ふるさと文学さんぽ 広島 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
さんぽ、ということでさまざまな広島にまつわる書物の一部分を抜粋したもの、 井上ひさしの、父と暮せば、を探してこの本を手に取った。父と暮せばの抜粋をよみ、なるほどそういう話(戯曲)かと無知なため合点がいった。 この中から本編読んでみたいのは、松田洋子 赤い文化住宅の初子 という漫画作品。 戦下の広島ということでは、井上ひさしの被爆体験に関わる壮絶な戯曲もだが、桂芳久の広島橋づくしが、淡々と当時の暮らしが真面目で若々しい文面から感じ取れる。 骨ばかりにの骸骨になった広島の産業界官が陰をひたす太田川に という強く美しいフレーズ その太田川に住み着いているカワウソに、 なにをしているのか。 その操縦士に取り付き、産業会館の玄関前の石段に残っている消えた人の黒い影に彼を抱きつかせてやれ。 とさらに力強く。 今いる信用できない日本の政権与党の政治家(主に家業が政治家の方たち)は、この黒い影を見たのか。 G7でおもてなし的なことを広島でしたが、この消えた人の黒い影をお見せしたのか。 この本の丸木スマによる挿画が美しい。
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大道あやの表紙。広島を集めた作品集。 方言がしみじみなつかしい。 ゆっくり読んだ。手元に置きたい本。
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