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日入国常闇碑伝 の商品レビュー

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2015/03/04

架空の世界を舞台にした伝奇小説の連作短編集。 日入国に突然現れた"常闇"という混沌を巡る、英雄たちの物語である。しっかりと世界を構築し、外国人の著作を翻訳したという形をとった解説などかなり細かいところにまでこだわった作りだが、いまいち読みづらくて面白いと思った...

架空の世界を舞台にした伝奇小説の連作短編集。 日入国に突然現れた"常闇"という混沌を巡る、英雄たちの物語である。しっかりと世界を構築し、外国人の著作を翻訳したという形をとった解説などかなり細かいところにまでこだわった作りだが、いまいち読みづらくて面白いと思ったのは半分くらいだった。「事為得」、「炎吹刀」、「英雄蝿」などの顛末はなるほどと思った。

Posted byブクログ

2013/10/25

 常闇という舞台設定、現代と過去の対比、そして魅力ある登場人物が織りなす物語は短篇集ではなく長編小説としてじっくりと読みたい。が、短篇集であるからこそ想像の余地があり作品の魅力を増しているように思える。  もう一つ面白いのはワーニー・アンサーの著作の翻訳という体裁をとっていること...

 常闇という舞台設定、現代と過去の対比、そして魅力ある登場人物が織りなす物語は短篇集ではなく長編小説としてじっくりと読みたい。が、短篇集であるからこそ想像の余地があり作品の魅力を増しているように思える。  もう一つ面白いのはワーニー・アンサーの著作の翻訳という体裁をとっていることである。これは”訳者”あとがきに至るまでこだわっており、本当にそのような著作、そして常闇という史実が存在していたかのような錯覚を覚えさせる。本として嘘をつけない初出、奥付をみて創作であることを思い出させるほど。こういった仕掛けも物語の真実性を増すのに一役買っているように思う。

Posted byブクログ