青春と変態 の商品レビュー

会田誠(著者)

2024/07/06

⭐️3.5
人の変態思考回路、現場を克明に知ったことはないので、気持ち悪かった！語彙が今まで出会ったことのないものが多くて、新鮮であった。

電車のなかで読んでて隣の方に内容覗かれてないか、ドキドキした。

2024/05/03

一人称手記形式小説特有の臨場感と没入感。平成の初め頃の空気を如実に感じられたら懐かしさとシンパシー。エロの話も青春の悩みも、隠してあるものをこっそりと見せてもらえるのが楽しいので、それは他人の手記日記を覗き見する楽しさにも通ずるだろう。

2024/03/11

⚫︎ポップでコミカルな変態スペシャリスト

女性のあれこれを隈なく舐りまわしたあと、かなり失礼な感想を日記に残す少年の話。
犯罪チックな事をしているけど、コミカルに描かれているのでサクサク読める。

主人公は第三者から見てクールな男の子で、それを自覚しているのだけど、やっぱり俗っぽい男の子なんだなぁと感じてくるので可愛く見えてくる。

湯山さんのラブレターを拝見した時のセリフが面白かった。

2023/11/12

昭和世代ならではの、今の時代なら完全アウトな高校生の変態日記という体裁だが、鋭い洞察力と分析力は面白く、前半部分の剥き出しの変態ストーリーを乗り越えると、そうきたかという展開力と共に引き込まれる。

でも、結局のところ変態なんだけど。

2023/07/24

やたらリアルで実話でもキモいけど、実話じゃなくても逆にキモい笑

人は誰でも色々な面があって、人を見る時、その人の全てを見えているわけではないということがわかる。
関係性や抱いている感情も同じで、やはり人間関係は難しいところもある。
でもだから人生は面白いし、誰かと一緒にいるのは楽しいとも思う。

2023/01/09

途中まで本当に読んでられないと思った、、
電車で読むのが憚られた
けど最後まで読み進めて良かったです
読み終わった後のなんとも言えないやられた感が楽しくて癖になりそうでした

2022/11/11

花田菜々子さんが紹介していた本。
前半の変態パートが想像を越えたキモさで、読むのを辞めようかと思ったけれど、後半になるにつれ面白くなっていった。これって実話なのかな？と思うくらいリアル。
ラストの展開に『え！！そんなことするの？！』とびっくり

2022/11/01

男子高校生が女子校とのスキー部合宿で、女子トイレを覗きした話から始まる昔の行動を打ち明ける日記のようなもの

2021/08/28

小説というか見たことのない作品をみたあとのような読後の感じ。最初の一行から最後までがワンセットの。
きもちわるい厨二的な感覚が、わかる自分がきもちわるい。でもものすごく人間ぽくて、そう思うとどこかでホッとするような。

2021/01/03

花田菜々子さんいわく
これは名作というか、かなりの怪作。
この本は「会田さんの実話かも」と思わせるような仕掛けを施しながら、高校生時代のスキー合宿のことが日記のようにノートに綴られていく形式で語られます。が、そこに書かれるのはどんなさわやかな恋愛も吹き飛ばすようなスカトロ嗜好というか、恋する相手の排泄する姿を覗き見たいという欲望なんです。私自身、そういう性的嗜向には興味がないどころか、そこで「うわ・・気持ち悪いかも」と思って読むのをやめたくなったほどなのですが、なぜか明るさと面白さがあって、つい読み進めてしまったんです。そうしたらもう、本当に面白くて面白くて。ラストにはミステリーのようなどんでん返しの仕掛けもあり、普通の小説では絶対に味わえないような言いようのない感動があります。