見えない糸 の商品レビュー
2014年91冊目。 アメリカで起きたキャリアウーマンと物乞いの少年の絆を描いた実話。 「施すもの」と「施されるもの」という関係を越えて、 お互いがお互いを必要とし合うところに生まれる愛情を知る。 人生は誰と出会うかによって、最悪の状況をも脱することができるのだと教わった。
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服役中の黒人の若者の数が、黒人大学生の数を越えていた1980年代。 一人の物乞いの黒人少年と、独身30代のキャリアウーマンの交わりを描いたノンフィクションです。 中国のことわざで、「出会う運命にある二人を結びつける見えない糸がある」というものがありますが、まるで違う世界に生きる...
服役中の黒人の若者の数が、黒人大学生の数を越えていた1980年代。 一人の物乞いの黒人少年と、独身30代のキャリアウーマンの交わりを描いたノンフィクションです。 中国のことわざで、「出会う運命にある二人を結びつける見えない糸がある」というものがありますが、まるで違う世界に生きる二人の強い結びつきは、まさにそういったものを感じさせずにはいられません。 むしろ、いま私たちが出逢っているすべての人は、出逢うべくして出逢ったに違いない。 それがどれほど尊いことか、改めて感じ入る思いです。 エピローグは思わず泣いてしまいそうになりました。 謝辞の冒頭の言葉も胸に刺さります。 最後には実際の写真が掲載されていますが、これが実話だということに、胸が震えます。誰かの人生にこんなにも深く関わり、その人の人生を大きく変え、救うことがある。それも、一方的にではなく、双方的に。 世界は広いですね。この本が世に出てよかったです。
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物乞いの少年とキャリアウーマンの本当にあった話。 本当にあったのだろうかと思うほど、私には信じられない世界。 だからこそ、見えない糸があったのだと思う。 どんな人でも、誰かが自分を気にかけてくれる、それだけで強くなれるのかもしれない。
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