カルニヴィア(1) の商品レビュー
「ミレニアム」のイタリア版みたいな紹介のされかたしてたけど、三部作の第2巻まででてるシリーズの第1作。憲兵隊のの女性士官と駐イタリアのアメリカ軍基地の女性将校、2人の立場の違う女性が物語を動かしていく。カトリックのしきたりとかイタリアの警察の二重構造とか、国家警察と憲兵隊とふたつ...
「ミレニアム」のイタリア版みたいな紹介のされかたしてたけど、三部作の第2巻まででてるシリーズの第1作。憲兵隊のの女性士官と駐イタリアのアメリカ軍基地の女性将校、2人の立場の違う女性が物語を動かしていく。カトリックのしきたりとかイタリアの警察の二重構造とか、国家警察と憲兵隊とふたつの警察があったり、マフィアとか目新しい話がたくさん出てくる。
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面白いのに中途半端なところで終わってしまった!1作目の内容を忘れないうちに早く2作目出版されて欲しい。
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んーー。私の好みではなかったというだけ。ただイタリアの警察の仕組み、アメリカ軍との関わり、辺りはとても興味深く読んだ。ミステリというものは、社会や風俗を切り取ってこそ、と思う。良作ではあるとは思うが、私には合わない。
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カルニヴィアとは小説の舞台であるヴェネツィアを忠実に再現したミラー・ワールドであり、あらゆる噂と情報が行き交う匿名性を保った3Dソーシャル・ネットワークだ。この仕掛けを行き来することで主人公たちは謎の手がかりを得たり、敵の手から逃れたりする。現実にもこんな空間があったら便利そうだ...
カルニヴィアとは小説の舞台であるヴェネツィアを忠実に再現したミラー・ワールドであり、あらゆる噂と情報が行き交う匿名性を保った3Dソーシャル・ネットワークだ。この仕掛けを行き来することで主人公たちは謎の手がかりを得たり、敵の手から逃れたりする。現実にもこんな空間があったら便利そうだなあ。今のところは、本書をミラー・ワールドとして意識することで現実の歪みや問題、または希望について気づくことでも十分、意義がありました。お話はミステリ、サスペンス、歴史、エロ、グロ、旅情、グルメ、スパイ、政治、軍事、警察他てんこ盛りなので様々な観点から楽しく読めますよ。
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新聞の書評欄で見かけてから、読みたかった一冊。『ミレニアム』『ボーンアイディンティティー』シリーズ三部作と同様に、現実社会の事件、政治を丹念にリサーチし、1人はイタリアの女子憲兵、一人はイタリアに駐軍する幼少期をイタリアで育った女子少尉、そしてもう一人は、裕福な財閥に生まれながら...
新聞の書評欄で見かけてから、読みたかった一冊。『ミレニアム』『ボーンアイディンティティー』シリーズ三部作と同様に、現実社会の事件、政治を丹念にリサーチし、1人はイタリアの女子憲兵、一人はイタリアに駐軍する幼少期をイタリアで育った女子少尉、そしてもう一人は、裕福な財閥に生まれながら、幼少期に誘拐事件に巻き込まれ耳と鼻を犯人に削がれるという大きなトラウマを持ちながら抜きん出た数学的才能で本物と寸分違わぬベネツィアという都市をネットの世界で構築し、誰もが仮面をかぶり決して履歴が表に出ない世界を構築した天才!。カトリックではあり得ない司祭の服を着て殺された女性の遺体を皮切りに、アンジェリーナジョリーが最近映画化した、コソボ紛争の中で市民達、とりわけ女性達がどのように扱われていたか、そしてその戦争に巻き込んだ物は、民族闘争を隠れ蓑にしたある民間傭兵部隊(アメリカ)、NATO軍が関わった 非人道的な殺戮の歴史を闇に葬り去ろうとする団体との戦いになってゆく。作家ジョナサン.ホルトはこれが処女作!三部作の次回作が今から楽しみでたまらない!
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ベネツィアを舞台にした華麗なミステリー。重厚なテーマで、独創的なキャラクターは登場するし、サスペンスたっぷりの展開だし、言うことなし!のはずなんだけど…。 私はやっぱりミステリーは「娯楽」として読みたい。「ああ面白かった!」と言って本を閉じたいのだ。本書では、内戦下での女性への...
ベネツィアを舞台にした華麗なミステリー。重厚なテーマで、独創的なキャラクターは登場するし、サスペンスたっぷりの展開だし、言うことなし!のはずなんだけど…。 私はやっぱりミステリーは「娯楽」として読みたい。「ああ面白かった!」と言って本を閉じたいのだ。本書では、内戦下での女性への組織的で大規模な性的暴行が物語の中心となっていて、読んでいて辛い。
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ハヤカワ・ミステリ創刊 60 周年記念作品ということで、 大いに期待して読み始めた。 実際、途中まではいい感じだったのだが、 ラブロマンスな展開を挟んでこられたあたりから、 ハリウッド映画みたいだなあと感じだし、 全体的に人物の描写が浅く薄っぺらな印象持った。 ドラゴンクエストで...
ハヤカワ・ミステリ創刊 60 周年記念作品ということで、 大いに期待して読み始めた。 実際、途中まではいい感じだったのだが、 ラブロマンスな展開を挟んでこられたあたりから、 ハリウッド映画みたいだなあと感じだし、 全体的に人物の描写が浅く薄っぺらな印象持った。 ドラゴンクエストで村人を片っ端からクリックすると、 皆なんでもしゃべってくれるみたいに、 捜査の過程で皆さん聞かれると簡単にしゃべりすぎ。 ストーリー展開にハリウッド映画的安心感はあるのだろうが、 続きのプロットは気になるが、3 部作の次を読むかどうかは微妙な感じ。 それと巻末解説(?)で、ネタバレ詳細あらすじ必要なのでしょうか? 読後に読んでも、「いや、今読んだところだから知ってます。」だし、 読前に読んだら興ざめだし。 どうして小学生の読書感想文みたいな文章を偉い先生方は書くのかなあ。
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ヴェネツィアを舞台に憲兵隊と米軍の女たちが禁忌にからむ謎に迫り、自分たちの立ち位置を再認識することになる。このテーマ、やりすぎると引いてしまうこともあるが、この女たちについては三部作だという続きがどう展開するのか興味あり。そしてSNSカルニヴィア創設者のダニエーレ、きみのキャラな...
ヴェネツィアを舞台に憲兵隊と米軍の女たちが禁忌にからむ謎に迫り、自分たちの立ち位置を再認識することになる。このテーマ、やりすぎると引いてしまうこともあるが、この女たちについては三部作だという続きがどう展開するのか興味あり。そしてSNSカルニヴィア創設者のダニエーレ、きみのキャラならまだそれじゃ済まないでしょ、派手にやらかすのを期待。
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新しい海外ミステリーシリーズが出た。舞台はヴェネチア。多分イタリアものは初めて読んだと思う。水の都市ならではエピソードもたくさんあって面白い。主要人物のダニエーレ・バルボのトラウマ度や、物語の主幹になる旧ユーゴスラビアでの残酷さは読んでてつらくなったけど、丁度いい具合にミステリー...
新しい海外ミステリーシリーズが出た。舞台はヴェネチア。多分イタリアものは初めて読んだと思う。水の都市ならではエピソードもたくさんあって面白い。主要人物のダニエーレ・バルボのトラウマ度や、物語の主幹になる旧ユーゴスラビアでの残酷さは読んでてつらくなったけど、丁度いい具合にミステリーとスリラーの間の作品でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本書はベネチアを舞台に、ベネチア貴族の引きこもり天才ハッカーとアメリカ軍の新人女性士官、情熱的なイタリア人女性警官の1男2女が、国際的な謀略に巻き込まれていくミステリー小説です。 カトリックが禁忌とする女性司祭の死体発見から始まるストーリーは、コソボ紛争をめぐる謀略、戦争犯罪、天才ハッカーが作ったバーチャル・ベネチア・サイト、カルニヴィアへの攻撃といった様々な要素が織り込まれ、これにアクションシーンやら上司との不倫やらが彩りを添えていると言う、 「ネタになるもの、突っ込めるだけ突っ込みました」的な"てんこ盛り"ストーリーでした。 これは本業が広告会社のクリエイティブ・ディレクターである著者が「売れる小説とは何か?」と言う事を考えた結果なのでしょうか? 仮にそうであれば、二転三転するストーリーや誰が敵か味方か確信が抱けない様など、ストーリーがよく練られているにも関わらずどことなくチープな印象をぬぐえないのは、この所為なのかも知れません。 正にエンターテイメントを追求した大衆小説と言った所です。 とは言え、あまりに俗すぎてうんざりしてしまうのかと言えば差にあらず。 十分楽しめますので、”歯ごたえ”のある娯楽小説をお求めの際にはお勧めです。 ちなみに本書は著者のデビュー作にして「カルニヴィア」3部作の第一作目。 まだまだストーリーは続き、第一作目で出会った3人の関係が今後どうなるのか等、読者の想像力を刺激する終わり方をしています。 尚、後書きによれば、まだ原著の方ですら次巻が出版されていないとか。 次巻が読めるのはいつになるのでしょうか・・・
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