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灰色のダイエットコカコーラ の商品レビュー

4.3

10件のお客様レビュー

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2015/08/30

 舞城王太郎とか初期の阿部和重みたいな言葉の疾走感と主人公のぶっ飛んだ自意識の吐露が凄かったです。10年前に読んでたらもっとハマってたと思う。今じゃもう俺は手遅れの肉のカタマリなうだから。

Posted byブクログ

2015/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「俺は覇王になって、あらゆるものを諦めて幸せに生きている普通の人間、肉のカタマリを支配する。……でも覇王ってなんだ? いや、それでもやるんだ」と決心する19歳、しかしそれもやがて「家族」という名の安心教に削り取られ失われていくのだ。諦めるだけでいい。人が幸せになることはこんなにも簡単だ。たとえ幸せなんて望んでいなかったにしても。 普通の人間が、諦念を抱きつつ、諦念を抱いていることすらも忘れながら普通に生きて、それまで生きた戦いの日々を「青春」という枠の中に押し込めてしまうまでの成長譚。 適当に読み始めたものの、読み終わってみればこれが今読みたかったものだと思える。良かった。

Posted byブクログ

2015/07/02

厨二病から現実主義への成長物語です 非現実的な話なのにどこかすこし主人公に共感するものがあります もっと早く読めばなとか思っちゃいました オススメです!

Posted byブクログ

2015/02/04

特別な存在になりきれない、でも諦められない、そんな悲哀が詰まってる。いったい誰がこの主人公を笑えるというのだろうか。

Posted byブクログ

2014/11/02

何度も何度も繰り返される同じ内容の呪詛。 自分への呪詛。 自分が住む街への呪詛。 自分と暮らす家族への呪詛。 平凡に生きる全ての人間に対する呪詛。 しかし少年は19歳から20歳になるとき、選択を迫られる。 それは誰と共に生きるかの選択。

Posted byブクログ

2014/04/20

結末は予想を裏切るものではなく多少残念だが、中身は面白かった。目的が覇王という特殊な設定だが、思春期には皆あるであろう「自分は特別」という思いには共感できる。

Posted byブクログ

2014/02/23

一度目、ハードカバーで読んだときはなんだこの結末、つまらない着陸しやがってと思ったのを思い出した。 文庫化をきっかけに読み返した今思うのは、平凡というのはこうやって必死で闘って勝ち取るものなのだなぁということ。特段の疑問を抱かなくても平凡を手にできる人間もいるけれど理屈を突き詰め...

一度目、ハードカバーで読んだときはなんだこの結末、つまらない着陸しやがってと思ったのを思い出した。 文庫化をきっかけに読み返した今思うのは、平凡というのはこうやって必死で闘って勝ち取るものなのだなぁということ。特段の疑問を抱かなくても平凡を手にできる人間もいるけれど理屈を突き詰めて闘った末に勝ち取る人間もいる。どちらも素晴らしいこと。

Posted byブクログ

2013/12/29

ジャンル分けが難しい作品だけど、最後まで読んで思うのは青春小説だということ。他ではない成長物語です。

Posted byブクログ

2013/12/03

佐藤友哉を久々に読んだ気がする。今やミステリ作家というよりは文学方面に行ったきらいがあるが。 中村文則の初期作品を思い出すような青春小説だった。 単行本って講談社BOXだったのか。

Posted byブクログ

2013/10/29

佐藤友哉×押見修造“青春の暴走”を描き続けるふたりがここに出逢った——! かつて六十三人もの人間を殺害し、暴力と恐怖の体現者たる“覇王”として君臨した今は亡き偉大な祖父。その直系たる「僕」がこの町を、この世界を支配する——そんな虹色の未来の夢もつかの間、「肉のカタマリ」として未だ...

佐藤友哉×押見修造“青春の暴走”を描き続けるふたりがここに出逢った——! かつて六十三人もの人間を殺害し、暴力と恐怖の体現者たる“覇王”として君臨した今は亡き偉大な祖父。その直系たる「僕」がこの町を、この世界を支配する——そんな虹色の未来の夢もつかの間、「肉のカタマリ」として未だ何者でもない灰色の現実を迎えてしまったことに「僕」は気づいてしまう……。「僕」の全力の反撃が始まる——!!

Posted byブクログ