貌孕み の商品レビュー

坂東眞砂子(著者)

2023/10/12

総合評価で4よりの★3です。
坂東さん＝ホラーの認識が強く、星をどの分野として評価するか悩みました。
全体的に現在、過去、未来と嘉津間の語りで繰り広げられる世界観。最初は馴染めなかったけど、馴染みだしたら面白い！！
流石！坂東さん。
一つ一つのストーリーは、ちょっとクセが強い内容もあるので、好き嫌いが別れてしまうのかなと思います。
個人的には実在した“平田 篤胤”の家系を軸に登場人物が構成されているので、いつか著書を読んでみたいと思う小説でした。

2021/08/22

現代の話と昔の話が織り交ぜられていて、楽しく読ませていただきました。
怪談というより、人の業、因果応報という話たち。
人の悲しみと、それでも生きていく人たち、幽世と現世の不思議な感じ。

2014/09/10

【天狗の千里眼が見つめる「人の世」という名の魔境】整形を繰り返すたび、むかし捨てた女の顔になっていく妻――。恐るべき人の業の深さを、これでもかとあぶりだす異色のホラー短篇集。

2014/04/28

連作ホラー短編集。

平田篤胤の時代、この世と仙境を行き来する嘉津間が
「魔境」で見聞きしたことを語る。
「魔境」とは人間の業でいっぱいの現代社会のこと。

うーん、既読感があるような．．．

2013/12/29

連作ホラー短編集。平田篤胤が生きる時代の人々から見た「魔境」……というのは、言うまでもなく現代社会。どこにでもあるはずの心理的な歪みが、さらに恐ろしいものに思えてしまいます。だけど「昔はよかった」のかどうか……それは謎。どの時代でも、人間の業は存在するのかも。
お気に入りは「猫女」。この主人公の気持ちは分からないのでもない、のだけれど。こんなネガティブな感情ばかりを持ち続けて歪んでいくのは嫌だなあ。