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お台場アイランドベイビー の商品レビュー

3.5

7件のお客様レビュー

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2024/08/21

「宙わたる教室」で伊与原新さんを知り、面白そうだったこちらも読んでみました。 見事に、伊与原ワールドにはまった! 後半は特にハードボイルドな展開でハラハラ、ある登場人物の潔さにカッコイイ!と心の中でガッツポーズ。 和達教授の地震調査への熱い思いは、伊与原さんだからこそ書けたの...

「宙わたる教室」で伊与原新さんを知り、面白そうだったこちらも読んでみました。 見事に、伊与原ワールドにはまった! 後半は特にハードボイルドな展開でハラハラ、ある登場人物の潔さにカッコイイ!と心の中でガッツポーズ。 和達教授の地震調査への熱い思いは、伊与原さんだからこそ書けたのかな?とも思ったり(伊与原さんは、絶対ロマン派の研究者ですよね) 東日本大震災が起こる前にこの作品が発表されていたことにも驚きました。 この物語に書かれていたようなことが現実のものとなってもおかしくないな、とリアルに感じる14年後の現在の日本。

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2023/01/30

「月まで三キロ」を読み終えて、 伊予原新さんの本をもっと読みたいと思っていたので、 デビュー作のこの本を手に取りました。 日本の近未来を描いたミステリー作品で、 私はこれまで近未来ものにあまりリアリティを感じることができず、いまいち楽しみきれなかったのですが、 この作品は、どこと...

「月まで三キロ」を読み終えて、 伊予原新さんの本をもっと読みたいと思っていたので、 デビュー作のこの本を手に取りました。 日本の近未来を描いたミステリー作品で、 私はこれまで近未来ものにあまりリアリティを感じることができず、いまいち楽しみきれなかったのですが、 この作品は、どことなくリアリティがあり、ボリューム感のある本ですが、するすると最後まで楽しませていただきました。 情報や知識の裏取りがしっかりと丁寧になされているからだと感じます。 他の作品も読むのが楽しみです。

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2022/04/24
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2022/4/19 えええええ~寅ちゃん… それ以外はジェットコースターで分厚い本なのにするする読んだ。 震災前に書かれた本で、関東大震災が来て日本が崩壊した設定になっている。 震災前にその発想すごいよね。 そして日本はもうちょっと持ちこたえたよ。 今来たら危ないかもしれんけど。 予言書のようでもある。 でもこの本のようにならないように持ちこたえたい。

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2022/04/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

伊予原新の旧作をさかのぼって読んでおこうと思い手に取った1冊。デビュー作とあってぎこちなさや荒っぽさも感じてしまうが。 そうか、伊予原新の最初の作品は、アクションハードボイルド小説やってんなぁ、今の作風である理系知識展開系の芽も見受けられるが、主人公や主要登場人物のほとんどは、肉体系かチンピラか文系。唯一地震学者が今の作品に出てきそうなタイプ。 大型地震で壊滅的な打撃を受けた東京臨海副都心を舞台に、経済的にも国際的地位を失いつつある日本と腐敗した政治、出生届を出せないまま無国籍となった在日外国人たちなどの問題を描いた小説なのだが、この作品が東日本大震災前に書かれていることに驚く…とはいえ、この作品の日本の方が現実よりまだマシな部分も多いことにため息もでるのだが。 アナキストであれ、ファシストであれ、自己正当化を権力を使って誇示しだすと人間は劣化し、周囲は大いに迷惑をこうむる…。きっとプーチンもそうなんだろうねぇ。

Posted byブクログ

2021/01/27

自分のなかにあるお台場のイメージを、小説に沿って頭のなかでダイナミックに書き換えながら読んだ。大災害のダメージで東京がダメになる大きな話と、登場人物のプライベートな話がどちらも濃いのだが、フィクションだとわかっていながらも、巽の過去に感情移入しすぎてときどき泣いてしまった。

Posted byブクログ

2021/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

謎の設定が弱いのだけども、キャラが生き生きしていて序盤は引き込まれるように読んだ。 が、中盤以降、ちょっと弛んでいる感じで辛い。 また、ミステリ、謎の要素が少し薄く、知りたいという面では訴求力になっていない。 2010年の時点で衰退した日本を想定して書いているのだけど、日本が先進国の地位から転落しているにもかかわらず、日本の国籍、パスポートが価値をもっていたり、未来の設定にザラツキを感じた。3等国になったらななったで、もっと徹底的に惨めな日本国を書いて欲しかった。 ひとりの人間の中にもうひとつの人格を作るというアイデアはSFではよくあるもので、電子技術、バイオ科学などで説明できる設定を作ることが可能であったがそこまではしていない。ここに、自分が書く場合の可能性の余地があるなぁと思った。 2010年の横溝正史ミステリ大賞なのだけども、選考者の意見の中では「悪人がいない」という意見が印象に残った。

Posted byブクログ

2020/04/16

震災ストリートチルドレンかぁ、大きな災害だとそんな子どもたちが出現するのかも。 利用されるというようなことがないような世の中になって欲しい。

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