シュークリーム・パニック Wクリーム の商品レビュー

倉知淳(著者)

2013/11/28

『壺中の天』の頃から倉知さん、絶対ヲタ趣味あるだろうなーとは思っていたけど、ラストの話はあれは絶対皮肉だと思う。うん。同属だからこそ判るあれだ、うん。
そしてそろそろ猫丸先輩をですね…

2013/11/29

二カ月連続刊行第二弾。

【限定販売特製濃厚プレミアムシュークリーム事件】
シュークリームを食べたのは誰か、という日常の謎。ギャグ満載のまったりとした雰囲気ですが、特殊な状況下での素人探偵の推理はおもしろかったです。思いつきで行動する犯人にちゃんとしろよ！なんて文句を言うのも楽しい。

【通いねこぐるぐる】
暗号の隠し方はおもしろかった。でも、猫がかわいいという描写がほとんどで短編なのに長ったらしい。猫はかわいいけどね。ネタひとつにしてももうちょうっと膨らませてほしかった。

【名探偵南郷九条の失策　怪盗ジャスティスからの予告状】
総じて微妙。もう一度読み直すとなるほどとも思うんですが、基本的に自分がこのトリックを好きではないのと、あまりにも安易な気がする。軽くてユーモアある言い回しなんかも笑える前にくどかった。

2013/11/19

倉知の短編ミステリーは本格仕掛けで楽しませる。もともと叙述トリックが得意だけに、ユーモアで引き付ける。
但し、スランプ気味かも！

2013/11/11

倉知淳がなんと２ヶ月連続新刊刊行ですよ！　前作がサスペンスに青春ものといった感じでしたが、今作は本格色が強かったです。しかもその本格色を軽快なセリフのやり取りとユーモアで包んでいるのが倉知色なんですよね。しかもしかも最後の最後にちゃぶ台をひっくり返すようにオチをつけるのが楽しいんです。シュークリーム盗難事件の脱力的なオチにしても、倉知淳ならではだなと。
また「名探偵南郷九条の失策」では、あるミステリの手法が見事に決まっていて爽快でした。本格ミステリの魅力を再認識させられた感じです。このイキオイでコンスタンスに新刊出してくれれば嬉しいなあ。

2013/11/09

倉知淳、まさかの２ヶ月連続刊行の第2弾。先月の『シュークリーム・パニック 生チョコレート』に比べ、ミステリ分はかなり高め。端整なロジックや伏線が冴え渡る。脱力系のオチも倉知らしくて愉しい。