がんこ長屋 の商品レビュー
大好きな時代小説家ばかりが掲載! 最後の解説を読み、シリーズ第4弾と知った。 6話からなる。 この6人の作者、皆鬼籍に入っている。 男性の作者達は、学生時代によく読んだのだが、今になって、武家の時代背景から、人間関係の複雑さが描かれており、めでたしめでたしとはいえない終わり方...
大好きな時代小説家ばかりが掲載! 最後の解説を読み、シリーズ第4弾と知った。 6話からなる。 この6人の作者、皆鬼籍に入っている。 男性の作者達は、学生時代によく読んだのだが、今になって、武家の時代背景から、人間関係の複雑さが描かれており、めでたしめでたしとはいえない終わり方である。 戦後生まれの宇江佐真理氏の「下駄屋のおけい」 ちょっと、言葉尻に面白さを含む所があり、好感が持てる。 下駄屋ならではの、父の言葉、「足許から固めたか!」 この『足許』も,『足元』と書かない所が、読者の目を留めさせる所の意図があるのかも? 五味康祐氏の交通事故事件で、このような、一途な想いのお由を描いたのだろうか! どれも、味わい深いものであり、『がんこ長屋』と題された本の中に、どれも、一途な頑固一徹の想いが、表現されており、読むのに、時間がかかってしまった!
Posted by
新潮文庫での人情時代小説シリーズの第四弾「がんこ長屋」。池波正太郎、五味康祐、山本周五郎、柴田錬三郎らが書き上げる、絶品揃いの一冊です。落涙小説を読みませんか?
Posted by
【感想】 ・一挙に読もうとすると意外に疲れる。それぞれの作品に重みのある人生が描かれているからだろう。 ・なんで『がんこ長屋』って題名なの? と思ったが、たぶん、職人たち(がんこものたち)が描かれた作品が長屋のように並んでいるからだろう。 ・気に入ったのは乙川優三郎の「柴の家」。...
【感想】 ・一挙に読もうとすると意外に疲れる。それぞれの作品に重みのある人生が描かれているからだろう。 ・なんで『がんこ長屋』って題名なの? と思ったが、たぶん、職人たち(がんこものたち)が描かれた作品が長屋のように並んでいるからだろう。 ・気に入ったのは乙川優三郎の「柴の家」。《彼は一枚の凡庸な皿を作ることに没頭した。》p.52 【内容】 ・ラインナップは、池波正太郎、乙川優三郎、五味康祐、宇江佐真理、山本周五郎、柴田錬三郎。
Posted by
時代小説の短編集。 それもいろいろな作家さんが書いている、アンソロシーである。 池波正太郎。乙川優三郎・五味康祐・宇江佐真理・山本周五郎・柴田錬三郎とそうそうたる執筆陣。 内容も特殊で、ふつうの市井の人々の話ではなくて、技術を極める、というテーマのようだ。たとえば陶芸だとか刀作り...
時代小説の短編集。 それもいろいろな作家さんが書いている、アンソロシーである。 池波正太郎。乙川優三郎・五味康祐・宇江佐真理・山本周五郎・柴田錬三郎とそうそうたる執筆陣。 内容も特殊で、ふつうの市井の人々の話ではなくて、技術を極める、というテーマのようだ。たとえば陶芸だとか刀作りとかの道を究める人が主人公となって、一編の話になっている。 今回初めての作家さんもあったが、短編なので気軽に取り付けたように思う。
Posted by
山本周五郎「武家草鞋」が秀逸。 廉直、正真は人に求めるものではない。世間というものが人間の集まりである以上、己の責任でないと言える人間は1人もないはずだ、世間の卑賤を上げる前にこなたはまず自分の頭を下げなければなるまい。すべてはそこから始まるのだ。
Posted by
長屋シリーズ第四弾。宇江佐真理は初めて読んだが、平易なストーリーだが、小気味好かった。山本周五郎は何度読んでも良い。13.11.30
Posted by
- 1