形態デザイン講義 の商品レビュー
【建築学科】ベストリーダー2024 第2位 東京大学にある本はこちら https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=2003169344
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内藤廣氏の講義をまとめたデザイン講義の本三部作最後の一冊。この一冊のみが3・11後に講義が行われ、出版されているものとなっている。 本の内容そのものを覚えるというよりは、三部作を通し内藤氏の考えの輪郭に近づくという読み方ができる(むしろそういう本であるようだ)。 この一冊は前二冊...
内藤廣氏の講義をまとめたデザイン講義の本三部作最後の一冊。この一冊のみが3・11後に講義が行われ、出版されているものとなっている。 本の内容そのものを覚えるというよりは、三部作を通し内藤氏の考えの輪郭に近づくという読み方ができる(むしろそういう本であるようだ)。 この一冊は前二冊に比べ観念的な内容が多いが、そのような読み方をしていくにあたって最も重要になってくる一冊であると考えられる。 デザインによる(最新の)技術の翻訳、場所の翻訳、時間の翻訳によって人々や土地・歴史と対話を行っていくこと、固有の価値をその場所に生み出すこと、それによりその場所こそが世界の中心という価値観を生み出すということ、人々に尊厳・希望・拠り所を持たせること… 語られた考え方をふむふむと読むのは簡単だが、自分の中に響かせるのは難しい。 それでも書いてあることを意識してやっていくことは可能である。いずれ氏の考えも身にしみてわかることができるようになるだろうし、自分の価値観も形成されていくだろう。 「ソケイ」(素形・素景)については自分の中にあんまりにも響くものがないので驚いた。幾度も読み返して実感か理解を得るべき事柄であると感じる。
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前2作(構造デザイン、環境デザイン)に比べ、明快な歯切れの良さはなく、逆に思索の跡とでもいうか、悩みのようなものさえも見てとれる文体(口調)。前書きに述べられた、生み出すことと教えることの相矛盾、ゆえだろうか。 デザインとは?という問いかけに対しての、「技術の翻訳、場所の翻訳、...
前2作(構造デザイン、環境デザイン)に比べ、明快な歯切れの良さはなく、逆に思索の跡とでもいうか、悩みのようなものさえも見てとれる文体(口調)。前書きに述べられた、生み出すことと教えることの相矛盾、ゆえだろうか。 デザインとは?という問いかけに対しての、「技術の翻訳、場所の翻訳、時間の翻訳」という内藤なりのリターンについて、深く語られている。化学革命・情報革命とか、多様な視座を行き来して語る講義は、説得力も、分かった気にさせる力も、有していそうだ。「場所を感じる力」とか「時間スケールを広げる力」とかには納得。とくに後者については、15年同じことを考える「信念」と、百年先を見通す「想像力」(+α)がいるというが、まさに大事な指摘。 ただ、難しいことを語りつつも、「建築をがんばってやっていると、時々奇跡のような瞬間(情景)に出会えること」とか「市民に感謝されたこと」とかを述べているところにますます好感を抱く。内藤の人間らしさ(世俗っぽさ)がみえてくるから、良いのだ。あわせて、そんな丸ごとの人間で訴えかけることのできる、「大学の講義」という場が、いいな(羨ましいな)とも単純に思った。
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東大での講義の集大成らしい。3.11のせいで出版が遅れたとか。 技術と文化の押し引き、構造と設備と意匠の各側面、アーキテクチャとデザインは「モノ」と「ヒト」それぞれの視点に対応、デザインは技術の翻訳であること、技術を翻訳し、場所を翻訳し、時間を翻訳して、形態として目に見えるデザイ...
東大での講義の集大成らしい。3.11のせいで出版が遅れたとか。 技術と文化の押し引き、構造と設備と意匠の各側面、アーキテクチャとデザインは「モノ」と「ヒト」それぞれの視点に対応、デザインは技術の翻訳であること、技術を翻訳し、場所を翻訳し、時間を翻訳して、形態として目に見えるデザインができる。 島根県の益田の芸術文化センターは、今でもちゃんとその役目を果たし、50年後もそういうことができるのだろうか。
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内藤廣の東大での講義「構造デザイン講義」「環境デザイン講義」「形態デザイン講義」の3部作のうち第3弾。 デザインを翻訳と定義しているところに説得力がある。個人的には、美しい形によって問題を解決することがデザインだと思っているが。 デザインを、技術の翻訳、場所の翻訳、時間の翻訳に分...
内藤廣の東大での講義「構造デザイン講義」「環境デザイン講義」「形態デザイン講義」の3部作のうち第3弾。 デザインを翻訳と定義しているところに説得力がある。個人的には、美しい形によって問題を解決することがデザインだと思っているが。 デザインを、技術の翻訳、場所の翻訳、時間の翻訳に分けて本人の実作を交えながら説明している。 決していたずらなデザインをしない、デザインに対して謙虚な方だと感じた。公共建築物にある姿勢はかくあるべきであろう。
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当然に、建築を中心とした議論だけど、都市や社会との関わり方までハッと気づかされる。UXという点では顧客サービスも建築も結構近い位置にいるのかも。
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構造・環境・形態の三部作。 直接、研究室の学生として教えを得た訳ではない。 しかし、GSや授業を通じて内藤先生から得た 教えや思考の一端は、確実に自分のベースに定着している。 早大の大先輩として、尊敬すべき人。 ことある毎に読み返したい一冊が、また一冊増えた。
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