人間の運命(6) の商品レビュー
第六巻読了。 戦時だからこそ、非常時だからこそ、文化の灯火を絶やしてはならない。その試みは、敗北主義と罵倒され、隣組からは白眼視され、軍部の監視の下に置かれる。それでも、人文主義は闘う。「人間」を守ろうとする戦いは、それ自体誇り高いものである。ヒステリックな戦時体制という、暗い...
第六巻読了。 戦時だからこそ、非常時だからこそ、文化の灯火を絶やしてはならない。その試みは、敗北主義と罵倒され、隣組からは白眼視され、軍部の監視の下に置かれる。それでも、人文主義は闘う。「人間」を守ろうとする戦いは、それ自体誇り高いものである。ヒステリックな戦時体制という、暗い世相とは対照的だ。だからこそ、森たちの文化はより輝かしく映る。
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