おいでフレック、ぼくのところに の商品レビュー
家が裕福だけど、両親はお金と物ですべて決着がつくと思っている人たちで、息子のハルのほんとうの気持ちやほんとうにほしいものについては、いっさい考えないという人たち。誕生日のプレゼントに犬がほしいとハルがせがむので、親はレンタルの子犬を借りて、借り物であることは説明せずにハルの気持ち...
家が裕福だけど、両親はお金と物ですべて決着がつくと思っている人たちで、息子のハルのほんとうの気持ちやほんとうにほしいものについては、いっさい考えないという人たち。誕生日のプレゼントに犬がほしいとハルがせがむので、親はレンタルの子犬を借りて、借り物であることは説明せずにハルの気持ちをなだめようとする(3日も遊べば飽きると思ってるのがやばい)。 何も知らないハルは、ペットショップで出会った子犬のフレックと、一瞬で相思相愛に。ところが幸せな週末を過ごしたあと、両親はハルにだまって子犬をショップに返してしまう。なかなかにひどい親。 激怒したハルが、フレックをショップから救出して家出――という思いきった行動に出ると、ショップの同じ部屋で飼育されていたほかの5匹の犬も行動をともにすることになり、騒ぎはどんどん拡大。行方不明のハルにかけられた賞金の額をきいて、一攫千金をねらう悪党まで登場し、後半はハラハラどきどきの大冒険になっていく……。 いろいろ都合のよすぎるところもあるけど、それも気にならないほどひきこまれて一気に読んだ。いっしょに冒険をする犬たちもそれぞれ個性的だし、楽しい物語のなかから「幸せとは」といったテーマもちゃんと伝わってくる。とても満足度の高いお話。
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冷たく、理解のない両親が嫌で、犬と一緒に祖父母の家まで旅をする少年。 両親が反省して、息子を迎えるという結末は、だいたい予想がつく。 そこまでの道のりの冒険話です。
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両親はハルになんでも買ってくれるけれど、 心の底から欲しいもの、犬、だけはかってくれない。 その場しのぎで週末だけのレンタル犬フレックを与えられ、 怒ったハルはレンタルペットショップのその他の犬と一緒に、 田舎の祖父母の家を目指して家出する。 ハルとフレックと一緒に逃避行するレ...
両親はハルになんでも買ってくれるけれど、 心の底から欲しいもの、犬、だけはかってくれない。 その場しのぎで週末だけのレンタル犬フレックを与えられ、 怒ったハルはレンタルペットショップのその他の犬と一緒に、 田舎の祖父母の家を目指して家出する。 ハルとフレックと一緒に逃避行するレンタルペットたちは個性豊かなメンバーで、 その子たちの身の振り方もいろいろと気になる寄り道があり、 探偵所の恐ろしい追っ手がやってきたりと、 なかなかのドラマです。 犬好きの人はもちろん、 ペットを買ってもらえない子、 両親から理解されていないと感じる子には、 共感されると思う。 内容的には3・4年生ぐらい、 本の厚みと字の小ささは高学年〜中学生と ちょっとアンバランスな本なので、 利用者を選ぶかも。
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とても面白く読んだ。主人公と親とのやりとり、祖父母がいることの心強さなど、主人公をとりまく大人が丁寧に描かれていたので、主人公の心の動きや行動は読者の子どもも引きつけていくと思う。
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「おいでフレック、ぼくのところに(One Dog and His Boy)」著 エヴァ・イボットソン ファンタジー作家、イボットさんの新刊を読みました。イボットソンさんは2010年に亡くなられていて、この作品が最後の作品だそうです。 >長いあいだずっと夢みていた犬との生活。お...
「おいでフレック、ぼくのところに(One Dog and His Boy)」著 エヴァ・イボットソン ファンタジー作家、イボットさんの新刊を読みました。イボットソンさんは2010年に亡くなられていて、この作品が最後の作品だそうです。 >長いあいだずっと夢みていた犬との生活。おたがいにひと目でひかれあったフレックと すごす時間は、想像していた以上にすばらしいものでした。それなのに、フレックが自分 の犬ではなく、週末だけのレンタルだったこと、それを両親が自分にかくしていたことを 知っって ... イボットソンさんの作品は大好きで、子供向けのファンタジーですが、イボットソンさんのやさしい気持ちが作品にあふれているようです。 意地悪な大人、自分勝手な人間と、心優しいけど寂しさを抱えている主人公たちがでてきて、最後にはハッピーエンド。 この作品では、犬たちと逃避行をするのですが、この犬たちも旅の途中で、本来の居場所を見つけていきます。そして最後には、ハルも、そして、ハルの両親も・・・。 子供たちにもお勧めの本です。
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なかなかよかったんだけど、主人公の話のほかに5匹分の犬の話があるので、ちょっと散漫な感じ。犬は3匹くらいにしておいた方が主人公を追いやすかったと思う。
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ハルの家は、お金持ち。なんでも買ってもらえる。でも、ハルが一番欲しいと思っている犬は許してもらえない。何度も何度も頼んでいるのに、家が汚れるから、どうせすぐ飽きるからと飼わせてもらえなかった。それが、9歳のお誕生日にフレックという犬を飼う事を許してもらえた。大喜びのハル。ところが...
ハルの家は、お金持ち。なんでも買ってもらえる。でも、ハルが一番欲しいと思っている犬は許してもらえない。何度も何度も頼んでいるのに、家が汚れるから、どうせすぐ飽きるからと飼わせてもらえなかった。それが、9歳のお誕生日にフレックという犬を飼う事を許してもらえた。大喜びのハル。ところが、実はこれはレンタル犬で、1週間で返さなくてはいけなかった。フレックと意気投合していたハルは、がっかり。落ち込む一方のハルを両親は寄宿制の学校に入れることに決める。とうとうハルは、ペットレンタル会社からフレックを盗み出し、海辺の町に住むおじいさんのところへ家出をしようと決心する。 一方的な両親の考えに従わざるをえない子ども。でも、何よりも心の友となったフレックと一緒にいたいために、家出を決断する。思わぬ旅の道連れが加わり、大逃避行が始まる。 ハラハラ、ドキドキのストーリーです。 原題の「One Dog and His Boy」のほうが、インパクトがあって面白いのに。邦題にもう少し工夫があっても良かった?
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