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溶けていく暴力団 の商品レビュー

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2020/07/26

2013年に出版された本。2013年というと山口組分裂前になるが、この本に書かれた通りのことが起きている。ヤクザのシノギは先細り月々の会費にも苦労する始末。ところが組織のトップは危機感が薄く会費の取り立てをやめようとしない。外にシノギを求めることができないから組織内での利権の取り...

2013年に出版された本。2013年というと山口組分裂前になるが、この本に書かれた通りのことが起きている。ヤクザのシノギは先細り月々の会費にも苦労する始末。ところが組織のトップは危機感が薄く会費の取り立てをやめようとしない。外にシノギを求めることができないから組織内での利権の取り合い。よってもって分裂につぐ分裂。 暴対法によって、ヤクザはマフィア化するという声はあったが、実態はトップの危機感の薄さに由来する存在感の喪失。ヤクザが終わるのはもう遠い未来ではないんだろうな。

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2018/08/13

溶けていく暴力団。溝口敦先生の著書。暴力団や反社会的勢力の現状をわかりやすく解説した良書。溝口敦先生の取材力と文章力の高さには感嘆するばかり。

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2017/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

暴力団という組織の社会的必要性・必然性が薄れ、顕著な凋落傾向。拍車をかける暴排法と使用者責任。→、それゆえ、憲法・刑訴法・警職法の遵守を叫ぶ。現在は、社会人くずれと就職難民の受け皿と化している面があるが、一方、関東連合等の半レグ組織との対立。さらには、シノギ力の低下とそれに伴う暴力団組織の適正規模への縮小へ舵が振れる。一方で、従前区分けが明快であった反社会組織の辺縁がグレーと化し、適法組織との峻別が困難、あるいは分別困難な事態も。このように本書は暴力団の今が感得できる。

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2015/05/25

大ベストセラー「暴力団」「続・暴力団」を手掛けた巨匠・溝口敦が齢70を超え、自身、「最後の闇モノ」として望む、「裏社会の今」を暴く決定版。衰退する暴力団の現状と今後、半グレ集団などの因習にとらわれない新たな暴力の実像と展望、そして、われわれ市民社会が、溶けるように私たちの生活に食...

大ベストセラー「暴力団」「続・暴力団」を手掛けた巨匠・溝口敦が齢70を超え、自身、「最後の闇モノ」として望む、「裏社会の今」を暴く決定版。衰退する暴力団の現状と今後、半グレ集団などの因習にとらわれない新たな暴力の実像と展望、そして、われわれ市民社会が、溶けるように私たちの生活に食い込んでくる暴力の兆候、背景をどう見抜き、どう対処すべきかを綿密な取材と、豊富な見識から説く。

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2014/09/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

社会的な締め付けの強化によって暴力団の世界におきている近年の変化を、実例を示しながら解説。 特に福岡県の工藤會に書かれていたので、その部分を読みたくて、図書館から借りました。 工藤會の構成員への電子メール発信と、サーバーを海外におき、立入検査があった場合、いったん事務所のパソコンの情報は消去し、検査が終わったあと復旧するという知恵には関心してしまった。 中東の放送局アルジャジーラ「ヤクザ特集」に日本語訳をつけてアップロードしたのも工藤會であると著者は行言っているが本当かな? (下記のYoutube) ↓  ↓  ↓ https://www.youtube.com/watch?v=-Ay-0IWMDKU

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2013/11/23

暴力団、特に山口組の窮状がよく分かる。任侠と呼ばれた時代とは変わってしまったのに、旧態依然として変化しきれない山口組。また半グレのあやうさもよくわかる。

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