真田軍戦記(四) の商品レビュー

津野田幸作(著者)

2013/11/03

　徳川側から見ればもう後がなくまさに決戦であったが、豊臣側に余裕がありすぎるせいで緊迫感を感じなかった。いかに家康であっても、討ち死にだけでなく敵前逃亡や帰国、厭戦などで瓦解した軍勢では粘ることすらできないか。双方ともに朝廷へ使者を送るもやはり豊臣側が有利。ここにきて徳川勢が盛り返すことはないだろう。あとはいかにして家康を打ち取るか、あるいは家康がどれだけ悪あがきをするか。