カンランシャ の商品レビュー
30歳前後のW不倫4つ巴劇。当事者同士が堂々と話しながら進んでいく展開に戸惑う。そんなに割り切れるものなのか現実的感覚として受け入れられない。
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W不倫のお話。 隆一の一途さが、しんどい。つらい。 直樹のキモチの弱さが、しんどい。つらい。 人間だもの。 すっきりとはいかないよね。 こんな人間関係になったことがなくてよかった、っと思っちゃいました。
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不倫のお話ということで、最後、いずみが部屋で愛と2人になった時、なにか起こる…!と恐れながら読んでいましたが 意外と穏やかに終わりました。 不倫はうまくいかないという先入観があったからそう捉えてしまったのかな。(昼顔の見すぎかな笑) 結婚しても、恋する気持ちっていうのがなくなるわけではないから難しいと思うし、リアルな気持ちの部分も隠さず書かれているお話だと思います。
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夫=直樹の浮気を疑う妻=いずみは、夫の学生時代の後輩=隆一に相談。それをきっかけに、既婚だが妻と別居中の隆一はいずみに想いを寄せ、いずみも応えるように。一方、直樹の浮気相手=愛も行動に出る。 非難されそうですが、本気の不倫は否定しません。好きになってしまったものは仕方ないと思っ...
夫=直樹の浮気を疑う妻=いずみは、夫の学生時代の後輩=隆一に相談。それをきっかけに、既婚だが妻と別居中の隆一はいずみに想いを寄せ、いずみも応えるように。一方、直樹の浮気相手=愛も行動に出る。 非難されそうですが、本気の不倫は否定しません。好きになってしまったものは仕方ないと思っています。本作の直樹を除く3人は、共感できるかどうかは別として、本気。しかし、妻とも愛人ともどっちつかず、自分に言い訳ばかりしている直樹にはただ嫌悪感。「無言電話で気が晴れるぐらいなら、最初から不倫なんていう炎に飛び込むな」といういずみの心情にも賛成。 この人とならと決めて結婚したはずが、どうしてこんなことになるのか。一緒にいても心が冷え冷えとするとき、些細な気分につきあってくれる人がいたら。派手な喜びではなくつつましい幸せを一緒に感じられる人がいたならば。
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伊藤たかみの著作を初めて読んだ。こういう小説を書く人だと思わなかった。角田光代の元旦那だから、どっちかというと長嶋有的な感じのものを書く人だと勝手に思ってたが、正統派な小説だった。
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メインの登場人物みんなにいらついたけど、どうしようもないことってあるのかな。 あるんだろうな。 そう思って読めたらもっと気分いいんだろうけど、できればわかりたくないのも正直なところ。
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不倫と離婚を巡る男女4人の恋愛話。でもいやらしさや愛憎劇は感じず、さっぱりした明るい読後感のある話になっている。いい恋愛を体験した感じがする・・・
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不倫小説。それ以上でも以下でもない。結局は不倫したカップル同士でめでたくゴールするので、不倫のクロスオーバーといったところか。一ひねりがあるかと思ったが、特になかった。解説の部分に「ドラマor映画化したら…」という件があったが、ややイベントは起こるものの全体的にはストーリーが単調なので、あまり面白くはならないであろう。P144に出てくる「夜に誰かと一緒にいられるって、本当に幸せなことだなって最近思うんだ」というフレーズはなかなか良かった。
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要は不倫の話で、愛情に抗うことのできない心情の吐露という篤実めいた行為によって、不義への言い訳がなされているような印象。愛(つぐみ)以外の誰もが新しい愛に心から心酔、傾倒できないように、このたぐいの恋愛の効用のほとんどは浮遊のスリルでしかないのだろう。 周囲の風景を観覧するのでは...
要は不倫の話で、愛情に抗うことのできない心情の吐露という篤実めいた行為によって、不義への言い訳がなされているような印象。愛(つぐみ)以外の誰もが新しい愛に心から心酔、傾倒できないように、このたぐいの恋愛の効用のほとんどは浮遊のスリルでしかないのだろう。 周囲の風景を観覧するのではなく、自身の不安定さにおいてそれはまさにカンランシャである。
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