スタート・イン・ライフ の商品レビュー
主人公・継生は、東京体育大の1年生で陸上の将来有望なアスリート。父は、オリンピックの陸上10種競技でアジアの帝王と呼ばれた佐橋博信、母はユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)のやはり陸上選手という、いわばサラブレット。しかし、母は継生が小さいころに離婚し帰国し、今は音信不通...
主人公・継生は、東京体育大の1年生で陸上の将来有望なアスリート。父は、オリンピックの陸上10種競技でアジアの帝王と呼ばれた佐橋博信、母はユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)のやはり陸上選手という、いわばサラブレット。しかし、母は継生が小さいころに離婚し帰国し、今は音信不通。父が一人で陸上の英才教育をしながら育てられた。そんな父が日本陸連から将来有望な若者をスカウトしてくるという使命で、アフリカへ期限不明で出かけてしまう。その間に、継生は大学を休学し、親の敷いたレールではない自分の人生を考えようとする。 ストーリーは、継生が中学生のころにあった日系ブラジル人姉弟のある事件と、現在の継生が始めた体育の家庭教師のアルバイト、父がアフリカからスカウトしてきた女性との関わりを行きつ来つつしながら進む。 単なるアスリートの成長物語と思いきや、日本に出稼ぎに来ている日系人への差別や、アフリカ女性への厳しいしきたりなど、現代社会のはらむ問題をからませつつ、経営者としてのシビアな一面も見せつけられ、継生は自分の将来を自分で切り開くスタートラインに立つ。
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室伏親子をイメージさせる十種競技(デカスロン)のアジアの帝王を父に持つ佐橋継男は、父のコピーからの脱却を図る。スポーツ物かと思うと実は外国人労働者やレイプ、アフリカ問題等を提起する啓蒙小説。でもありそうでありえないような人物像がいまひとつ納得できないし、肝心の主人公が何をしている...
室伏親子をイメージさせる十種競技(デカスロン)のアジアの帝王を父に持つ佐橋継男は、父のコピーからの脱却を図る。スポーツ物かと思うと実は外国人労働者やレイプ、アフリカ問題等を提起する啓蒙小説。でもありそうでありえないような人物像がいまひとつ納得できないし、肝心の主人公が何をしているのか訳がわからないところで嫌味な小説となっている気がする。
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十種競技の選手である18歳の継生がアジアの帝王と呼ばれたオリンピック選手で現在のコーチである父を超えようとする成長物語。母はユーゴスラビア人でハーフの彼は今までトレーニングしかしてこなかったのですが、父が不在の間に大学を休学し、女の子と付き合い、バイトをはじめ、人妻と知り合い、会...
十種競技の選手である18歳の継生がアジアの帝王と呼ばれたオリンピック選手で現在のコーチである父を超えようとする成長物語。母はユーゴスラビア人でハーフの彼は今までトレーニングしかしてこなかったのですが、父が不在の間に大学を休学し、女の子と付き合い、バイトをはじめ、人妻と知り合い、会社をおこして、アフリカ人女性とルームシェア…と短期間にいろいろやります。主人公の生い立ちやレイプ、民族の問題など暗い部分もあり、明るい青春小説とはちょっと違った感じでした。
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