すっぽん心中 の商品レビュー
日常のなかに突然やってくる非日常に、まぁいいっかぁ、と流され気づきたらどっぷり浸かってしまった。そんな短編集。 表題もいいが、植木鉢も鳩の話も好きだなぁ。読んでいて映像が浮かんでくる作家さんです。
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本日の電車の行きで2編を読み、帰りの途中までで1編を読み読了。氏の作品は初めてだと思うが、読後感はなぜかさわやか。内容は決してそうではないのだが・・・。不思議と読ませてしまう作家ではなかろうか。
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何の屈託もなくワイルドサイドの王道を闊歩するモモ。些かの迷いもなく、すっきりまっすぐ進む姿が実に心地よい。自分自身のあくせく流れる毎日が本当にとるにたらないことを思い知らされる。腹を抱えて笑える爽快さがある。ちっぽけな自分を諧謔とペーソスが優しく包んでくれる。面白いし可笑しいし読...
何の屈託もなくワイルドサイドの王道を闊歩するモモ。些かの迷いもなく、すっきりまっすぐ進む姿が実に心地よい。自分自身のあくせく流れる毎日が本当にとるにたらないことを思い知らされる。腹を抱えて笑える爽快さがある。ちっぽけな自分を諧謔とペーソスが優しく包んでくれる。面白いし可笑しいし読後感も非常に良い。
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サリンジャーのように淡々としていて、それほど崇高でもなく、宮沢賢治のように丁寧な言い回しであり、それほど描写が上手くなく、ただし、何とも言えない親近感を感じる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どこにでもいそうなのに、どこか変。そんな人たちの話。 変といっても色々あるが、この本に出てくる人たちはいわゆるダメ人間系変な人たち。あっけらかんと波乱万丈な人生をはなすモモ。なぜか一つの事件に異常に固執する男。ハトを病的に嫌い、他人から狂人にみられていると客観的に理解してるけれど弁解もしない男。 この本を読んで上記三人に感情移入できる人、考えが理解できる人はなかなかいないと思う。でもなんだか気になる。関わりあいたくはないけど野次馬として遠くから眺めていたい三人だと思った。
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「すっぽん心中」「植木鉢」「鳩居野郎」の短編3集。 すっぽんはやっぱり噛みつくのですぬ。叩き殺すところは生臭さが匂ってきそう。クルマで衝突されてむち打ちになった主人公がリハビリ帰りに知り合った女と霞ヶ浦にすっぽんを捕りに行くことに。くびが横を向いたまま入れるとかけっこうエグい表現...
「すっぽん心中」「植木鉢」「鳩居野郎」の短編3集。 すっぽんはやっぱり噛みつくのですぬ。叩き殺すところは生臭さが匂ってきそう。クルマで衝突されてむち打ちになった主人公がリハビリ帰りに知り合った女と霞ヶ浦にすっぽんを捕りに行くことに。くびが横を向いたまま入れるとかけっこうエグい表現。 植木鉢はそこまでやらんでもって感じ。軽で高速で140?乗ってる奥さんが気分悪くなるの解るような。しかしこの人何故か回りが見えず一直線なんです。鳩居野郎も自分の仕事場の回りに寄る鳩が気になる話。 どの話もすらすら読めた。
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BGM POKKA POKKA / フィッシュマンズ キャラ、空気感とも最高ッス!リラックスしたいときにぜひ。
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場面を想像すると嫌な感じがジワリとするんだけれど、不思議と読み進んでしまう(^^;そして読み終えると、それぞれの話のアホさが笑える(^o^;)
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芥川賞候補常連でお馴染みの戌井さん。 シコウヒンTVで初めて御姿を拝見した。素敵ッ! ファン度が一気に増したわけだが、今まで読んだ作品の内容を全く覚えていないことに気付く。 そしてこれに入っている「植木鉢」も読んだはずなのだが…忘れている。 これも忘れちゃうのだろう。でも好き。
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・すっぽん心中 ・植木鉢 ・鳩居野郎 こういう小さい狂気とか追い詰められてる感とか暴走しちゃう感とかってあるよなって思いながら読んだ。 しかもド地元で心拍上がった! すっぽんじゃなくて亀なら本当にいるし。 取材に来たのかなって思うとにんまりしちゃう。 面白かったな。
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