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日本の文様 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2020/03/09

和食器の文様に惹かれて読み始めたけれど、日本画にもたくさん使われていて勉強になった。 四季を感じたり、植物をしっかり見たり、縁起を担いだり、慣習には必ず意味があることを垣間見れる。

Posted byブクログ

2015/02/17

日本に古来受け継がれている文様というものがある。 花であったり、動物であったり、はたまた幾何学模様であったり。 元来の形が極度に図案化されて、そもそも何に由来しているのかわからないものもある。またおめでたいと言われているけれど、なぜめでたいのかが無意識のうちに用いられているような...

日本に古来受け継がれている文様というものがある。 花であったり、動物であったり、はたまた幾何学模様であったり。 元来の形が極度に図案化されて、そもそも何に由来しているのかわからないものもある。またおめでたいと言われているけれど、なぜめでたいのかが無意識のうちに用いられているようなものもある。 そんな日本の文様あれこれを、簡潔な説明文と例となる図版でコンパクトに紹介する1冊。 眺めているだけでも楽しい。 説明文には英訳も付されており、日本好きの外国人読者も想定した作り。図版の出典や索引があるのも親切。 文様は、植物・動物・自然現象・器物・幾何学・様式・吉祥に大別され、それぞれに属する梅文、鶴文、雲文、団扇文、縞文、立湧文、四君子文などが紹介される。 説明文で「○○文としてよく知られる名物裂の××が・・・」と挙げられているものが、図版には収録されていなかったりして少々ずっこけるのだが、著作権の関係などでいろいろ難しいことがあるのかもしれない。本書にすべてが説明されていることを期待するよりは、取っ掛かりとして、またはレファレンスとして使うとよいのかもしれない。 個人的には、比較的写実的な花などの文様よりは、抽象化の進んだ青海波文や幾何学的な沙綾形文などにより面白みがあるように感じた。 *茶道でお正月に出される嶋台という対の茶碗がありまして。二つ重ねで、上の茶碗の内側に金箔、下には銀箔が施されるという贅沢なものなのですが、この高台が上は五角、下が六角です。五角は鶴を表し、六角は亀を表すらしいのですが、六角の亀はともかく、五角の鶴っていうのはなぜ・・・?というのがよくわからず。鶴が羽根を広げた姿を上から見たものとか、折り鶴の畳んだ形とか、説はいくつかあるようです。その辺がわかるかな、と思って借りたのですが、そこまで詳しい本ではありませんでした。眺めて楽しかったのでよかったのですが。

Posted byブクログ