仕事に必要なことはすべて映画で学べる の商品レビュー
「何かからの自由」が目的なのはダメ。自由というのは、「何かを成し遂げるための手段としての自由」でないと意味がない テーマにすべきは、「勝負」。これだけが映画のテーマ足り得る。自由とか正義とか幸せとかというものがテーマ足り得ないことはもう半ば証明されているのに、その手のテーマの映...
「何かからの自由」が目的なのはダメ。自由というのは、「何かを成し遂げるための手段としての自由」でないと意味がない テーマにすべきは、「勝負」。これだけが映画のテーマ足り得る。自由とか正義とか幸せとかというものがテーマ足り得ないことはもう半ば証明されているのに、その手のテーマの映画はいまだに横行している 会社は「自己実現できる」という気概を社風として持てるかどうか "勝利"して獲得する"目標"は何か? 期待を維持する作業が企業でいうところのブランド戦略 映画は、「語る」ことによってしか上達しない。語ることによってのみ「見た」という事実を確定できるから
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今も戦い続ける手配師が戦いの中で得た知見をいくつかの映画を引用しながら語るという趣向である。また筆者の価値観があぶり出されており、読み応えがあった。社会を見る視座も面白い。個人的には分野は異なるがロールモデルとしてあこがれる。 押井守という人は、時代の風を読み、自分の信念を曲げず...
今も戦い続ける手配師が戦いの中で得た知見をいくつかの映画を引用しながら語るという趣向である。また筆者の価値観があぶり出されており、読み応えがあった。社会を見る視座も面白い。個人的には分野は異なるがロールモデルとしてあこがれる。 押井守という人は、時代の風を読み、自分の信念を曲げずに、他人の金で映画を作るという、映画監督そのものであることが分かる。ステークホルダーの利害を調整しつつプロジェクトを完遂するというプロジェクト•マネージャーであり、根っから映画が好きな人なのだ。 巻末付近に対談があるが、スティーブ•ジョブズに触れており、リベラルアーツとテクノロジの両方を操れた人だとしている。もうひとつデザインも重要だがその審美眼とアイブというパートナの存在も大きいと思うが。 彼自身は人が機械に合わせるのが良いと考える派のようだ。攻殻機動隊は士郎正宗という漫画家が当たり前であるかのように描いた世界をより掘り下げられたのも、かれの社会を見る視座の面白さから出るのだろう。 後藤隊長を中間管理職として捉え、その問題点をうまくエンターテイメントにしてしまうということが、そんなにも大変な事だとは思ってなかった。改めて見直したい。
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文字のスタイルがやや読みづらい。 ほとんど知らない映画ばっかりで話についていけなかった。 映画やドラマで人生を疑似体験するのは大事なんだろうけど、ビジネスパーソンとクリエイターのそれは少し違うのでは、という気がなきにしもあらず。
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他人の人生を体験し、人間に関する教養を映画を観て語れば獲得できるよと語ってます。ジブリ含めて何人かの監督やプロデューサーに対する見方には頷けました。宮崎監督が引退した後、予想通りになるかは気になります。ソニーについても少し書かれてるのは予想外でした。何が足りないか示唆してます。
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日経BPで連載されていたものが書籍になった。この本の中で、押井監督が述べた「映画はケーススタディーです」の一言。この言葉に出会えたことが最大の収穫。一度きりの人生を濃密に過ごすためには、やはりたくさん映画をみなくては、と改めて決意させられた不思議な自己啓発本。
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中間管理職の勝敗論がメインだけど、20代や10代で読んでもこれは興味深いはず。 上司は何と戦っているのか、勝利条件は何なのか、それを観察するためのヒントが詰まっている。 仕事に別の視点ができて、普段の仕事がちょっと面白くなる。 日常に「虚構」を重ねること、虚構で日常を描き直してそ...
中間管理職の勝敗論がメインだけど、20代や10代で読んでもこれは興味深いはず。 上司は何と戦っているのか、勝利条件は何なのか、それを観察するためのヒントが詰まっている。 仕事に別の視点ができて、普段の仕事がちょっと面白くなる。 日常に「虚構」を重ねること、虚構で日常を描き直してそれを生ききれたら、それは幸福なことかもしれない。
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