ぶるうらんど 横尾忠則幻想小説集 の商品レビュー
現代美術の巨匠、横尾忠則の小説。話がループしたり、視点が変わったりすどこか多次元的な小説。シュルレアリスムの極地。他の小説とは気肌が違う感じ。でも読む人を選ぶ気がする。俺も5年前に出会っていたら間違いなく酷評していたと思う。 x
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横尾忠則が小説を書いていたとは知らなかった。 草間彌生の時も感じたが、画家の書いた文章は読むとすっと絵が浮かぶ。会話文には多少の古臭さを感じるものの、テンポが良く読んでいて楽しい。 収録された短編は主に死を主題にしているが、会話の軽妙さと相まって悲壮さは感じず、逆にコミカルですら...
横尾忠則が小説を書いていたとは知らなかった。 草間彌生の時も感じたが、画家の書いた文章は読むとすっと絵が浮かぶ。会話文には多少の古臭さを感じるものの、テンポが良く読んでいて楽しい。 収録された短編は主に死を主題にしているが、会話の軽妙さと相まって悲壮さは感じず、逆にコミカルですらある。また、性愛シーンが含まれるものもあるが、そちらも現実離れしていてエロティックというよりは何か不思議な儀式のようだった。 収録作の中では『ポルト・リガトの館』が一番面白かった。
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