めぐりくる春 の商品レビュー
あまりにも壮絶過ぎて言葉が出ない サディズムと性欲の繰り返しで、読んでいて辛すぎた 教育によって身の毛もよだつ鬼となる日本兵 いやあれが人の本性かもしれない 愛はない。ただ欲望と反省の無さと意志の弱さ 正義などないのが人間かもしれない。従軍慰安婦、男の性欲のはけ口にされた悲しき存...
あまりにも壮絶過ぎて言葉が出ない サディズムと性欲の繰り返しで、読んでいて辛すぎた 教育によって身の毛もよだつ鬼となる日本兵 いやあれが人の本性かもしれない 愛はない。ただ欲望と反省の無さと意志の弱さ 正義などないのが人間かもしれない。従軍慰安婦、男の性欲のはけ口にされた悲しき存在 天皇陛下を異常に崇拝しているのも狂気じみてる
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狂った現実を淡々と描いたこの作品の、登録人数の少なさに少し驚きつつ。戦争というひとつの大きな事柄への関心のなさが表れているようで、なんとなく焦る。 慰安婦問題。色々と問題になっているけれど、一度読んでみるのがいいと思う。その上で、自分の心がどう感じるか、どう考えるか。それが結論...
狂った現実を淡々と描いたこの作品の、登録人数の少なさに少し驚きつつ。戦争というひとつの大きな事柄への関心のなさが表れているようで、なんとなく焦る。 慰安婦問題。色々と問題になっているけれど、一度読んでみるのがいいと思う。その上で、自分の心がどう感じるか、どう考えるか。それが結論じゃないかなと。 本作はあくまでフィクションなんだけど、戦争という大きな流れ、人を人として扱わないことが日常化する狂った時代を描いたという点では、どこまでもノンフィクションに近いんだろうと思う。 慰安婦たちもさることながら、人間が駒のように、虫けらのように扱われる描写も、胸が痛い。そこには人権も尊厳も何も存在せず、あるのは暴力と支配。 読むのが苦しくて、何度も何度も繰り返される残酷な描写に本当に胸が痛くて…、でも目を背けてはならない、これが現実。 日本は、私たちの「今」は、こういう過去の上に成り立っている。 それを、忘れちゃならない。知っておかなきゃならない。 どうか世界が平和でありますように。ひとりでも、こんな悲しい運命を辿るひとが、減りますように。祈らずにはいられない。
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梁石日は3冊目、『血と骨』は下巻は読まなかった。それほど内容がエグい、『睡魔』についてはマルチ商法に興味があったのでよんでみた。今回は戦時下の朝鮮人慰安婦について書かれている問題作である。それにしては登録49人とは・・・関心の薄さが人数と比例しているようだ。 現在なら南極...
梁石日は3冊目、『血と骨』は下巻は読まなかった。それほど内容がエグい、『睡魔』についてはマルチ商法に興味があったのでよんでみた。今回は戦時下の朝鮮人慰安婦について書かれている問題作である。それにしては登録49人とは・・・関心の薄さが人数と比例しているようだ。 現在なら南極2号とかレンタルビデオ屋とかコンビニ大人の書籍コーナーとかいろいろあるけど、この時代それも戦時下っていう条件で、人権を無視した性労働を強いられた朝鮮人女性たちの実話をもとにしたお話。戦時下というのは人をモノとして扱うことに何ら疑問を持たぬ異空間らしい。この世とあの世の中間に位置している。いつ死んでもおかしくない状態で正常な精神を保っている人はいない。
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元従軍慰安婦への取材を経て書き上げられた、日本軍の朝鮮慰安婦の悲劇。ページをめくる毎に、息苦しいほどの悲惨な体験。人間として扱われないような状況を作り出しているのは、全て戦争なのだと痛感させられる。特に女性に目を逸らさず読んでほしい一冊。
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戦時中、日本軍の従軍慰安婦にされた韓国人女性の過酷な運命を取材し、それを元に小説化されたもの。 戦争は戦った兵士が死んでいくだけではなかった。慰安婦にされた女性たちも苦しみを味わいながら死んでいった。 あまりの酷さに何度も目をそらせそうになった。でも、どんなに目をそらしたとしても...
戦時中、日本軍の従軍慰安婦にされた韓国人女性の過酷な運命を取材し、それを元に小説化されたもの。 戦争は戦った兵士が死んでいくだけではなかった。慰安婦にされた女性たちも苦しみを味わいながら死んでいった。 あまりの酷さに何度も目をそらせそうになった。でも、どんなに目をそらしたとしても現実は変わらない。 2015.10.1
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慰安婦の現実を衝撃的にお勉強できた。女性に戦争の前線へ行け、と言っても行けない。だからってこんな役割が回ってくるのは何とも酷すぎる。
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この本は、戦争というあまりにも大きな世界の流れの中で、1人の慰安婦がその凄まじく大きな力を前に悶え苦しみ、ただ死なないことだけを考えて生き抜いた物語である。 ある慰安婦が「わたしたちはいつ死んだっておかしくないわ。毎日、2.30人の客を取らされて、休日は50人以上取らされるのよ...
この本は、戦争というあまりにも大きな世界の流れの中で、1人の慰安婦がその凄まじく大きな力を前に悶え苦しみ、ただ死なないことだけを考えて生き抜いた物語である。 ある慰安婦が「わたしたちはいつ死んだっておかしくないわ。毎日、2.30人の客を取らされて、休日は50人以上取らされるのよ。体がもつわけないわ。わたしはもう限界。毎日、死にたいと思ってる。しぬことばかり考えてる。」 と言うと、 「死ぬなんてこと言わないで。みんな必死に生きているのよ。いつか故郷へ帰れる日を夢見て…」 と別の慰安婦が励ます場面がある。 このようなやり取りは何度ページをめくっても出てきて、どれほど慰安婦の生活が辛く、苦しいものなのかが分かる。 彼女らは、僕とほとんど年齢が変わらず、ただ、生まれてきた時代、場所が違っただけなのだ。 この本を読んで、自分がいかに恵まれて生まれてきたのかという気持ちを持つのと同時に、慰安婦として、死よりも生を選び強く生き抜いた彼女らの人生を忘れずに生きていきたいと思った。
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この人の小説はいつも刺激的で衝撃を受ける。 慰安婦の問題は単純ではないが、一読する価値あり。 橋下市長が読んだら、どういう感想を言われるであろうか。
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非常にデリケートな問題なので、僕はこの問題につい点自分の立場を明言するのは避けますが、主人公の金淳花がたどった過酷な運命にはページをめくる手が止まるかもしれません。 ここに書かれている「従軍慰安婦」の問題は相当デリケートなものなので、僕はここではその是非に対する明言は避けてあく...
非常にデリケートな問題なので、僕はこの問題につい点自分の立場を明言するのは避けますが、主人公の金淳花がたどった過酷な運命にはページをめくる手が止まるかもしれません。 ここに書かれている「従軍慰安婦」の問題は相当デリケートなものなので、僕はここではその是非に対する明言は避けてあくまで物語としてこの本に関する記事を書きます。 主人公の金淳花が十七歳のときに「いい仕事がある」と日本人の憲兵にいわれて連れて行かれた「キンスイ楼」 というところから彼女の過酷な運命が始まります。この小説に出てくる日本人および日本兵がまぁ見事なまでに「東洋鬼子」を地でいくような人たちばっかりで、読んでいてたびたびページをめくる手が止まりました。彼らはさまざまなやり方で淳花たちを陵辱していくわけですが、いかな戦時中とはいえ、正直ここまではないだろうという鬼畜ぶりで、それが実際にあったのかということの真相はわかりませんがあくまでこの話はフィクションなんだという認識がなければ、とてもじゃないけれど読めませんでした。 で、各地を転々としながら「慰安」に勤める淳花たちにも戦争の容赦のない運命が待っているわけで、各地で「慰安」をする際にも最初は抵抗したりしているのですが、後に男をいいようにあしらうようになっていく姿には人間、環境に「慣れ」ていくんだなぁとさえ感じ、女性のたくましさを思いました。 一時期、この問題が論争になったときに少し文献に目を通していたことがあって、この問題に関しては、あからさまな発言を避けたいのですが、結論は自分で出してください、というのが現時点の回答です。そういった上で、この本を読んでいただければと思います。なお、この本はかなりむごたらしい描写が多いので、その辺のことは自己責任の範囲でよろしくお願いします。
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