黒猫の刹那あるいは卒論指導 の商品レビュー
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今回もポォ作品に絡めた短編集。黒猫と私の出会いの話。これが第四弾なのか!!前日譚だから違和感なく読めたけれど…そもそも第一弾が前すぎて覚えていないというか…合うか合わないかといえば合わない(笑)けれどつい読んでしまう。
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黒猫と付き人が出会う話。お互いに意識しているように感じる表現が、ところどころ読み取れた。付き人は博士課程に進むのか悩み、自分の研究に自信が持てないでいたが、黒猫との出会いが付き人の行く方向を定めていく。論文や研究に対する黒猫の考え方を知ることができて興味深かった。 私も数年後に...
黒猫と付き人が出会う話。お互いに意識しているように感じる表現が、ところどころ読み取れた。付き人は博士課程に進むのか悩み、自分の研究に自信が持てないでいたが、黒猫との出会いが付き人の行く方向を定めていく。論文や研究に対する黒猫の考え方を知ることができて興味深かった。 私も数年後には、卒業論文を書かないとなんだな。
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あれ?このシリーズってこんなに甘々だったっけ?いや、私的にはおいしくいただきましたが。美学講座の部分も、慣れてきたのか今回がわかりやすかったのか、とても読みやすかった。
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これだけは読んでなかったのを今更。付き人と黒猫の学部生時代の話なので、最新のラビリンスまで読んでいる身にとっては最初違和感。 1話「数奇のフモール」 噂に聞いていた2人の出会いの物語にしていきなり付き人が危険な身にあっているではないですか!!唐草教授の件(薔薇参照)を知っているとますます叶わないんだよなあと思ってしまう。それもまた皮肉。 2話「水と船の戯れ」 学生時代の自分に教えてあげたかったー!船の中に水は自分のことも少し重なるものがあって、なんだか分かるなあ。この辺りから黒猫のいつもの調子の片鱗が出てきて、お?ってなったり。 3話「複製は赤く色づく」 遊歩の2話の前の話だけどこの辺りから付き人と黒猫の関係が固まりつつある。赤死病がコロナと重なる。 4話「追憶と追尾」 またしても付き人を危険に晒したい森先生の癖が。。。ディストピアも似たようなテーマだったなと思いつつ、どこか重なるところがあった。 5話「象られた心臓」 黒猫シリーズには珍しいダークな感じの話。黒猫のポーカーにはこっちもドキドキしたし、付き人が怒るのもそうだそうだ!! 6話「最後の一壜」 自分も「アモンティリヤードの酒樽」の最後の一文は気になっていたのでその解釈はなるほど。水はある意味2話に回帰しますね。。。最後にサラッと黒猫がね。。。 エピローグで今まで謎だったことが少し分かって、このやろー黒猫!と思いつつ、やっぱ2人はなるべくしてなったんだなと改めて思った。また遊歩に戻りたい。
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シリーズとは知らずにタイトルと表紙に惹かれてこちらから読んでしまいましたが、面白かったです。 黒猫が甘くて悶えました。これは惚れちゃう。 第一弾から全部読もうと思います。
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黒猫と付き人が出会った大学4年生の頃のはなし。 付き人は、「まだ何者でもない」と自分で言っているように、付き人でもないので、呼び名がない。 この頃の方が自然というか、普通に付き合ってる感があるんだけど… 黒猫は最初から付き人が気になってたぽい。造形の美しさかなあ。てことは一目惚れ...
黒猫と付き人が出会った大学4年生の頃のはなし。 付き人は、「まだ何者でもない」と自分で言っているように、付き人でもないので、呼び名がない。 この頃の方が自然というか、普通に付き合ってる感があるんだけど… 黒猫は最初から付き人が気になってたぽい。造形の美しさかなあ。てことは一目惚れなのか…? 安藤先生の恋のはなしが良かった。 アモンティラード、飲んでみたい。
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黒猫と付き人の出会い編。美学とポオの交わってゆく話が分からないなりにも面白い。 こんな存在が近くにいたら、そりゃあ意識もするよね。
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黒猫シリーズ第4弾にして、エピソードゼロとなる「黒猫」と付き人である「私」の出会いを描く学生篇。 第1弾の頃に比べると肩の力が抜けて文体も論理展開もシンプルになったと巻末掲載のインタビュウで作者が言うように、昨日読んだ「黒猫の遊歩・・・」よりはわかりやすくて楽しめた。 それでも今回も、事件の謎解きよりも「黒猫」と「私」の関係性にドキドキ、やきもき。この二人、これからどんな関係性になっていくのか楽しみで仕方がない。 とはいえ作者自身は「相手と自分について深く考えながら、距離を調節するのが恋愛」と言っているから、これからもやきもきは続きそう。
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連作短編。時系列でいうと、黒猫と私が出会った頃の話。 このシリーズも3作目、かな?4?まぁなんにせよ回を重ねたことで、こなれてきた感はあるのかもしれない。というか、短編的なことの方が向いているということなのかもしれない。 長編は謎解きがどうしても「美学」の説明(ほとんどの読者はわからないから、じっくり説明しなきゃならん)に重きが置かれることになる。長編である分、ナゾもそれなり重いから。 だが、短編であれば、短編で扱うくらいのナゾを美学を通して語ることになるからか、比較的わかりやすかった気がする。巻末の対談によれば、シンプルさがでてきた(本人談)みたいなことが書かれていたが、そういうことなのかもしれない。 ただそれ以上にポオを知らなくてもなんとななるレベルでは解きほぐしてくれてはいるし、テクストを解釈をするということの雰囲気が、これまで読み重ねたことで、少しは「なるほど」と思えるくらいにはつかめているというのこともあるんだろう。 「私」は「心」であるという筆者の企みが、あぁこういうことが「美学」なんだろうとちょっと思った。
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