あかねさす の商品レビュー
短い短編が22編も。短歌に合わせた現代のお話です。 読みやすいし、ハッとする表現もありますが、主人公達(22人)は少なからず直面する悩みがあって、それを読むのがちょっと疲れました。なるほど22人もいたらこーゆーことになるのねと、話しのできとは違うところで思いました。
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何話か共感しすぎてどうしようかと思った。悩んでも仕方ないのに悩んでいる姿とか、リアルなんだよね。単行本で持ってるんだけど解説が高橋久美子さんだったので購入。
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新古今和歌集からの22篇、それに寄り添う加藤千恵さんの22の恋のかたち。 恋することのときめきであったり、切なさや苦しさや痛みも含んだ、色とりどりの短編集だった。 各篇の最後に、呟くように載っている千恵さんの歌が、静かに浸透していくような。 恋をする人は、昔も今も変わらないのだ。...
新古今和歌集からの22篇、それに寄り添う加藤千恵さんの22の恋のかたち。 恋することのときめきであったり、切なさや苦しさや痛みも含んだ、色とりどりの短編集だった。 各篇の最後に、呟くように載っている千恵さんの歌が、静かに浸透していくような。 恋をする人は、昔も今も変わらないのだ。 想いの伝え方やデートの行き先が変わっただけで。 22篇の歌を読んで、千年もの時が経っているのに、変わらず「あぁ、そうだよね」って感じることは、とてもすごいことなんだと思った。 今、わたしが好きな本たちも、この本を含めて、未来で読まれていてほしいと思う。
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新古今和歌集に納められた短歌を元に出会い・別れ・恋・友情を綴った22篇。 甘くて、苦くて、せつなくて・・・刺さります。 昔から人の思いは変わらないのだと実感。 ~おのづからいはぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行法師)~ ~きのふまで逢ふにしかえばと思ひしをけふ...
新古今和歌集に納められた短歌を元に出会い・別れ・恋・友情を綴った22篇。 甘くて、苦くて、せつなくて・・・刺さります。 昔から人の思いは変わらないのだと実感。 ~おのづからいはぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行法師)~ ~きのふまで逢ふにしかえばと思ひしをけふは命の惜しくもあるかな(藤原頼忠)~
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
新古今和歌集の和歌から生まれた現代の恋の短編集。 どの短編も切なくて苦い。 こんな思いを千年前の人もしていたのかと思うと、和歌がぐっと自分たちに引き寄せられて感じる。 わたしはもともと和歌や古典や歴史が好きだけど、そうではない人でも和歌をもっと身近に感じる事ができるんじゃないかと思います。 それぞれの話は痛くて辛いものややるせないものが多いけど、短いからこそ、その後を想像させる余地が残っている。
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新古今和歌集の歌をもとに書いた短編集ときいて、ずっと興味を持っていました。文庫化されたので、やっと読めました。 今も昔も、出会いやわかれにいろんな思いをしていることが不思議で、一方で安心する。 いろんな人生や恋があるのだなあと、読みながら思いました。
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