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フランス語で読む怪盗ルパン傑作短編集 の商品レビュー

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2014/02/25
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※このレビューにはネタバレを含みます

小学校時代、読みふけっていたのが江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ、シャーロック・ホームズ、そしてアルセーヌ・ルパンの本です。 私のような、あまり語彙力がない人間でも対訳が付いているので、読めると思います。 小学校以来、久々にルパンシリーズを読みましたが、「こんなに面白いのか!」と思いました。仏語で読むとまた違った楽しみがあって、すごく楽しかったです。読書って楽しいんだな、って実感することができました。 15か国語以上を操れるカトー・ロンブが「(外国語の勉強のために)読むなら推理小説。先が気になって最後まで読めてしまうから。」(読まなくて良い本は恋愛小説だとも言っていました。誰が誰とくっつこうが、興味はないからだそうです)と言っていましたが、まさにその通りでした。ワクワクしながら読むって経験、そんなにないですよね。この年齢になると。 また、面白さのあまり不思議なほどスラスラ仏語が読めるんですよ。対訳が載っているのですが、ほとんど対訳を見なくても理解できました。なんか自分がすごく仏語ができる錯覚に陥るくらい、面白い本です。 あと、トリックも秀逸。「アクロイド殺し」よりも先に、有名なトリックを(著者のルブランは)使っていたとは、なお驚きです。また、ファンにはたまらないホームズとの初対決シーンも出てきます。二人が対面するシーンには、懐かしさも手伝って胸躍りました。なんか、原文で読むと趣が違うんですよね。微妙に。 この本は初心者向けにリライトして、わかりやすく原文を書き換えています。でもレベルが低いかというとそうではなく、単純過去の活用くらいは知っておいた方が良いかもしれません。(かくいう私も、この本を読むことで三人称複数の単純過去の活用をじっくり学ぶことができました)。 もし少しでも仏語の知識を有している方で、お勧めの本ということであれば、非常にお勧めしたいと思います。 ルパンシリーズ、侮っていました。最高に面白い。今度はリライト版ではなく原書を買って、30年ぶりくらいに『奇岩城』(原題:L'Aiguille creuse)を読んでみようという気になりました!(そういえば、『8・1・3』なんてのもありましたね!最高に面白かった記憶しかないので、改めて読んでみたいです)

Posted byブクログ