1,800円以上の注文で送料無料

沈黙の檻 の商品レビュー

3.3

11件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/04/03

事件を追う警察小説には不適切な表現かもしれないけれど、堂場さんの物語はいつも安心して読める。 ひとつずつ丁寧に積み重ねられていく事実。 どの人物の描写もしっかりと描かれていて、物語の中に入り込んでいきやすかった。 真実を暴くことがいつも正しいとは限らない。 もちろん基本的には法...

事件を追う警察小説には不適切な表現かもしれないけれど、堂場さんの物語はいつも安心して読める。 ひとつずつ丁寧に積み重ねられていく事実。 どの人物の描写もしっかりと描かれていて、物語の中に入り込んでいきやすかった。 真実を暴くことがいつも正しいとは限らない。 もちろん基本的には法律によって裁かれるべきだろうし、そうでなくては社会の秩序は守られないだろう。 けれど、もしかしたら別の罪の償い方があってもいいのかもしれない・・・そんなふうにも思える物語だった。 「沈黙の檻」、これ以上にこの物語にあう題名があるだろうか。 自由のようでいて自由ではない。 目には見えないけれども、確かに自分を囲んでいる檻がある。 強靭な精神力がなければ、長い年月を乗り切ることは出来なかっただろう。 そんなふうにしか生きられなかったことが哀しくもあり、それでも幸せを感じていたときもあったのだと複雑な思いもする。 結末はこれで良かったのだろうか。 でも、これ以外の結末はなかったような気もする。 長い「沈黙の檻」は、囚われ人を替えこれからも続くのだろう。 檻の中でも、ほんの少しの幸せや安らぎがあればいいと思う結末だった。

Posted byブクログ

2015/12/07

読了。 堂場瞬一、沈黙の檻★★★★ 17年前に起きた殺人事件、2年前に時効を迎えたが、別の事件で服役していた男が週刊誌に話をした。 結果、地元の運送会社の社長ー17年前に死んだのはその先代社長ーが犯人だと言っているものだった。 すでに時効は成立しているが、マスコミは騒ぎ、ある刑事...

読了。 堂場瞬一、沈黙の檻★★★★ 17年前に起きた殺人事件、2年前に時効を迎えたが、別の事件で服役していた男が週刊誌に話をした。 結果、地元の運送会社の社長ー17年前に死んだのはその先代社長ーが犯人だと言っているものだった。 すでに時効は成立しているが、マスコミは騒ぎ、ある刑事が事件解決に立ち向かう。 そんな中、服役していた男が殺されてしまう。 誰が犯人なのか?17年前の殺人事件の真相は?

Posted byブクログ

2014/11/03

17年前の殺人の犯人と疑われていた男は、時効が過ぎても「ノーコメント」を貫いていた。肯定も否定でもない言葉。 警察は男を立件できなかった過去を疎ましく思う。ただ一人の刑事は違っていた。 男の人柄を知り、隠している真実を知りたいと迫る。 なかなか進まない展開に少しイライラしてしまっ...

17年前の殺人の犯人と疑われていた男は、時効が過ぎても「ノーコメント」を貫いていた。肯定も否定でもない言葉。 警察は男を立件できなかった過去を疎ましく思う。ただ一人の刑事は違っていた。 男の人柄を知り、隠している真実を知りたいと迫る。 なかなか進まない展開に少しイライラしてしまった。 2014.11.3

Posted byブクログ

2014/10/08

十七年前の殺人事件で犯人と目された男・末松は、自らの無実を証明しようともせず、沈黙を守り続けていた。ある日、末松が何者かに襲われ、警護を命じられた刑事の氷室は、彼が何かを隠していると確信し、独自に調べ始める。そして、末松の共犯だという男が殺された―。「容疑者」に甘んじる男の心の謎...

十七年前の殺人事件で犯人と目された男・末松は、自らの無実を証明しようともせず、沈黙を守り続けていた。ある日、末松が何者かに襲われ、警護を命じられた刑事の氷室は、彼が何かを隠していると確信し、独自に調べ始める。そして、末松の共犯だという男が殺された―。「容疑者」に甘んじる男の心の謎をめぐる物語 というのがあらすじ。 一人称の文章に時折三人称の文章が混じるので、そこがやや気になった。

Posted byブクログ

2014/05/19

一気に読まずに、空いた時間にちょこちょこ読み進めたせいか? 何か事件がなかなか進まず、ひっぱり過ぎな印象。 ひっぱった割にあっけない結末な気がしてしまった。

Posted byブクログ

2013/12/08

沈黙を貫く、殺人犯かもしれない男。彼を護り、信じる刑事。時効事案を挟み対峙する二人の傍で、新たな殺人が発生し――。哀切なる警察小説。

Posted byブクログ

2013/10/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

警察官の苦悩。一つの事件を追う執念さと努力の反面やるせない気持ちが出てくることもある。 ゼロか百かの世界だけど、その中に現れない容疑者と警察官の心の交流かよかった。

Posted byブクログ

2013/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すっきりしない読後感である。 2013/09/25紀伊國屋書店で購入;早速読み始め;09/30読了

Posted byブクログ

2013/09/21

重たい沈黙でした。そこまで自分を律して沈黙を守れる人はいない気がします。それほどまでに守りたい何かがある人は幸せなのかもしれません。私には無いものですね。

Posted byブクログ

2013/09/07

いつもながらに、まだるっこい 人間性がありすぎる主人公刑事はいつものパターンかな? それに不健康だし……(-.-) でも、こういう解決はあり?なの 皆が引き摺ると思うけど

Posted byブクログ