新しい「幸福」への12章 の商品レビュー
氏の著書は初めて読んだのだが自由闊達で大局的な視点で書かれていて、このところハウツーものを読むことが多かっただけに、縦横無尽に論を展開する氏の語り口が、何だか痛快であった。特に日本の土地制度に関する記述や、教育に関するアイディアはなるほどと思わせる説得力があり、全体を通してユー...
氏の著書は初めて読んだのだが自由闊達で大局的な視点で書かれていて、このところハウツーものを読むことが多かっただけに、縦横無尽に論を展開する氏の語り口が、何だか痛快であった。特に日本の土地制度に関する記述や、教育に関するアイディアはなるほどと思わせる説得力があり、全体を通してユーモアとジョークを織り交ぜた論の展開に、時折笑いをこらえるのが大変なほど面白く読ませてもらった。 それにしても第一版が1980年代後半に書かれたものだとは、到底思えないほど、日本の現状が当時と変わっていないことが実感できた。まさに「失われた20年」、を実感したことが本書を手に取った一番の収穫であった。
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