納豆に砂糖を入れますか? の商品レビュー
「天ぷらにソースをかけますか?」の続編。 納豆に砂糖を入れる地域とその理由は?等々、 日本国内の食の境界線を探り、食文化を考える内容。 NIKKEI NETの連載「食べ物 新日本奇行」の一部を編集。 第一章~第十章・・・食に関するテーマを投げかけ、読者から 寄せられたメールを紹介...
「天ぷらにソースをかけますか?」の続編。 納豆に砂糖を入れる地域とその理由は?等々、 日本国内の食の境界線を探り、食文化を考える内容。 NIKKEI NETの連載「食べ物 新日本奇行」の一部を編集。 第一章~第十章・・・食に関するテーマを投げかけ、読者から 寄せられたメールを紹介。読者からの投票(VOTE)結果の発表。 第十一章・・・東西&南北の食の境界線を探る旅。 糸魚川ー静岡構造線を辿り、ネギ、カツ丼等の種類を探る。 様々な経験に基づいたメールが自然環境や生活文化、習慣、 輸送等、食生活における影響を知らしめてくれます。 大根は地域によって異なる種類栽培があり、せんべいは材料が 異なります。なんと、納豆に砂糖は理由があったのか! 特に、長岡~富士宮、十七泊十八日の食の境界線を探る旅が良い。 各地を辿り、スーパーや飲食店等で“食”を探っていく。 海岸と山間部のみならず、近隣の地域での違いがあります。 上諏訪と下諏訪での違いには驚き! 旅で余裕があったら探ってみたい、そんな気分にさせてくれます。
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『東海道でしょう!』で前著『天ぷらにソースをかけますか?』を知ったのだが、現在は古書でも手に入れ難く、本書を購入した。電子メールでの投稿を紹介していき、各章の最後でVOTE(投票)結果を示す第10章までは、ラジオ番組でも聞いているような感じ。それよりも「糸魚川ー静岡構造線を歩く」...
『東海道でしょう!』で前著『天ぷらにソースをかけますか?』を知ったのだが、現在は古書でも手に入れ難く、本書を購入した。電子メールでの投稿を紹介していき、各章の最後でVOTE(投票)結果を示す第10章までは、ラジオ番組でも聞いているような感じ。それよりも「糸魚川ー静岡構造線を歩く」の書きぶりが好きだ。実際に食べ物の境界線を食べ歩く旅も面白そうだ。特に、現地の食堂やスーパーで売られているご当地食は、旅行者には縁遠い存在だと思われ、これからの旅の参考にしたい。
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「天ぷらにソースを〜」の続編。少し小粒になった感もあるが変わらず面白い。最終章では糸魚川ー静岡構造線を辿り食の境界を検証。カツ丼の差異が興味深かった。
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狭い日本でも、食の文化が全く違う。 そういう例を集めた1冊。 第11章「糸魚川ー静岡構造線を行く」は、食の文化が分かれるといわれるラインを実際に歩き、確認していく旅。 ネギが違う、かつ丼が違う、稲荷寿司が違う。 たしかに境目らしく、隣の町に移動しただけなのに違う食べ物文化圏にな...
狭い日本でも、食の文化が全く違う。 そういう例を集めた1冊。 第11章「糸魚川ー静岡構造線を行く」は、食の文化が分かれるといわれるラインを実際に歩き、確認していく旅。 ネギが違う、かつ丼が違う、稲荷寿司が違う。 たしかに境目らしく、隣の町に移動しただけなのに違う食べ物文化圏になっていたりする。おもしろい。
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前シリーズ「天ぷらにソースをかけますか?」に続いて購入。 メンチvsミンチは、疑問に思っていたことだったので、なるほどと。
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前作の「天ぷらにソースをかけますか?」に引き続き、食文化の地域差を、ネットでの投票を通じて、そして筆者自ら歩いて明らかにしていくもの。 前作も興味深く読んだけど、食の地域差って面白いものだ。この範囲がこの文化で、あの範囲があの文化っていう風にきれいに分かれるところなんか感動す...
前作の「天ぷらにソースをかけますか?」に引き続き、食文化の地域差を、ネットでの投票を通じて、そして筆者自ら歩いて明らかにしていくもの。 前作も興味深く読んだけど、食の地域差って面白いものだ。この範囲がこの文化で、あの範囲があの文化っていう風にきれいに分かれるところなんか感動すら覚える。なじみのない食文化には一見「えー……」と身構えるものだけど、それぞれいろんな理由があるものですね。納豆に砂糖……私はやらないが、そんな理由があったとは。個人的には納豆がどうしてもだめな地域(人ではない)があることが、知ってはいたものの改めてびっくり。面白いな、文化って!!
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大学時代、所属していたゼミでは毎年長野県の蓼科牧場周辺(厳密には、女神湖周辺)で合宿を行っていた。専門分野の勉強や合間にご当地名物食べ歩きなどの思い出以上に鮮明に記憶に残っている出来事が、合宿中の朝食に度々出される納豆であった。砂糖入りで、しかもかなり強烈にかき混ぜ糸引き天国(...
大学時代、所属していたゼミでは毎年長野県の蓼科牧場周辺(厳密には、女神湖周辺)で合宿を行っていた。専門分野の勉強や合間にご当地名物食べ歩きなどの思い出以上に鮮明に記憶に残っている出来事が、合宿中の朝食に度々出される納豆であった。砂糖入りで、しかもかなり強烈にかき混ぜ糸引き天国(いや、地獄!)状態なのである。納豆が名物である水戸生まれの自分のほか出身者の多かったゼミのメンバーのほとんどが、この砂糖い入り納豆を食べることが出来ず残し、宿泊施設の調理担当者がそのたびに怪訝な顔をしていた。そこである時、自分はその調理担当者に「納豆に砂糖をいれるという体験は生まれて始めてなのですが、これはこの地方独特の食べ方なのですか?」と尋ねたところ、「長野だけでなく、隣の新潟や北陸地方では砂糖を入れることが多いはず」という返答を頂き、ますます混乱したものであった。 そんな懐かしい思い出を、書店で本書を見つけた時思い出すと同時に、日本全国で納豆に砂糖を入れて食べる地域がどこくらいあるのか知りたくなって思わず購入した次第。 本書は、野瀬泰申が日経新聞HPに連載していた『食べ物 新日本紀行』の一部を編集したもの。タイトルにもある「納豆に砂糖を入れるか」のほか、「すき焼きに入れるのは、しらたき?糸こんにゃく?」「あなたの土地のせんべいの原料は小麦粉?米粉?」「メンチカツ?ミンチカツ?」「飲み屋で出てくるのは、お通し?突き出し?」など、身近でありながら地域によって呼び方や中身が変わってくる食べ物にまつわる疑問を、読者からのメールとアンケート調査結果を列島地図化している。特に、読者のメールや地図化の結果が予想通りだったりまったく違ったりして、思った以上に読み応えのある内容だった。
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前作同様、面白かった。 納豆に砂糖は実は理由があってのことだったり、魚缶を料理に使うか使わないかなんて考えたことがなかった。 「飴ちゃん」と確かに周りの人は言うけど、「飴」としか未だに言わない自分のことも改めて考えてみた。やはり飴ちゃんとは言えない。 巻末の糸魚川ー静岡構造線レポ...
前作同様、面白かった。 納豆に砂糖は実は理由があってのことだったり、魚缶を料理に使うか使わないかなんて考えたことがなかった。 「飴ちゃん」と確かに周りの人は言うけど、「飴」としか未だに言わない自分のことも改めて考えてみた。やはり飴ちゃんとは言えない。 巻末の糸魚川ー静岡構造線レポートも興味深い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日本経済新聞のホームページ「NIKKEI NET」で読者との双方向企画として連載された「食べ物 新日本奇行」(企画は残念ながら'10年3月で終了している)から、既刊「天ぷらにソースを入れますか?」に続いてこの連載をまとめたもの。 とはいえ著者の中では最初から2分冊、前後編での書籍化のつもりだったそうで、つまり本書は「天ぷら~」でのボツを集めたものではない、らしいw まずタイトルの「納豆に砂糖」が、個人的にはえぇぇ……である(解説を書いた久住昌之氏と全く同じw)。が、ある地域の人たちの”納豆に砂糖を入れる”という食慣習について、本文で示された合理的な理由には「なるほど」と納得させられる。 さらに「すき焼きに入れるこんにゃくは『しらたき』か『糸こん』か」で、両者の区別(実のところ、それも現在では曖昧になりつつあるようで)を初めて知り、「せんべいは米粉か小麦粉か」で「煎餅つったら米菓でしょうに」という思い込みが、実は食の方言であったことに気付かされ、「メンチカツorミンチカツ?」では一転、両者の分布の根拠が提示されぬことにモヤモヤし、「飴について」では”飴ちゃん”という言葉が単なる幼児向けの言葉でないことを知る……等々の10章のテーマで、今回も日本全国の食の多様性というものを―身近な料理や食材をテーマにすることで、窺い知ることができる。 前編である?「天ぷらに~」と比べ「二者が東西ではっきりと分かれる」というネタよりも、ある地帯が突出して変わっているというネタが増えたような。これも著者が意図して振り分けたものなのだろうか。 終章の第11章では「糸魚川―静岡構造線を行く」と題し、新潟県長岡市から隣の富山市までの日本海沿い、さらにフォッサマグナに沿って南下しながら長野県内、山梨県を経て静岡県富士宮市まで18日間で移動しながら、カツ丼はソースかつ丼か煮カツ丼(卵とじ)か、薬味のネギは青か白か、馬肉食や虫食の分布などなど、食の境界線の東西南北を確認していく。前編では東海道を辿りながら東西の食文化の境界を確認していたが、今回はそれにも優る労作であり、興味深く面白いレポートになっている。 詳しくはこちらに。 http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2013-10-12
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2013/11/07-12/7 なかなか読み進めなかったのは、それだけ興味深かったからである。「納豆に砂糖をかけるかって?なんという愚問。」と考える浅はかさに気づかされる。 何事にも理由がある。
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