1989年のファミコン通信 の商品レビュー
名本!非常に面白い!ファミコン好きだけでなく、雑誌が好きという人には本当に読んで欲しい。「雑誌にはたくさん、夢が詰まってたなぁ〜」と思わせてくれる本。
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本当にタイトル通りの本で、『ファミコン通信』編集部を舞台に著者がどんなふうに仕事を覚えていったか、というもの。ファミコンに興味があっても、ファミ通を知らないと多分全然おもしろくないが、僕は創刊号からしばらくの読者だったし、ここで書かれる読者像にもあるように、作り手側になってみたい...
本当にタイトル通りの本で、『ファミコン通信』編集部を舞台に著者がどんなふうに仕事を覚えていったか、というもの。ファミコンに興味があっても、ファミ通を知らないと多分全然おもしろくないが、僕は創刊号からしばらくの読者だったし、ここで書かれる読者像にもあるように、作り手側になってみたいなあ、なんて思ったりもしたので、なんだか青春が帰ってきたようだった。 どんなものでも誰かの手によるものであり、自然とできる、なんてことはないのだ、ということが強調されていて、それは昨今のエージェント的・キュレーション的サービスへの皮肉かな、などと少し思ったりもしたけど、でもやっぱり、誰かが何かをなさなければ、なんともならないのだ、ということ。ゲームという、必需品ではないものだからこそ一生懸命やる、そしてすべての記事は面白くなくてはならない、ということ、そして切り捨てとピックアップという編集の初心。読み手は選ぶが、選ばれた読み手は局部的に幸せかも。
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ファミコン通信の読者、アスキーの某雑誌編集者、ゲーム開発者という経歴を辿ってきた自分にとって、そのすべてと微妙に交差するこの物語に、かつて味わったことがないほどの感情移入をしてしまった。ものづくりをするプロとしての初心を思い出したいときに、ときどき読み返したい本。
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