっこう心の中で拍手を送りました。 これはもう、読者の気持ちはまっぷたつに分かれるかもしれないな、と思いましたが、 わたしは「がんばれ!」と、この先を応援したい派です。 こうなったからには、しっかりとこの先を描いていただかないと! 期待を込めての☆4つです。
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まさか正伝を栗本薫以外の人が書くとは思わなかった。思えば高校時代から読み始めて四半世紀以上が過ぎていた。ほぼ惰性で読んでいる。 ところでマリウスの性格が変わってね?
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続編。 一遍の小説として、テンポがよく、気がついたら読み終わっていた感じ。その小説の中で、久々のキャラクターたちのその後を知ることが出来て嬉しく思います。 グイン・サーガに対する愛情あふれた内容だと思います。まさかの悪役登場という展開で、今後の続編が楽しみ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
グインサーガ、途中で読みやめてた組です。 だって、あの黒髪の美人が 「ああ・・・」とか「おお・・・」とか言われまくって、 花のようにお美しくはかなく、おいたわしい「だけ」になっちゃってて、 ファンの方には本当に申し訳ないけれど、 「うわー、超ウゼー」でやめてました。 んが。 栗本薫氏が亡くなったのに、新刊が?と思って本屋でパラパラ見てたら 「おもしろい?かも?」と、結局レジへ。 で、結果、面白い。 リギアさんて、こんなに「姐さん」だったっけ?と記憶を引っ張り出しながら 読んだけど、話が転がる転がる。 よしよし、こういうのを待ってたんだよ。 うおーい、どうなるんだあ、これから、でページをめくる快感。 そして、作家の五代さん、初読なんですが、文章が読みやすい。 合う、っていうヤツなのか? (もう1冊のグイン続編「サイロンの挽歌」はワタシにはちょっと合わなかった印象) あのヒト、の復活もカッコいい「死に直し」になるといいなあ。 なんか、かっこ悪かった。栗本さんの描く彼の晩年。 なんか「男っぽい」ってのがまったくなくなっちゃって フニャフニャしっぱなしだったもんねえ。 彼女にとっては理想の男だったのかもしれないけど、実にキモチワルかった。 あのヒトもあれじゃ浮かばれまい。カッコよかったもんね。 このシャキシャキした五代さんの筆で描かれる物語のこれからも、 グイン本人の描写も楽しみ。 頑張ってください。
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テンポも良くて違和感もなく面白く読めた。ただあとがきを先に読んで、壮大なネタバレを喰らった、今どき後で読めとか飛ばして読めの断りもなしに、いきなり喰らわされるとは。未読の方はご用心。
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物語世界へのリスペクトと愛を感じさせつつ、原作者の傀儡とならない意思を後書きで示す。 テンポも速く、諸々の描写は20巻代の頃を感じさせる。 今後も読みたいと思わせるに充分及第。
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グイン・サーガの続きを五代ゆうが書くというので、久々に買いました。グインは、栗本薫の最後の一冊をン年ぶりに買って以来。10代のころは大好きだったんだけどね。 五代ゆうなら面白いんじゃないかな、という期待以上。「面白かったころのグイン・サーガ」でした。 五代ゆうは、デビューの頃は読...
グイン・サーガの続きを五代ゆうが書くというので、久々に買いました。グインは、栗本薫の最後の一冊をン年ぶりに買って以来。10代のころは大好きだったんだけどね。 五代ゆうなら面白いんじゃないかな、という期待以上。「面白かったころのグイン・サーガ」でした。 五代ゆうは、デビューの頃は読んでたんだけど、忙しくてご無沙汰になりつつ、息子妊娠中の2000年に、bk1(現honto)で、作家の高瀬彼方さんが『背水の陣』企画として、30冊仕入れて売れ残った分は自分で買い取りますっていう企画をしたときに買ったなぁ。あれも面白かった。『骨牌使い<フォーチュン・テラー>の鏡』だっけ。彼女はデビューの頃から超実力派でした。 次巻からは別の方と交互に書かれるそうですが、久方ぶりにちょー楽しみ。 でもね。パロの惨憺たる有様の描写を見て、ついつい「原作者がめちゃくちゃにしたシリーズを書き直すってこんな心境かしら」なんて思ってしまいましたよ。普通、作者は自分の作品をめちゃくちゃにしないよね! これ書くためには、迷走したあとの作品もすべて目を通さなきゃいけなかっただろうし、大変だっただろうなぁ。 ただ、五代ゆうが書いてくれるなら(交互でも)、原作者が望んだのとは違う方向だろうけど、ちゃんと物語が整合性を持って進むだろうし、安心して読める……んじゃないかな。 あのお方の復活とかいろいろありましたが、どうなるか、本当に楽しみ。
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文章はともかくキャラの性格がかなり変わってるのはやはり違和感あるし、何より展開がもうムチャシヤガッテというかなんというか。 ただまあスピード感はあるかなあと、とりあえず次はまた違う人が書くみたいだし兎にも角にもしばらく様子見かなあと。
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初期のグインみたいな、もしくはローダンシリーズみたいに展開が速く小気味好いね。でもストーリーが複雑になりそうだなぁ…次も楽しみにしてます!
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グインサーガ本伝の続編 フロリーが行ったヤガでの騒動の途中だったが、 五代ゆうさんがそのときのパロ、宵野ゆめさんがそのときのサイロン、からグインサーガを再び紡ぎ始めた。 物語が破綻しない様に、プロジェクトの中でよく連携してグインサーガの最後まで連れて行って欲しいと思う。
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