ジェイン・オースティンの読書会 の商品レビュー
読書会に参加しているメンバー目線、"We"で語られる文章が最初はとっつきにくかったのだけれど、徐々に慣れました。 映画が好きで読んだのですが、原作でのプルーディーは旦那とうまくいっておらず若い男とどうこう…って騒動はなかったのね。こっちも落ち着いてよかった。...
読書会に参加しているメンバー目線、"We"で語られる文章が最初はとっつきにくかったのだけれど、徐々に慣れました。 映画が好きで読んだのですが、原作でのプルーディーは旦那とうまくいっておらず若い男とどうこう…って騒動はなかったのね。こっちも落ち着いてよかった。でもどちらかというと映画でのほうがドラマチックで好きかな。 わたしは高慢と偏見しか履修していないからほかの五篇のオマージュには気がつけなかったのですが、むしろそれで読んだことないオースティンの作品を読みたくなりました。それに高慢と偏見もまた読み返したくなった。ってか五章のジョスリンとグリッグまんまエリザベスとダーシーやんけ!こんな感じで、元ネタを知っていたらきっともっと楽しめたのだろうな〜。 「エマ」「分別と多感」「マンスフィールド・パーク」が気になる。 ところで高慢と偏見のシャーロットについてなんだけど、シルヴィアとアレグラが彼女のことを好意的に語ってくれて嬉しかったわ。 だってシャーロットがコリンズ牧師と結婚したことを軽蔑したように言うエリザベスにずっと納得できなきなくて、それについて話してるひともまわりにいなかった(ってか高慢と偏見の話をするひとがいなかった)から、ずっとシャーロットのことでもやもやしてたんだよ。 エリザベスは美人で、シャーロットはそんな彼女と親友だから自身の外見が「彼女ほど美しくない」って価値観を内面化していた。だから自分にはさほどいい縁談は舞い込んでこないことを悟っていたし、夢を見ることもなかった。そこでクッッソつまらん男コリンズ牧師(でも金はある)からの縁談がきて「べつに夢見てないしコイツでいっか」って結婚したののどこが悪いんだよ!ってずっと思ってたんだもの。これは自負と偏見の感想でも書いたんだけど、たしかに親友がクソつまらん男と結婚するって言ったら身勝手にも裏切られたような気持ちになるってのは理解できる。できるけどさ〜〜〜!!って読書会参加してたらここらへん熱いれて喋ったわ絶対。 サクラメントにデルタ地帯から吹き込むやわらかい海風を受けながら読書にいそしみ、語り、私生活に懊悩し、ときに塞ぎこみ、それでも最後は収まるところに収まり、互いに笑っていられる話。やーおもしろかったです。オースティン好きには本書を。オースティンに興味はあるけどまだ読んだことないってひとには本書の映画からが個人的にはおすすめかな〜。
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ジェイン・オースティンを、一度も読んだことがないのに、この読書会に参加する無謀。 でも基本は登場人物それぞれの物語が中心で、しかもハッピーエンドだった! 好きなタイプのストーリーでした。 映画もいつか見たいな。 何歳でも、色々なことってできるのかもな。って、少し励まされました...
ジェイン・オースティンを、一度も読んだことがないのに、この読書会に参加する無謀。 でも基本は登場人物それぞれの物語が中心で、しかもハッピーエンドだった! 好きなタイプのストーリーでした。 映画もいつか見たいな。 何歳でも、色々なことってできるのかもな。って、少し励まされました。 最後にも出てくる、このオースティンの言葉を意識してみよう。 まずは、このオースティンから読んでみようか。 「何かを好きになる習慣が大事なんです」 ノーサンガー・アビー 第22章
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私たちはみんな自分だけのオースティンを持っている。カリフォルニア北部サクラメント郊外が舞台女性5人男性1人が各家持ち回りで6つの長編マンスフィールド・パーク、分別と多感、エマ、ノーサンガーアビー、高慢と偏見、説得を6カ月で開催される読書会。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かったです(^-^) 現代版オースティンが読めるのかな?と 思っていましたが、作風は違っていました。 オースティン作品とその読書会を通じて 登場人物たちの過去と現在が描かれています。 舞台であるアメリカの人たちが映し出された小説でした。 SFテイストの作品ではないですが SF作家さんが書かれたのでSFマニアの人が 読んでも面白いかもしれません。
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読書会があなたの人生を変えていく。 アメリカの“読書会”という習慣は面白い。日本には根付いていない。なかなか根付かなさそう。毎回オースティンの作品を決めて読んでいくのだけど、全部が読書会のシーンを描いているわけではない。登場人物の事情も色々。一応、『高慢と偏見』『分別と多感』は...
読書会があなたの人生を変えていく。 アメリカの“読書会”という習慣は面白い。日本には根付いていない。なかなか根付かなさそう。毎回オースティンの作品を決めて読んでいくのだけど、全部が読書会のシーンを描いているわけではない。登場人物の事情も色々。一応、『高慢と偏見』『分別と多感』は読んだけど、ほかも読んでみようかな。 マジック・オースティン・ボールみたいな発想好きだな。
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映画が出たとき、この本を知って、読みたいと思ってきた。 待ちかねた翻訳。しかも文庫で出て、とてもうれしい。 映画を先に見なくてよかった。 オースティンの小説に重ねながら、それを読む30代から60代の登場人物たちの人生が重ねあわされる。 映画版では、どうも彼女たちと彼の過去は、ば...
映画が出たとき、この本を知って、読みたいと思ってきた。 待ちかねた翻訳。しかも文庫で出て、とてもうれしい。 映画を先に見なくてよかった。 オースティンの小説に重ねながら、それを読む30代から60代の登場人物たちの人生が重ねあわされる。 映画版では、どうも彼女たちと彼の過去は、ばっさりカットされているらしい。 でも、その過去の部分が味わいを産んでいる小説だと思う。 人生経験がある人たちが読むからこそ、オースティンの読みにも説得力があるのに・・・。 本を読む人生の魅力を肯定してくれる作品。 とてもよかった。
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ジェインオースティンの本を一作しか読んでいないが、それでも十分楽しめた。 読書会のメンバーそれぞれの「人となり」が、その人の人生の様々なエピソードを通して切なく、豊かに、そして時にユーモラスに描かれていてページをめくるのをやめられない。 オースティンの大ファンである登場人物たち...
ジェインオースティンの本を一作しか読んでいないが、それでも十分楽しめた。 読書会のメンバーそれぞれの「人となり」が、その人の人生の様々なエピソードを通して切なく、豊かに、そして時にユーモラスに描かれていてページをめくるのをやめられない。 オースティンの大ファンである登場人物たちによると、「人」を描かせたら横に並ぶ者がいない、それこそがオースティン作品の魅力だということである。 作者は、そのことに敬意を持って自作に臨んだのでは、と思わせる。 ちなみに、オースティンファンは熱狂的な人が多い…という下りを読んで、村上春樹ファンを思い起こし、人をそんな風に虜にするオースティンにますます興味を持った。
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