ビザンティン建築の謎 の商品レビュー
イスタンブルにあるビザンツの教会建築、ビザンツ時代の防壁や貯水槽、広場など遺跡の紹介と言った感じ。紀行文の趣がある。ロボット工学の研究者が書いたビザンティン建築の本と言う点で異色。謎解きという点では最後の章で金角湾の防鎖についてその設置場所、運用の仕組みを考察している。ビザンツが...
イスタンブルにあるビザンツの教会建築、ビザンツ時代の防壁や貯水槽、広場など遺跡の紹介と言った感じ。紀行文の趣がある。ロボット工学の研究者が書いたビザンティン建築の本と言う点で異色。謎解きという点では最後の章で金角湾の防鎖についてその設置場所、運用の仕組みを考察している。ビザンツが好きでイスタンブルに赴く人が見て回るべき場所の候補ガイドにも使えそう。惜しむべきは校正、校閲がそれほどなされていないであろうこと。濁点、半濁点の取り違え、膨大な表記揺れ、何よりヨハネス2世コムネノスをコムネヌス2世と書くなどおよそ馴染みのないどんな文献にも見られないようなおかしな表記をしているような箇所は残念。
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