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私の人生ア・ラ・カルト の商品レビュー

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2014/02/16

岸惠子が各所で“書き散らしてきた”ものを講談社の豊田利男という編集者にちょっと見せたつもりが、いつの間にかゲラになって返ってきてでき上がったのだとか。さもありなんという感じで、時代もテーマもバラバラなので書かれた背景などの注釈を付けてほしい気がしながら読んだ。 何より話題が豊富、...

岸惠子が各所で“書き散らしてきた”ものを講談社の豊田利男という編集者にちょっと見せたつもりが、いつの間にかゲラになって返ってきてでき上がったのだとか。さもありなんという感じで、時代もテーマもバラバラなので書かれた背景などの注釈を付けてほしい気がしながら読んだ。 何より話題が豊富、世界が広い。川端康成だの、マーロン・ブランドだの、アヌーク・エーメだのが出てくると思えば、母の飼い猫との攻防や娘との暮らしも出てくるし、信念のもとに向かったアフリカやイスラムの地に関する話も出てくる。文章もなかなかテンポがよく玄人はだし。才媛っているものだなと思った。

Posted byブクログ