二重螺旋の誘拐 の商品レビュー

喜多喜久(著者)

2020/03/14

2度目の読了。

2度目だったからというわけではないけども、これはおそらく時間軸をずらしたミステリーということはなんとなくわかった。もちろん日付がミスリードの場合もありえるが。

氏の作品の気になるところは科学者であるが故に、厳密性を気にしなくて良いファンタジー要素がそれなりに入ってくるところだろうかね。そのファンタジー要素が科学とうまく融合してくれないと後味にでちゃうかもしれない。

シリーズ化されてる他の作品と比べると、そこのところが合う合わないをはっきりさせそう。トリック自体は王道でよかったのではないかと思った。

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1度目：2016/05/10

2014/10/16

○サイエンスをベースとした作品を得意とする喜多氏の作品。
○大学の薬学研究室を中心に、２つの誘拐事件の発生とその関連性を明らかにしていく作品。
○本作は、「科学」というよりも「研究室」「研究者」という部分が中心になっているが、それを含めて喜多氏らしさが出ている。
○本作のキーワードは“時間軸”と”マナちゃん”。

2014/08/20

大学に助手として勤務する香坂啓介は、先輩・佐倉雅幸の一人娘、五歳の真奈佳に亡くなった妹の面影を重ねて可愛がっていた。
ある日、真奈佳は一人でプールに出かけ、そのまま行方不明になる。真奈佳の行方を必死に探す雅幸と妻・貴子。そこへ誘拐を知らせる電話が……。

二つの誘拐事件が描かれるが、トリックとしてわりとよく見るネタなのだったのであまり驚きはなかった。雅幸の方の誘拐も、わかりやすいように丁寧にひっかけを作っている感じなので、ある意味では親切なのかも。ただ、啓介が気持ち悪いんだよなーとにかくキャラクターが気持ち悪い。それが最後までひっかかってしまって、ラストの落ちにほっこりできなかった。

2014/07/09

アメリカの大学院への留学を夢見る製薬会社の社長を父にもつ研究者の娘が誘拐される。父と息子との確執を軸に、物語は思わぬ方向に展開していく。妻による偽装誘拐であることが判明するが・・・

2014/07/08

ラブロマンスとしてもミステリとしても家族の話としても、どの切り口からも中途半端感が否めません。ケミストリーシリーズの出来が良かっただけに残念です。

2014/03/09

香坂啓介の話と佐倉雅幸の話が二重螺旋のように交互に語られます。
読んでいてすぐに「おかしい」と思いましたが、結局全て見抜くことは出来ませんでした。
仕掛け自体に目新しさはありませんが巧妙に構築されていますし、解りにくい箇所も最後にきちんと説明されているのでスッキリした読後感でした。
お話自体は出来過ぎな感がありますがとても面白かったです。

2014/02/19

誘拐したはずの少女が、さらに誘拐される。
仕組みや展開は面白かったけれど、終わり方の浅さや説得力の無さは微妙だった。

2014/01/06

化学系の話で「二重螺旋」というから、勝手にDNAのことかと思っていたのですが…どこが「DNA」？？？

違う意味だったようです。
最後に、してやられた感じです。
時系列かと思っていたのですが、ピッタリ日付と曜日が同じだったのですね？

2013/12/26

なにかおかしいと、疑いながら読んだ。
このタイプのトリックはあまり好きではないけど、
あらまあ！と驚いた。

2013/12/05

軽いミステリーとして面白かった。
最後にきて、ああこう繋がっていたのね。と納得。まさに、二重螺旋だった。
読後感もいい。