マリアビートル の商品レビュー
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伏線回収がすごい スピード感があって一気に読み進めてしまった 独特の文体というか会話劇というか、癖になる 王子に始終イライラしてたのだけれど、最後やられてすっきりした。ああいう絶対的悪の人間実在したら怖いし関わりたくない 檸檬と蜜柑のペアはいいな~ トーマスのシールとか小説とか、最後の最後での2人の絆を見せつけられてちょっとほんわかしちゃった
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【2024年164冊目】 簡単な依頼だよ、東京駅から新幹線に乗って、トランクを奪って、上野駅で下りるだけ――不運の星の元に生まれた七尾、通称テントウムシは依頼をこなすため、新幹線に乗車する。トランクを奪った迄は計画通りに進んだのだが、思わぬことが起こり、うっかり人を殺してしまった...
【2024年164冊目】 簡単な依頼だよ、東京駅から新幹線に乗って、トランクを奪って、上野駅で下りるだけ――不運の星の元に生まれた七尾、通称テントウムシは依頼をこなすため、新幹線に乗車する。トランクを奪った迄は計画通りに進んだのだが、思わぬことが起こり、うっかり人を殺してしまった上に新幹線から下りられない事態に。最高速度300kmの密室で繰り広げられる殺し屋ミステリー! うっかりで殺すなと笑ってしまいましたが、結構好きだな〜と思っていた登場人物が次々とフェイドアウトする展開に一抹の寂しさを覚えました。そうだったそうだった、グラスホッパーでも退場者出てたんでした、なんせ殺し屋ですから、因果応報。 が、今作で最も悪なのはやはり、王子でしょう。どういう育ちをしてああなったのか、恐ろしさを通り越して何かしらの人体実験でも見ているような感覚になりました。人格形成のフローが知りたい、同じような子どもを生み出さないために。 後半のまさかの追加投入があったりして、この二人にフォーカスした話も読みたいなと思ったりしました。
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『殺し屋シリーズ』2作目。 東北新幹線、東京発盛岡行の中で行われる 『蜜柑』と『檸檬』、『七尾』、中学生の『王子』と『木村』が別々の行動しているのに、どこかで繋がっていく展開が『殺し屋シリーズ』の醍醐味なんだろうなと、改めて実感。 『王子』の「これはついてる!」いうシーンもあ...
『殺し屋シリーズ』2作目。 東北新幹線、東京発盛岡行の中で行われる 『蜜柑』と『檸檬』、『七尾』、中学生の『王子』と『木村』が別々の行動しているのに、どこかで繋がっていく展開が『殺し屋シリーズ』の醍醐味なんだろうなと、改めて実感。 『王子』の「これはついてる!」いうシーンもあるのだけど、いつか大どんでん返しが起きるのよね…。『王子』の殺人に対する心理状態が異常なのは、ゾワゾワして仕方がない。 東京から盛岡までの2時間半に起きる出来事じゃあないって(笑) ところどころ前作の『グラスホッパー』に出て来る登場人物もいるので、事前に読んでおいたほうが良いです。
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自分も新幹線の中にいるような感覚で最後まで楽しめた 登場人物がたくさん出てきたが、個性豊かすぎて混ざることがなかった コメディが入ってるのでおもしろい 蜜柑と檸檬が大好きになった
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前作の登場人物が出てきて嬉しかった‼︎あっ、鈴木だー槿さんだーって出てくるたびにテンション上がった。展開が多すぎて少し疲れたけど今回の登場人物もすごく良かった‼︎檸檬、蜜柑、天道虫、木村のお父さんとお母さん好き‼︎王子がすごく嫌ーって読んでたけど。。王子がその後どうなったのか気に...
前作の登場人物が出てきて嬉しかった‼︎あっ、鈴木だー槿さんだーって出てくるたびにテンション上がった。展開が多すぎて少し疲れたけど今回の登場人物もすごく良かった‼︎檸檬、蜜柑、天道虫、木村のお父さんとお母さん好き‼︎王子がすごく嫌ーって読んでたけど。。王子がその後どうなったのか気になる。。
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グラスホッパーを読み、 きましたマリアビートル。 分厚さからして大きく異なるこの作品ですが、 分厚さの分だけハラハラドキドキがたくさん詰まってる!! 前作のあの方々の登場に喜んだり、 今回も各キャラクターの個性が最高すぎて大好きになったり(王子は嫌い)、 最後にどんっと最高の...
グラスホッパーを読み、 きましたマリアビートル。 分厚さからして大きく異なるこの作品ですが、 分厚さの分だけハラハラドキドキがたくさん詰まってる!! 前作のあの方々の登場に喜んだり、 今回も各キャラクターの個性が最高すぎて大好きになったり(王子は嫌い)、 最後にどんっと最高の締め方をしてくれたり、、、 読めば読むほど、 のめり込んで読むスピードも早まること間違いなし。 新幹線級のスピードで皆さん読んじゃいましょ。
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"殺し屋シリーズ"の2作目。 3→2→1の順に読んでしまったため、時系列に謎ができてしまった…。もう一度最初から読みたい! けれど、冒頭から面白かった!特に後半木村父が出てきてからはテンション上がった!! とりあえず「王子」に胸くそ悪くなる思いをしたが、最後ちょっとスッキリした〜!
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『777』の順番が回ってくるまでに、それまでの殺し屋シリーズをおさらいしておこうの一環。 『グラスホッパー』から6年後の設定。 寺原亡き現在、その業界に最も幅を利かせる男、峰岸。 その長男が拉致監禁された。 現場から助け出し、身代金として持参していた金を詰めたトランクと共に盛岡にいる峰岸のもとへ連れて帰る任務を遂行中の蜜柑と檸檬。 この峰岸の長男とトランクを巡り、東京発盛岡行き新幹線「はやて」の中で繰り広げられる殺し屋達のドタバタ劇。 腕は良いがことごとく運がない七尾は、トランクを盗み上野駅で降りる予定が、思わぬ(いや、思ったとおり)アクシデントに見舞われ降りられない。 トランク紛失に気付いた蜜柑と檸檬の捜索をかわしながら、何とかピンチを切り抜けようとするが。。。 もう一幕交差するのは、同じ新幹線に乗り合わせた中学生にして悪意の権化である王子慧(おうじさとし)と、王子に息子をビルの屋上から突き落とされ、復讐を遂げようとする元殺し屋の木村。 王子は木村からの不意打ちをするりとかわし、手玉にとる中、たまたま見かけたトランク騒動を「面白そう」という理由で混乱させていく。。。 前作にも増して殺し屋達のキャラが立っていて面白い。 そしてやはり、所々に前作の登場人物達やエピソードを忍び込ませているところがにくい。 ただこの騒動の経過で、残酷なまでにあっさりともたらされる殺生ごとが辛い。 悪人達のキャラに魅せられ、その小さいとも思える悪意は可愛いものだと愛着が湧いてきたところで、ひとり色の濃さの違う圧倒的な黒である王子に飲み込まれる無情さ。 なんでそんなことするのと。 おおすじ、爽やかでコミカルでテンポよく勧善懲悪な物語の中に、こういうどぎつい悪意を入れ込む伊坂作品他にもあるけど、真意を受け止め切れているのかどうかわからなくなることがある。 この本を読んでいて「正義の反対は悪ではなく、また別の正義」という名言がふっと頭をよぎる。 悪の反対も正義ではなく、また別の悪。そしてその背景、悪の濃度もまたそれぞれ。 次は『AX』なのだが、何と先に『777』が届いてしまった。 どうしよう。
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伊坂さんの伏せんは、はっ!とするより、ニヤッとする。それが今作も生き生きしていた。王子がなかなか死ななくて、こいつをどうにかしろ!とずっと思ってたけど、最高にスッキリする方法で読後が爽快
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多分、今年一だな。まじ面白かった。 王子のクソガキが成敗された時は「よっしゃあ"あ"あああぁ!!!!!」ってスカッとしたわ。 クソ野郎にざまあみろという感覚が味わえる作品が自分は好きなんだな。
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