孤舟 の商品レビュー
著者、渡辺淳一さん(1933~2014年)の作品、ブクログ登録は5冊目になります。 本作は、2008~2010年にかけて、雑誌「マリソル」に連載されていました。 当時の著者の年齢は、75~77歳位になります。 本作の主人公は、大手広告代理店を定年退職した62歳の男性が主人公に...
著者、渡辺淳一さん(1933~2014年)の作品、ブクログ登録は5冊目になります。 本作は、2008~2010年にかけて、雑誌「マリソル」に連載されていました。 当時の著者の年齢は、75~77歳位になります。 本作の主人公は、大手広告代理店を定年退職した62歳の男性が主人公になります。 私の年齢が62歳で、今現在、嘱託社員として働いていますが、いずれは会社を去ることになります。 そんな訳で、興味深く読み進めました。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 大手広告代理店の上席常務執行役員まで務めた大谷威一郎。関連会社の社長ポストを蹴って定年退職した。バラ色の第二の人生を思い描いていたが、待ち受けていたのは夫婦関係と親子関係の危機。そして大きな孤独だった。犬のコタロウが側にいるだけのさみしい日々がつづく。人生最大の転機を迎え、威一郎の孤軍奮闘が始まる。定年退職後、いかに生きるかという一大社会問題に肉迫した異色の傑作長編。 ---引用終了
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38年勤めた広告会社の常務執行役員を退職した男のやるせない日常を描いたもの。会社のお偉いさんから無職のおじさんへ変わった途端に、仕事絡みの付き合いがぶつぶつと切れてゆく様はある程度リアル。しかし、娘や妻が出て行ったり、デートクラブの女性に片想いしたりして筋書きに抑揚をつけているが、現実離れしたドタバタコメディーのようだ。テーマは良いのだが。
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引退したら暇になるのだろうか。 今はまだ想像出来ないけど、何か準備はしておいた方が良さそうな気がする。 男の言動や思考がリアルで面白かった。
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2010年に出版された時点から2020年の今日から見ると、背景は大きく変わっている。しかも悪い方向である。でも読むべき価値は十分にある。そして、この本は働きはじめの人に読んでもらいたい。特に会社に社畜となった時点で読んでみるといいと思う。また個人事業主の両親をもつ(自分がそうだっ...
2010年に出版された時点から2020年の今日から見ると、背景は大きく変わっている。しかも悪い方向である。でも読むべき価値は十分にある。そして、この本は働きはじめの人に読んでもらいたい。特に会社に社畜となった時点で読んでみるといいと思う。また個人事業主の両親をもつ(自分がそうだった)人にも学ぶべき点は多い。人は必ず年をとる訳で、それがどのような取り方になるかは、社会人のはじめに考えたかそうでないかでかなり違うのではないか。この本はそれを教えてくれる1つになると率直に考えた。
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最近、自分の老後のことが心配になり、そのジャンルの小説を選ぶことが多くなった気がする。この小説の主人公の威一郎は、60歳で定年後もあいかわらず家で妻を顎で使っていたため、妻からあいそをつかされてしまう。 確かに今まで毎日仕事をしていた人生だったのだから、趣味を見つけろと言われても戸惑うことは予想できる。ややネタバレになるが、主人公が妻の負担を軽くするためにちらし寿司を作るが、洗い物の山を残してしまい、妻に怒られる場面がある。 悪気がないのはわかるが、女性目線で見ればやはり迷惑千万である。 うちの家族もカレーを作ってくれたはいいが、コンロが吹きこぼれでこげついていたことがあった。まさしくそれである。 細かい描写で笑える場面があって面白かった。
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定年を迎えたお父さんの半分以上が大小違えど起こりそうなシミュレーション小説。 仕事一筋で趣味もなく、家では威張ってばかり、家にいない時間の方が長かったため家族とのコミュニケーションがうまくとれず、あげく家族からは邪魔者扱いされ疎んじられる。 本人は家族のために頑張ってきたとの思い...
定年を迎えたお父さんの半分以上が大小違えど起こりそうなシミュレーション小説。 仕事一筋で趣味もなく、家では威張ってばかり、家にいない時間の方が長かったため家族とのコミュニケーションがうまくとれず、あげく家族からは邪魔者扱いされ疎んじられる。 本人は家族のために頑張ってきたとの思いが強いため、あまりにも報われない現状を受け入れられない。 何か趣味を作るにもプライドが許さず、付き合える仲間もどんどんいなくなる・・ この小説を笑い飛ばせるように、これから定年を迎えるお父さんは準備しておきましょう。 さて、小説に出てくるコンパニオンガールの小西さん・・彼女は結婚するのに今まで通りの関係で、なんて現実には絶対起こりえませんので、夢見るお父さんたちはご注意ください。
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定年退職した威一郎の生活を描いた小説。定年後、家にずっといるので妻とうまくいかず、出て行かれてしまう。その間にデートクラブの女性と知り合い、少しは気が紛らわせ、自分のことを自分でできるようにもなった。妻が戻ってくるといなくなった間に自分が変わったことに気づかされ、今後の生活を見直すことになる。
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定年後の団塊世代男のわびしさ。心理はかなりとらえていると思う、カミさんの言うこと、それに対する反応とか。どちらだけが悪いという問題ではないのでどうしようもないままタンタンと進む。最後もどんでん返しがあるわけでもなく、これから頑張ろう的な終わり方。何かでおススメってみて読んだけどこ...
定年後の団塊世代男のわびしさ。心理はかなりとらえていると思う、カミさんの言うこと、それに対する反応とか。どちらだけが悪いという問題ではないのでどうしようもないままタンタンと進む。最後もどんでん返しがあるわけでもなく、これから頑張ろう的な終わり方。何かでおススメってみて読んだけどこれのどこに感動を?という感想。
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2015年19冊目 大手広告代理店で役員までなった男が定年になった。 働いている時は寝に帰るだけの日々。 定年になって自分がうちにいることになれば妻は喜ぶ事になるだろうと思ったが、妻は妻の世界を作っており、夫がいることでストレスが溜まっていく。 男にはそんな妻なことがわからない。...
2015年19冊目 大手広告代理店で役員までなった男が定年になった。 働いている時は寝に帰るだけの日々。 定年になって自分がうちにいることになれば妻は喜ぶ事になるだろうと思ったが、妻は妻の世界を作っており、夫がいることでストレスが溜まっていく。 男にはそんな妻なことがわからない。 ついに妻は家を出ていくことに。 さあ、どうなるのか? 会社一筋、うちの事は妻まかせのお父さんは今のうち読んで方がいい物語です。
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定年を主題にした小説。定年後、自宅にいる時間が多くなる古老男性。自宅での妻の仕草やかまってくれないことへの不満と苛立ち。子供たちはすでに自立。かまってくれるのは、犬ばかり。定年を迎える前の男性に薦めたい1冊。
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