小さいおじさん の商品レビュー
小さいおじさんって、いったいどういうおじさんが出てくるのだろうか⁇と思いながら読み進めていった。 でも小さいおじさんの正体はわからず、ちょっと不思議な、妖精のようなおじさんで、たぶん見える人には見える感じがするのだろう。 そしてちょっと信じてみたい…と思っている、というか今の...
小さいおじさんって、いったいどういうおじさんが出てくるのだろうか⁇と思いながら読み進めていった。 でも小さいおじさんの正体はわからず、ちょっと不思議な、妖精のようなおじさんで、たぶん見える人には見える感じがするのだろう。 そしてちょっと信じてみたい…と思っている、というか今の自分が嫌いで、変えたいと思っている… 中学のとき同じクラスだった、悩める3人の女性が主人公である。 独り暮らしで仕事に向き合いながらも家族のことに悩む曜子。 結婚して子どももいるが、ママ友と呼べる人がいなくて自分の性格にも嫌気がしている紀子。 仕事を辞めて実家暮らしだが、誰にも言えない秘密を抱えている朋美。 28歳という年齢もあって、さまざまな事に思い悩んでいて葛藤している。 だが、地元の神社に現れると言われている謎の小さいおじさんをこの3人は、ちょっとは信じていたのかもしれないと思った。 なぜかって、それぞれのラストが良い感じにおさまったから。
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正直小さいおじさんがいつ出てくるのかとドキドキしながら読んでしまっていましたw 思ってたような話とは少し違ったけど気が付くと一気に読破。緊張感と切なさが交互にやってくるような話運びで意外と楽しめました。
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第十五回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。題名から、勝手にほんわかしたファンタジーなのかと思ったのですが、実際は28歳の女性3人のお話。 ブログにて詳しいレビューしています* https://happybooks.fun/entry/2014/03/30/000000
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読む前は小さいおじさんがずっと3人に付きまとって幸せにしていく、3人を繋げていくそんな物語だと思ってた。 実際読めば、3人の視点を交互に見せるけど3人が直接的に関わるシーンはものすごく少ないし、小さいおじさんが出てくるのもラストシーンのみ。 そこがすごくよかった。 音無神社が持つ人と人を繋げる不思議な力と金木犀の迫力が神秘的に想像できて行ってみたいと感じる。
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ちっちゃなおじさんが巻き起こすファンタジーかと思っていたら違いましたね。 でも、こういうお話は好きです♪ 同窓会で再会した3人の女性たち、曜子、紀子、朋美。 恋愛や仕事、家族、子育て、それぞれが抱える悩みと、 28歳の微妙なかんじが良かったです。 「神社で、白いランニングと股...
ちっちゃなおじさんが巻き起こすファンタジーかと思っていたら違いましたね。 でも、こういうお話は好きです♪ 同窓会で再会した3人の女性たち、曜子、紀子、朋美。 恋愛や仕事、家族、子育て、それぞれが抱える悩みと、 28歳の微妙なかんじが良かったです。 「神社で、白いランニングと股引姿のおじさんのような小人を見た」 はじまりは、朋美のちょっとした嘘だった。 でも、その嘘をきっかけに、3人の生活がゆるやかに好転しはじめる。 特別、夢見がちな子ではなかったけど、 世界のどこかに、妖精や小人はいると信じていました。 そして、大人になった今も、心のかたすみで信じてるんですよね…。 木霊の訪れがあるといわれている、3人の母校の近くにある音無神社。 樹齢300年近い金木犀のご神木。 最後に曜子が見たのは、きっと…。 カバーの金木犀と銀木犀がかわいらしい。
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突然、豹変した母親に翻弄される曜子、幸せな家庭がありながらも、ママ友を作りたい紀子、人に言えない秘密を持つ、現在は無職の朋美は28歳で中学の同級生。そして、音無神社に住む、見ると幸せになれる、おじさんのような見た目の10センチくらいの人間。3人の女性は少し接点はあるけど、それぞれ...
突然、豹変した母親に翻弄される曜子、幸せな家庭がありながらも、ママ友を作りたい紀子、人に言えない秘密を持つ、現在は無職の朋美は28歳で中学の同級生。そして、音無神社に住む、見ると幸せになれる、おじさんのような見た目の10センチくらいの人間。3人の女性は少し接点はあるけど、それぞれが独立した話として楽しめました。中でも曜子の話は母親に何があったか?と兄の驚きのカミングアウトととても引き込まれるストーリーでした。「小さいおじさん」がアクセントになっていて、とてもおもしろかったです。
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主婦のひとがいいな。紀子さん。 母とは相容れないようでいて、一番身近な存在だったりして。ラスト良かったです。
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「小さいおじさん」=不思議なちから(導き)という感じかな。最後にチラッとそれらしい存在が出てきたけれど、それがなくても成り立つような、そうでないような・・・。その辺りの加減が絶妙だと思いました。 読んだ後は神社へ行きたくなる(お参りしたくなる)、そんなお話。私は好きでした。
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小さいおじさんを神社で見たとか見ないとか…。 かつて同級生だった女性たちの、 今と昔がそれぞれの視点から語られる。 女の子って大変。
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【第十五回ボイルドエッグズ新人賞受賞作!】不倫、家族、平凡な日常――。神社に棲む「小さいおじさん」が導く三人の女性の転機を、瑞々しい筆致で描いた大型新人のデビュー作。
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