苦手図鑑 の商品レビュー
こんなにおもしろいエッセイを書く人がいたのかと驚く。 題材はかなり身近な半径1km以内のことが書かれているが、その洞察力・自分自身の描写にはくすっと笑えるところ満載。特に家族の日常は群をぬいておもしろい。
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たなぞう友達のレビューにひかれて初めて読んだ北大路公子さん。いやあ面白かったなあ。何回もワハハハ!と声を上げて笑ってしまった。女性の書き手で、これほど共感しないのに楽しく読めるのも珍しい。湿り気皆無の筆致が快感だった。
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作者のように生きられるのは、今の世が平和だからだな、そう実感できる本。決して皮肉ではない。結構腹を抱えて笑った。帯にある、癒されるというのも何となくわかる。
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もう無敵!としか言えない公子さん。 北海道弁を駆使しながら我が身や父母を笑い、世間をおちょくり、酒をくらい、佐藤浩市を愛す日々。 軽く書いているようにみえて、かなり念入りに構成を練られていると見ましたね。 (#^.^#) (#^.^#) . 自分がいかに自堕落に(^_^;)世間...
もう無敵!としか言えない公子さん。 北海道弁を駆使しながら我が身や父母を笑い、世間をおちょくり、酒をくらい、佐藤浩市を愛す日々。 軽く書いているようにみえて、かなり念入りに構成を練られていると見ましたね。 (#^.^#) (#^.^#) . 自分がいかに自堕落に(^_^;)世間の常識から外れたところで生きているか、いかに両親がとんでもないことを言ったりやったりしているか、を語るのって、意外と難しいと思うんですよ。 単なるヤンチャ自慢になったり、いえいえ、そこまで言わなくてもと痛いものになったり。 小さな宝箱のように素敵な素敵な小説を書く小川洋子さんでも、エッセイ中の自虐(というか謙遜)はたぶんご本人にとっては何から何まで本当のことなんだろうけど、なんかしっくりこないという・・。すみません、こんなところで“北大路公子”と比べられるとは小川さんもびっくりですよね。 で、ちょっと引用しちゃいます。 読者に向かって、私と入れ替わるには とあった後で “私となったあなたには早速ビールの補充に向かってほしい。その件に関しては、これまでは「佐藤浩市がcmに出演している限りキリン一番搾りを買い続ける」という姿勢が大切であったが、今年に入って突如彼が「麒麟淡麗」方面に異動を果たしたうえ、私は発泡酒があまり好みでないので本当に困っています一体どうしたらいいでしょうか。と相談している場合ではなく、ここは銘柄にはこだわらず、お好みのものを選んでいただきたい。” なんで途中から人生相談タッチ(#^.^#)になっちゃうのか。 人生相談する人&それに答える人をまとめて小っちゃく笑っちゃってる(でもそれ以上に自分のことをなんだけど)あたりが巧いなぁ~~~と、あはは・・・妙に感動してしまったし、 それ以上に可笑しかったのが、 テレビの調子が悪い、と延々、いかにテレビが公子さんの意に反した動きをするかを列記した後で “では捨てるか。あちこちでよく目にする「故障を機にテレビを処分しました。最初は手持無沙汰でしたが、やがて読書の量が増え、季節を楽しむ余裕ができ、病気が治り、宝くじで一千万円当たりました」という毎日もありなのではないか。” ・・・もうこれは大笑いですね。 ホントに繰り返し新聞の投書欄に出てくる善良なお母さん(が多いと思う。なんかある種の匂いが付き物)をここまで笑い飛ばしていいのか!! 前半は実際にありそうな言い回しで、 「読書の量が増え」には、うん、そうでしょうね、と頷くけど、 「季節を楽しむ余裕ができ」あたりで、そこまで言うか!と引く思いになり、 後半の 「病気が治り」で、ん??? 宗教がらみになってきた??(#^.^#) 「宝くじ云々」では、もう爆笑ですよ。 うん、なんていうか、テレビを処分したという「大英断」を世間に誇りたい、皆さんもどうですか、と啓発したい、なんて無邪気に自慢する投稿にこんな角度から茶々を入れるとは、全く公子さん、食えねぇなぁ、と思うわけです。 テレビ処分の効用(#^.^#)の4つの順番というか、段階の踏み方が、絶妙に巧い!と、こんなところで感心してないで、もっとそれこそ人生に役に立つ本を読みなさいよ、なんて最後は自分突っ込みで終わります。(汗)
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※このレビューにはネタバレを含みます
待ってました!キミコ様! 相変わらずのへっぽこ生活ぶりです。前よりは笑える率は下がった気がしますが。。この雰囲気に慣れてしまったのかも? 佐藤浩市への情熱がパワーアップ。 父母のとぼけっぷりもパワーアップ。 居酒屋で迷子にププッと笑ったけど、自分もそのうちやりそうで怖いです。 日本酒との決別はつらいが潔い。
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公子先生の最新刊!苦手図鑑。でも図鑑じゃないよ。相変わらずの、最強な抱腹本。ちょっとおビール率が減ったかしらねぇ。うっとうしい雨の日も、すかっとした気分になりました。
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エッセイというと身の回りの普通の生活を綴るものと、ネタ探しにあちこちを旅したり何かを体験するものがある。後者はエッセイのためのエッセイと云うパターンで比較的良く見るが、前者は何とも題材探しとその料理の仕方が極めて高度な技術を要するものである。その中でも佐藤正午が文章の練り具合も含...
エッセイというと身の回りの普通の生活を綴るものと、ネタ探しにあちこちを旅したり何かを体験するものがある。後者はエッセイのためのエッセイと云うパターンで比較的良く見るが、前者は何とも題材探しとその料理の仕方が極めて高度な技術を要するものである。その中でも佐藤正午が文章の練り具合も含めて最右翼であろうと個人的には評価している。 そしてこの北大路公子であるが、文章力に関しては佐藤に及ぶものでは全く無いが半径数メートルの身の回りの出来事に関するエッセイで勝負するコラムニストと云う意味では共通項がある。 とにかく笑える数々のハプニングを引き寄せる力は彼女の才能と云うべきものだ。否、単なる札幌の中年酔っ払いと云うのが正しいのかも知れないが、特異な才能としか言いようが無い。この才能が尽きぬ限りはサンデー毎日の連載も安泰であろう。
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