鏡の花 の商品レビュー
それぞれがパラレルワールドになっている話。人生って「あの時ああしてれば…」っていう後悔がどんな人にもあるものだと思う。ただその後悔がやり直せたとして必ずしも幸せにつながるんじゃないんだろうな、なんて考えた。それぞれの人生がうまく繋がっているなと思ったけれど、個人的にあまり内容の深...
それぞれがパラレルワールドになっている話。人生って「あの時ああしてれば…」っていう後悔がどんな人にもあるものだと思う。ただその後悔がやり直せたとして必ずしも幸せにつながるんじゃないんだろうな、なんて考えた。それぞれの人生がうまく繋がっているなと思ったけれど、個人的にあまり内容の深みはないな…という気がした。
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あの人が死んでいなかったら、の続き物短編のような印象。もっとしっかり頭使って読めば、自分に得るものがあったんだろうなと感じる。気軽にパラパラ読んでしまって申し訳ない気持ちに。
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この小説はどの時点でのストーリー(章)なのか時間的感覚を錯乱させる。と言うのは、身近な人が亡くなると人はその人の過去を想い幻想する事がある。本書は人の生と死に向き合う内容が多く、生きていた時の出来事、亡くなった後の出来事を回想した場面が多く、各章がその順番になっていないから理解す...
この小説はどの時点でのストーリー(章)なのか時間的感覚を錯乱させる。と言うのは、身近な人が亡くなると人はその人の過去を想い幻想する事がある。本書は人の生と死に向き合う内容が多く、生きていた時の出来事、亡くなった後の出来事を回想した場面が多く、各章がその順番になっていないから理解するのも難しい。
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それぞれの話で状況がかわっていることに最初は戸惑ったが、途中からパラレルワールドみたいな感じかなーと理解し始めた。 誰かしらが死んでる話だから、途中読んでて苦しくなってしまった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
6個の短編集。パラレルワールド。夫が死に妻が死ぬ。少年が生き姉が死ぬ。あったかもしれない世界観。いろいろな場面が違う視点から見られる。 少年が昔の家を訪ねる。 その家では姉が死んでいた。姉の代わりに両親は自分を産んだと思っている。その真意を確かめに。 夫は川で死んだ。なぜ死んだのか。 息子が死んだ。体を打っていたが頭をかばった様子はない。自殺だったのか。 弟が交通事故で死んだ。弟の友達と仲良くなり二人で真夏のオリオンを見に行く。 両親が火事で死んだ。 いろいろな話の総まとめ。みんなが生きている世界と鏡職人のお爺さんと孫の美代。お爺さんが鏡を作っている時に飛びついたことにより液体がかかり火傷を顔と首に追ってしまった。お爺さんは死ぬ時美代ちゃんごめんねと言った。美代は自分が飛びついたせいだとわかっている。
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タイトル通り、鏡の向こうを覗き込んだかのようなパラレルワールドが展開されていく。 二組の夫婦と二組の姉弟の物語。ある時は妻が死に、ある時は夫が死ぬ。ある時は姉が死んでいてある時は弟が死ぬ。ある時は息子が死んでいて、ある時は両親が死んでいる。 悲しいのだけれど、共通しているのは...
タイトル通り、鏡の向こうを覗き込んだかのようなパラレルワールドが展開されていく。 二組の夫婦と二組の姉弟の物語。ある時は妻が死に、ある時は夫が死ぬ。ある時は姉が死んでいてある時は弟が死ぬ。ある時は息子が死んでいて、ある時は両親が死んでいる。 悲しいのだけれど、共通しているのは、どの物語も亡くなった人が最後まで家族を思っていて、残された人々もその思いに気付いた上で前を向こうとしていること。 それだけに人は亡くなってしまうと取り返しはつかない。 今一緒にいることがどれだけ幸せなことか。 最終話では二組の夫婦と二組の姉弟が家族揃っている設定で集結する。誰一人欠けることなく集まっているのだからさぞや幸せかと思いきや、それはそれで様々な悩みや葛藤やジレンマを抱えるものらしい。人間は贅沢だ。 だが最後にある展開が用意される。 そこから導かれる結末は当たり前のことかも知れない。 それでもそれは夏に見られるオリオンのように、滅多に見られない幸運なことかも知れない。
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連作短編集という形だけど、 全く異なる物語というわけでもないけど、物語が続いていくというものでもない。 もしあの人が生きていたら…。 見ていたかもしれない風景。 いたかもしれない大切な人。 生きていたかもしれない世界。 そんな話。
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風景や匂いが伝わるような文章が印象的。 のどかなようでどこか不穏な空気。 タイムマシンに乗ってるみたいな、 人生リピートみたいな、不思議な気分。
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不思議な物語です。 そのタイトル通り、6編の短編が”鏡”に映されたがごとく、綴られています。 でも、いまいち入り込めなかった。
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3.0 短編集ですが、登場人物が重なっています。でも別の物語。作者は作品全体で何を訴えたかったのか、私の感受性では解りませんでした。
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