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内向型人間がもつ秘めたる影響力 の商品レビュー

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はじめまして訳者です

はじめまして。 翻訳をさせて頂きました境誠輝です。 今は訳者という役どころを演じ終えたわけですが、役者という役どころを演じることはこの先もきっとないことでしょう。 たった一度だけ過去にありましたが。 「あなたはどっち?」 訊かれたならば、選ばねばならぬとしたら。...

はじめまして。 翻訳をさせて頂きました境誠輝です。 今は訳者という役どころを演じ終えたわけですが、役者という役どころを演じることはこの先もきっとないことでしょう。 たった一度だけ過去にありましたが。 「あなたはどっち?」 訊かれたならば、選ばねばならぬとしたら。 「内向型人間です」 そう答えざるを得ませい。外向型と内向型。たった二つだけの選択肢しか与えられることがなかったら。 もちろんそんなに簡単なものではありません。ザックリと分ければ二つだけれど、その末端には無数ともいえる、たぶん人間の数だけ、いや、地球の生あるものの数だけ型があります。 内向型人間という言葉が存在し、分類する、されているということはぼくにとってはちょっとした驚きでした。言葉が生まれる背景にはそれだけの注視があるからです。少なくとも雑草と十把一絡げにされるのではなく、図鑑には載っているということです。そうして絶滅危惧種でもない。それどころか、同種、同目のものがそこここに生息していることが確認されているわけです。 そうした自分を初めて意識したのはいつの頃だったでしょうか? 自分では普通のつもりでしたが、周りの大人たちからは 「おとなしい」 「人見知りをする」 「もじもじしていないでなにか言いなさい」 そうした言葉が嫌でい耳に入ってくる。そうして気がついたら、周囲の自分に対する評価はそのようなもので固まってしまっていて、自分でも「そんな」人間であると思っていました。そう思うことに何の不自然さもなく、自分は社会の中でそうして位置にあることをどこかで納得をしていて。それがあたり前の状態となっていました。 本書、第一章は「舞台を下りて」 こんな僕ですが、一度は舞台に上がったことがあるのです。意識をして。無理をして。役どころを演じました。それは実にしんどい一年だった。 自分ではない自分を演じるというのは確かに効果があり、友人も増え、それまで縁遠かった人たちともたくさんの接点ができました。 そして疲れてしまいました。 それは中学三年生の時で、丸一年間別人格を演じ終えた後、高校入学を期に舞台を下りることにしたのです。 演じること、演じ続けることはぼくにはあわない。 続けられない、怠惰と言ってもいいでしょう。 本書でいうところの「こちら側を歩いてみる」ことにしたのです。 今の生き方を自然に「これでいい」と思うことのできるようになったのはいつ頃のことだったでしょう? 振り返ってみれば、周囲から期待という空気の薄れ始めた頃と時を同じくしているように思います。 生きやすくなった。のびのびと。自分らしく生きることができるようになった。 様々な山があり、実は今この時も谷底にいるのだけれど、これで良かったのだと思うことができます。 別にわざわざ遠回りをしていくこともない。その必要を感じ、あえてそうする人もまたいることでしょう。それはそれでいい。実りの多い道であるはずです。 本書は類を見ぬ近道ではないかもしれません。それでも砂漠の中での座標軸となり得る処方箋に満たされています。失敗例も含めて。 読んで頂けたら幸いです。

境誠輝

2022/08/21

チーム、能弁であること、即断即決等が重んじられる中で消耗し行動を躊躇いがちな内向型人間が影響力(他人の言動・意見に何らかの力や効果を与える能力)を発揮するにはどうすれば良いか、具体例豊富に織り交ぜ案内する内容。 影響力は6つ紹介され、コアとなる•収束点となる•波及する等、独立した...

チーム、能弁であること、即断即決等が重んじられる中で消耗し行動を躊躇いがちな内向型人間が影響力(他人の言動・意見に何らかの力や効果を与える能力)を発揮するにはどうすれば良いか、具体例豊富に織り交ぜ案内する内容。 影響力は6つ紹介され、コアとなる•収束点となる•波及する等、独立したものでなく重なり相乗効果のあるもので、内から外へ徐々にベクトルが向いていく(プロセスを通じて変化を起こし続ける、と本文中にある通り)。 内向型人間は、適切な備えをした上で、適切な手法でコミュニケーションを取ることにより、影響力を持つことができる。 対象の力が過剰となった際の弊害についても記載(例えば、『備える』ことであれば、準備過剰により自信やタイミングを失うこと、『聴く』ことであれば、聴くに特化し意見表明をしなかった事で意見表明のできない立場に追い込まれること等(どの場面で力を使うかにもよると思うが、その辺り書き分けがないので、もう少し事例の整理ができそうに思われた))。 上記にもあるが、一連のプロセスとして更に力を発揮するものなので少しずつ順に取組む、弊害があるのでバランスや場面に適すか等適切な人からのフィードバックを求めながら取組むと良いのではと思われた。 派手さはないが、本書で定義される影響力に立ちかえると、例え静かな波紋であったとしても、それは誰かの言動等に何らかの力(変化等)が及ぶことなのだから、内向型の得意な方法で少しずつ波紋を起こせるように、という意識で取り組みたい。

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2013/12/26

2013年106冊目。 内向型人間が力を発揮する6つの力と、それぞれの力の引き出し方&過剰使用の危険性をまとめている。 《6つの力》 ■静なる時間 ■備え ■聴く力 ■焦点をあてた会話 ■書く力 ■ソーシャル・メディアの慎重活用 構成はとてもいいが、内容がやや薄かっ...

2013年106冊目。 内向型人間が力を発揮する6つの力と、それぞれの力の引き出し方&過剰使用の危険性をまとめている。 《6つの力》 ■静なる時間 ■備え ■聴く力 ■焦点をあてた会話 ■書く力 ■ソーシャル・メディアの慎重活用 構成はとてもいいが、内容がやや薄かった印象。 『内向型人間の時代(著:スーザン・ケイン)』の方が影響を受けた。 が、入門書としてはこちらの方が読みやすいかも。

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2013/11/02

内向型という切り口は面白いと思って読み始めたが、書いていることはそのへんにあふれてる自己啓発本とほぼ変わらない印象。 そもそもこの書籍に書かれてる内向型人間という概念がふわふわしすぎで、ここに書かれている条件では、ほぼ誰にでもあてはまるように感じる。そのせいか、内容が期待してたほ...

内向型という切り口は面白いと思って読み始めたが、書いていることはそのへんにあふれてる自己啓発本とほぼ変わらない印象。 そもそもこの書籍に書かれてる内向型人間という概念がふわふわしすぎで、ここに書かれている条件では、ほぼ誰にでもあてはまるように感じる。そのせいか、内容が期待してたほど刺激のある、新しいものではなく、誰にでも当てはまる当然のことをそれっぽく書いているだけのように感じる。 書く力、聞く力、息抜きの大切さ、準備の大切さなどを書いているが、別に内向的人間だからこそできることでもなく、内向的人間にとってのみ大事なことでもなく、わざわざ内向的人間という切り口でこれらを語る理由が見当たらない。 内向型人間という言葉を、共感を得るための呪文として使っているだけに見える。 以上、あくまで自分にとっての感想。 別に、書いていることが間違っていると批判しているわけではない。 むしろ色々書かれているちょっとしたコツなどは、そういう場面になれば役立つように思う。

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2013/10/15

初めて私が翻訳をした本です。 稚拙なところもありますが、今の自分の精一杯をつぎ込んだつもりです。 「日本語としての読みやすさ」を心がけたつもりですが。 ご感想を頂けましたら、幸いです。 イントロバート(内向型人間)という言葉には、原著となった『Quiet Influence』で...

初めて私が翻訳をした本です。 稚拙なところもありますが、今の自分の精一杯をつぎ込んだつもりです。 「日本語としての読みやすさ」を心がけたつもりですが。 ご感想を頂けましたら、幸いです。 イントロバート(内向型人間)という言葉には、原著となった『Quiet Influence』で初めて触れました。読み進めるうちに、自分が間違いなくその一人であることの確信は深くなる一方で、また、自分の力を発揮しきれていないことにも思い当たるフシが、そこここに。 自分のためだけではなく、周囲にそのような方のいる人にもゼヒ読んでいただきたいです。 教育現場の方、お子さんを持つ方、人の上に立つ方。 周りの力を引き出し、自分をも高めていくことができるはずです。

Posted byブクログ