読み出したら止まらない!海外ミステリーマストリード100 の商品レビュー
サラッと読んだけど読みたい本増えた。 古本屋にあるかな、 国内ミステリ版もあるそうなのでそちらも読みたいです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
目次を眺めただけで涎が出る。 往年の名作から比較的近年(本書刊行が2013年なので2010年くらいまで)の話題作まで。 別の言い方をすると、『毒入りチョコレート事件』から『二流小説家』まで。 3分の1くらいが既読、3分の1くらいが同じ著者の別の本なら読んだことあるなーとか、あー知ってる読みたいと思ってたなーというもの、残り3分の1くらいが全く知らなかったもの。 何と言っても書評の型がいい。 不思議なくらい何か面白そうと思ってしまう絶妙な加減で抜き出した「あらすじ」に始まり、読みどころを伝える「鑑賞術」、そしてその本を起点にさらに読書を広げるための「さらに興味を持った読者へ」と続き、「訳者、その他情報」で結ぶ。 主に「鑑賞術」と「さらに興味を持った読者へ」で繰り広げられる、その本だけでなく他の関連本、類似本、著者の別シリーズとの関係性の語りや、次の一歩へのフックの置き方が既読・未読のステータスに関わらず、読みたい意欲をはんぱなく掻き立てられる。 こういう広がりを持ったレビューが好き。 それにしても凄い読書量だ。 まぁ中には実際には読んでいない作品についてしれっと語っているものもあるかもしれないが、押さえている幅と深さが計り知れない。 普段見かける一冊の解説とかでもその片鱗は感じるが、ここまでまとまった頭の中を目の当たりにすると尊敬の念しか浮かばない。 『二流小説家』以降のここ10年あたりの最新話題作編も、この形式で書いてくれないだろうか。 とはいえ、個人的には近年の話題作を楽しむ中で古典や過去の系譜を知っていると、さらに楽しむための土壌を育めるのだなという感を改めて思った。 隙を見て本書片手に温故知新活動に取り組みたい。
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この本はブク友さん達の本棚で見て気になって、その後『秘密機関』で杉江松恋さんの解説がとてもわかりやすくて共感したので購入した。 この本の良いところは、短くてわかりやすいのと、「さらに興味を持った読者へ」という欄で、更に何冊かを紹介してくれるところ。 やっぱり最初にチェックして...
この本はブク友さん達の本棚で見て気になって、その後『秘密機関』で杉江松恋さんの解説がとてもわかりやすくて共感したので購入した。 この本の良いところは、短くてわかりやすいのと、「さらに興味を持った読者へ」という欄で、更に何冊かを紹介してくれるところ。 やっぱり最初にチェックしてしまうのは、クリスティー作品で何を選んでいるか? 選ばれていたのは超有名作品でもないし、自分では最もクリスティーらしくないと思っていた作品でだったので「え!?そこ?」と意外で驚いた。 「さらに興味を持った読者へ」で紹介されていた本は、★5を付けたものが多かったので安心した。 クリスティー以外の海外ミステリーは全くわからないので、こういう本があるととてもありがたい。 何を読もうか選んでる時も楽しい時間♪ 自分に合うのかまだわからないけど楽しめると良いな。 ブク友さんいつもありがとうございます!
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マッコイの書評は各所で目にするし、参考にもしているから、一冊を通してってのは初体験だけど、安心して通読できた。オススメ作品も納得のラインナップで、手に取りたい作品がまた増えてしまった。日本のものと比し、既読作が圧倒的に少ないから、数作試してみて気に入った場合に、楽しみの余地がふん...
マッコイの書評は各所で目にするし、参考にもしているから、一冊を通してってのは初体験だけど、安心して通読できた。オススメ作品も納得のラインナップで、手に取りたい作品がまた増えてしまった。日本のものと比し、既読作が圧倒的に少ないから、数作試してみて気に入った場合に、楽しみの余地がふんだんにあるってのも良い。まずはどれからいっとこう?
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二部構成の一部は、現在入手可能な作品でマストリード100の紹介。時系列で紹介されているから、ミステリの変遷が理解できる。作品の紹介は、作品そのもの・作者の他の作品・これが気に入ったのなら、こんなのもどうですか?という構成。二部は入手困難で外さざるを得なかった作品の紹介がメイン。こ...
二部構成の一部は、現在入手可能な作品でマストリード100の紹介。時系列で紹介されているから、ミステリの変遷が理解できる。作品の紹介は、作品そのもの・作者の他の作品・これが気に入ったのなら、こんなのもどうですか?という構成。二部は入手困難で外さざるを得なかった作品の紹介がメイン。これは良いガイドブックだなぁー。
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専門家の量とファンの熱。どメジャーもあるが知らない作品も多く、既読作も再読したくなる。個人的おすすめランキング、くらいまで突っ走ってくれても良い。 ミステリブックガイドのようにテーマがある場合は、筆者一人の熱量と決め付けで押し切ってくれた方が読む方も感化されやすい。複数の識者が自...
専門家の量とファンの熱。どメジャーもあるが知らない作品も多く、既読作も再読したくなる。個人的おすすめランキング、くらいまで突っ走ってくれても良い。 ミステリブックガイドのようにテーマがある場合は、筆者一人の熱量と決め付けで押し切ってくれた方が読む方も感化されやすい。複数の識者が自分の担当分をお行儀良く紹介する構成だとあまり伝わってこない。
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推理小説の書評を中心に活動されている杉江松恋が自信を持ってお薦めする海外ミステリーのガイドブック。第一部では主に新刊として手に入るものばかりをピックアップした100冊。第二部ではミステリーの歴史上外せない作品や現在入手困難な作品が紹介されています。 海外のミステリーに挑戦したい...
推理小説の書評を中心に活動されている杉江松恋が自信を持ってお薦めする海外ミステリーのガイドブック。第一部では主に新刊として手に入るものばかりをピックアップした100冊。第二部ではミステリーの歴史上外せない作品や現在入手困難な作品が紹介されています。 海外のミステリーに挑戦したいけど、何から手に取っていいのか分からない自分には有難い一冊。 しかし、エラリイ・クイーン、カーター・ディクスンは思わぬ作品が選ばれているのですが、なぜ代表作よりそれが必読なのかよく分かりません。 また、アントニイ・バークリーの『毒入りチョコレート事件』は、ベースとなる短編が存在するとか、バークリーという作家の特性とか書かれており、あらすじ以外では全く内容に触れていません。入門書にしてはやや不親切に感じてしまいます。
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同じような本を持っているが結構違う。名作と言われる作品は共通してるから被るはずなので敢えて外してるんだろう。しかし、これを選ぶか?というのもあったりしてかなり外し気味な気がする。これくらいしないとこういう本を読む人は全部知ってるし楽しめないだろうが。一度読んだだけでは覚え切れない...
同じような本を持っているが結構違う。名作と言われる作品は共通してるから被るはずなので敢えて外してるんだろう。しかし、これを選ぶか?というのもあったりしてかなり外し気味な気がする。これくらいしないとこういう本を読む人は全部知ってるし楽しめないだろうが。一度読んだだけでは覚え切れないし、手元に置いて少しづつ見て買ってみるのが良さそう。
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ミステリーのガイド本。読者にこんな本がありますよと紹介してくれるのは良いのだが、内容が客観的すぎて、その本をどうしても読んでみたいという気にならなかった。 同じガイド本でも「100冊の徹夜本」や『夜明けの睡魔』などは、読み物としての面白さがあった。
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海外ミステリー好きのちょっと軽めのバイブル的役割は出来るとと思います。 昔の知らない作品を知ることが出来るし、既に読んだことのある作品をなぞるのは楽しかった。 この1冊に掲載されている作品を読破している人もいるんだろうなぁ。。。。
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