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上岡龍太郎話芸一代 の商品レビュー

4.1

9件のお客様レビュー

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2018/03/05

なつかしいなあと思いながら読みました。パペポTVが大好きでした。サバンナ高橋のことがそれほど好きではなかったんですが、熱烈なパペポファンだと知って、ちょっと好きになりました。あ、まったくもってこの本の感想ではないですね。失礼しました。(2013年12月7日読了)

Posted byブクログ

2017/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

俺はしゃべりである、大概の人から「よーしゃべるなぁ」と言われる。うるさがられる、ほぼ50年の人生で「大人しい」という評価を得たことはほとんどない。せいぜい『カニ』食ってる時か、坂道登ってる時ぐらいだろうか…。 そういう俺だから、政治家であれ芸人であれ市井の人であれ、しゃべり達者な人というのは非常に気になる存在である。 で、上岡竜太郎である。まんがトリオ全盛期を知らない(物心ついた時はノックさん議員やったし)俺にとって、上岡竜太郎の印象は、パペポやナイトスクープで賢いことをカッコ良くしゃべるちょっと怖いダンディなおっさん。しかし、それはあくまで上岡氏の一面に過ぎないことがこの本を読んで分かった。 テレビやラジオだけでなく、演劇であったり講談であったり漫才であったり、話芸を極める努力は様々なジャンルに及ぶ。工夫と努力を重ねた結果の素晴らしい話芸は今でも記憶に残っているが、できれば講談や劇も見てみたかったと悔しく思えてしまう。 聴いてもらった人を気持ちよくする、過ごしてもらう話芸。その域に達するには実に様々なスキルをあげていく必要がある。ましてそれで生活していこうというのなら、銭金になるしゃべりを身につけて極めて行かないといけない。天才上岡竜太郎ですら「こらもうアカン」と早期引退を決意するほどに。 比較するのも失礼極まりないが、しゃべりの俺もせめて、ちょっとくらい聴いてくれる人を気持ち良くすることを意識していきたいなぁと、垂れ流してるだけなら汚物同然だなぁと、気持ち引き締める部分もあったりした。 ちなみに、最後まで読み進めての、ノックさんへの弔辞は…沁みるぞ。

Posted byブクログ

2014/07/06

現役の上岡龍太郎を知らず、関西でもないためTVやラジオ番組すら流し聞いた覚えも無い。 この本で初めて上岡龍太郎の仕事内容を知りました。 今聞いて面白いかはさておき、独演会や藤山寛美の演出舞台、桂枝雀との共演が保存されていないことは残念です。

Posted byブクログ

2014/04/20

突然表舞台から消えたので、ずっと気になっていた。美学のひと。横山ノックの弔辞を読む映像はyoutubeに上がっていて、素晴らしい。その時は「横山パンチ」として。

Posted byブクログ

2014/03/17

上岡龍太郎については、TVの司会者のイメージしかもっていませんでした。本書で様々な活動で話芸を披露していたことを初めて知りました。代表的な口演の速記録が掲載されていますが、架空の映画批評を講談にしたてたものが出色の出来で、NHKのEテレで放送されたものが残っていないのは非常に残念...

上岡龍太郎については、TVの司会者のイメージしかもっていませんでした。本書で様々な活動で話芸を披露していたことを初めて知りました。代表的な口演の速記録が掲載されていますが、架空の映画批評を講談にしたてたものが出色の出来で、NHKのEテレで放送されたものが残っていないのは非常に残念です。巻末の長谷川伸の講談の上岡版の速記録もとても読み応えがありました。本編は、上岡龍太郎の芸の変遷を順に辿っており、伝統芸によりかかっていない立場で話芸を磨くことにとても苦労したとの発言が深く納得いく内容でした。

Posted byブクログ

2014/03/05

上岡さん、テレビタレント(「お笑い芸人」と言う泥臭い感じはしなかった)と言う印象でしたが、ラジオや舞台なども沢山されてたんですね。いつも立て板に水の如くお話になっていたので、苦労や努力とは無縁かと思っていました。今になって知る色々な上岡さん、面白い本でした。

Posted byブクログ

2013/11/23

早稲田の本屋でたまたま見つけた。2013年10月7日に出たらしい。手にしたのは既に第3刷。 引退して10年以上経つのに、なぜ、今? と思ったが、上岡龍太郎が大好きなので、すぐに買って一気に読んだ。 エピソードのひとつひとつはどこかで聞いたことがあるような気もするが、通して読むとい...

早稲田の本屋でたまたま見つけた。2013年10月7日に出たらしい。手にしたのは既に第3刷。 引退して10年以上経つのに、なぜ、今? と思ったが、上岡龍太郎が大好きなので、すぐに買って一気に読んだ。 エピソードのひとつひとつはどこかで聞いたことがあるような気もするが、通して読むといろいろと意外なことも書いてある。 めちゃめちゃおもしろかった。

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2013/11/12

上岡龍太郎の流れるような語り口と知性(ここでいう知性とは、あらゆるベースを知識を土台にした切り口鋭いものの見方)に魅入られたのが小学生の時。 以来、心の中で追い求めている。まさに「憧れ」の存在。 ラジオ・舞台・テレビ・一人舞台と上岡龍太郎の業績やエピソードが、わかりやすい語り口(...

上岡龍太郎の流れるような語り口と知性(ここでいう知性とは、あらゆるベースを知識を土台にした切り口鋭いものの見方)に魅入られたのが小学生の時。 以来、心の中で追い求めている。まさに「憧れ」の存在。 ラジオ・舞台・テレビ・一人舞台と上岡龍太郎の業績やエピソードが、わかりやすい語り口(ただし、上方芸能に関する基礎素養は必要)で描写されている。すらすら読めた。思わず、電車の中でニタリと笑顔になれたのは、僕が上岡さんに対する敬愛の念がそうさせた。 上岡さんは、結局のところ「芸人に憧れる一般人」であるポジションを楽しんでいた。そこには、芸人としてのバックボーンである落語・歌舞伎・講談などの伝統芸が自分には備わっていないことへのコンプレックスが生みました「楽しみ方」だった。だから、齢60で引退されたことは、今ならば十分理解できる。 もう一度、上岡さんの息遣いに触れることができたことが、個人的に何よりの喜びだった。 なかなか、第三者には伝わりづらい、超極私的感想でした。

Posted byブクログ

2013/10/06

最初に断っておくと、本書は読む人を選ぶということ。 特に上岡さんが引退して13年も経った今となっては、 「上岡龍太郎」という名前にピンと来ない人もいるのではないだろうか。 その上で、自分にとっての上岡龍太郎を振り返ってみると、 本書でいうところの「テレビにおける話芸」しか...

最初に断っておくと、本書は読む人を選ぶということ。 特に上岡さんが引退して13年も経った今となっては、 「上岡龍太郎」という名前にピンと来ない人もいるのではないだろうか。 その上で、自分にとっての上岡龍太郎を振り返ってみると、 本書でいうところの「テレビにおける話芸」しか接したことがなく、 実にこれは彼の芸のほんの一部にしか過ぎないことを 今更ながらに思い知らされたといえる。 落語、漫才、司会など、様々なタレント(才能をもった人という意味で)がいる中、 今だ上岡さんのような話芸を持つ人に出会えないのは、 それだけ彼が特異な存在であったのか、自分の視野が狭いのか…。 ただ一つ言えることは、やはり同氏がまぎれもなく話術の天才であり、 テレビ以外の彼の芸に接することができなかったことを悔やむばかりである。

Posted byブクログ