1,800円以上の注文で送料無料

小山三ひとり語り の商品レビュー

4.3

3件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2016/11/16

歌舞伎の舞台の魅力が 端々から感じられる小山三さんの語り。もう 観ることは出来なくなってしまった勘三郎さんを、感じては うるうるしながら、そして舞台の話にわくわくしながら読みました・・  その小山三さんも・・もういない・・ けれど 言葉は残って 心を揺り動かすんだなぁ・・・

Posted byブクログ

2015/08/23

2015年4月に94歳で亡くなった中村屋三代に仕える女形。 戦前・戦中・戦後の歌舞伎界のことなど記憶は素晴らしい。 歌舞伎を過去から未来につなぐ1つの宝が亡くなったのは惜しい。 文中にもあったが、七緒八くんの初舞台での小山三さんが見られないのが残念でならない。

Posted byブクログ

2014/04/12

故・18代目中村勘三郎の大ファンなので、小山三丈のお姿はフジテレビのドキュメンタリー番組でたびたび拝見してきた。94歳で現役の歌舞伎役者。平成中村座のおみやげコーナーでは、「長寿にあやかろう」というポップ付きで小山三携帯ストラップが売られているのを見た。 18代目との逸話が書かれ...

故・18代目中村勘三郎の大ファンなので、小山三丈のお姿はフジテレビのドキュメンタリー番組でたびたび拝見してきた。94歳で現役の歌舞伎役者。平成中村座のおみやげコーナーでは、「長寿にあやかろう」というポップ付きで小山三携帯ストラップが売られているのを見た。 18代目との逸話が書かれているのかと思って読んだのだが、思いのほか18代目絡みの話は少ない。しかしながら、小山三丈が90年にわたってかかわってきた演劇界の話は実に面白く、ぐいぐい読めてしまう。 後見(こうけん)がどんな仕事をしているかがわかると、歌舞伎の見方がちょっと変わる。後見とのチームプレーがうまくいかないと、芝居が成立しない場面が結構あるのだ。『東海道四谷怪談』は好きな狂言なので、お岩さんの髪漉きの場面で後見がどのような仕掛けになっているかがわかって、特に興味深かった。 この本は、職場近くの図書館にリクエストして2-3か月待ってようやく借りたのだけど、ちょうど同じ時期に勘三郎の妻の好江さんが書いた『中村勘三郎 最期の131日』も地元の図書館からリクエスト到着の連絡があった。さらに、この小山三丈の本を読んでいる最中、たまたま時間つぶしのために立ち寄ったブックオフで勘三郎のインタビューをまとめた『十八代』を見つけた。この本は、勘三郎の生前に『襲名 十八代』のタイトルで出版されていたが、没後に改題し、加筆修正されたもの。 何だか中村屋から「俺のこと忘れないでよ」と言われているみたいで、買わずにいられなかった。 このちょっと不思議な体験とよく似たことは、息子の勘九郎君・七之助君や親友の大竹しのぶさんなどもバラエティ番組で語っていて、中村屋の周りではよくあることのようなのだ。

Posted byブクログ