黒書院の六兵衛(上) の商品レビュー
ひたすら静を貫く六兵衛に対し、押し付けられた形で江戸城に官軍の先遣隊長になった主人公・加倉井隼人をはじめとした、開城のための周囲の動きとの対比が、面白い作品に仕上がっております。 明確な答えのある謎解きではありません。 ご注意 http://books117117.blog11...
ひたすら静を貫く六兵衛に対し、押し付けられた形で江戸城に官軍の先遣隊長になった主人公・加倉井隼人をはじめとした、開城のための周囲の動きとの対比が、面白い作品に仕上がっております。 明確な答えのある謎解きではありません。 ご注意 http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3438.html
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江戸時代幕末 徳川幕府の江戸城無血開城のさいの幕府側のご意見番(江戸城の守衛)であり、江戸城を明け渡す際に一人反対していた。官軍の西郷隆盛が江戸城から引きずり出すのを拒んだ人物でもあった主人公的矢六兵衛の物語である。 (大筋はそのような話であるが、詳しくは少し違う。)尾張徳川家の徒組頭が如何にして、入れ替わった六兵衛の処遇に対処するかが下巻の読みどころ。感想文は苦手である。
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無血開城直前の江戸城の様子が克明に描かれておりとても新鮮です。幕政250年の風習や身分制度の折り目正しさには、清朝末を題材にした『蒼穹の昴』で感じた時と同様に異世界を感じました。現代社会をそのまま江戸時代に置き換えたような時代劇に慣らされてしまっていることをあらためて感じました。...
無血開城直前の江戸城の様子が克明に描かれておりとても新鮮です。幕政250年の風習や身分制度の折り目正しさには、清朝末を題材にした『蒼穹の昴』で感じた時と同様に異世界を感じました。現代社会をそのまま江戸時代に置き換えたような時代劇に慣らされてしまっていることをあらためて感じました。江戸城に居座る旗本六兵衛と入れ替わった謎の人物とそれを穏便に排除しようとする官軍の尾張藩士と当時まだ幕臣の福地源一郎。上巻は静かに展開し、謎は下巻に引き継がれます。
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やはり浅田次郎、ハズレはないねー! 上手いこと上手いこと!読めてしまう。うん。この、読めて「しまう」感。 上巻の最後まで表題の人物のひととなりと真意を隠し切ったことも、隠しきったまま読ませる筆力も、さすがの一言。 下巻も楽しみです(*´ω`*)
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謎が謎過ぎるまま下巻に続く。 こんだけ引っ張って もしつまらん謎解きやったら怒るで(笑) まぁ 紅天女 の引っ張りに比べたら 許せないことないっちゃないんだろうけど。 ほんとお前誰やねん 何やってんねん そんな上巻。
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江戸城明け渡しを直前に控えて、城内に無言で立てこもる武士が一人。 どうもその武士、六兵衛は名前も官職も同じであるが顔形が以前とまるで違うらしい。この新しい六兵衛は誰で、何のために居座っているのか??という話し。 浅田次郎得意のインタビュー形式。勝海舟の偕楽的な姿が良いのだけど、六...
江戸城明け渡しを直前に控えて、城内に無言で立てこもる武士が一人。 どうもその武士、六兵衛は名前も官職も同じであるが顔形が以前とまるで違うらしい。この新しい六兵衛は誰で、何のために居座っているのか??という話し。 浅田次郎得意のインタビュー形式。勝海舟の偕楽的な姿が良いのだけど、六兵衛があまりに動かないので、盛り上がりに欠けるなぁ。下巻どうなるんだろ。
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著者の作品なら!と期待してたのに、完全に肩透かし。 展開が無さ過ぎて飽きる飽きる。 それでもがんばって読み切ったのに、最後まで六兵衛の正体ははっきりしないで終わるという・・・ 主題をそこに持ってきてないとはいえ、こういうのアリ?! フォローするとすれば、維新が起こり江戸城明け渡しまでの混乱はとてもよく伝わった、ということくらいです。 あー、浅田次郎ならではのドラマチックな展開が欲しかった。
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時代劇ながら、ミステリ。殺人事件が起きるわけでもない。コナン・ドイルの「赤毛同盟」の出だしみたいな感じ。
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幕末もの、しかも大政奉還後の江戸城でのこととあっては期待値も相当高かったのですが…。 まだ上巻だけでは分からないことが多く、六兵衛の正体や居座る理由が気になります。下巻で巻き返してくれると良いのですが^^;
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江戸城が官軍に引き渡されようとする時に、なぜか居座り続ける“的矢六兵衛”。 何のために居座るのか、そもそも何者なのかも不明なこの六兵衛。 浅田さんお得意の、人々の“語り”構成で、六兵衛の事情が明らかになるかとおもいきや、この上巻では、まだほとんど謎のままです。 ただ、“六兵衛”が...
江戸城が官軍に引き渡されようとする時に、なぜか居座り続ける“的矢六兵衛”。 何のために居座るのか、そもそも何者なのかも不明なこの六兵衛。 浅田さんお得意の、人々の“語り”構成で、六兵衛の事情が明らかになるかとおもいきや、この上巻では、まだほとんど謎のままです。 ただ、“六兵衛”が只者ではなさそうなので、下巻の展開に期待です。
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