1,800円以上の注文で送料無料

ハナミズキのみち の商品レビュー

4.4

8件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/05/14

読み聞かせ会、朗読会用に選びました。 願いと祈りの込められた本です。 黒井健さんの描く風景が大好きで子供の頃から読んでいましたが、津波の場面の絵に言葉を失います。青空に浮かぶ白い雲となだらかな緑の丘、というのが黒井さんの描く絵のイメージだったので、灰色一色の瓦礫の山の絵は胸に突き...

読み聞かせ会、朗読会用に選びました。 願いと祈りの込められた本です。 黒井健さんの描く風景が大好きで子供の頃から読んでいましたが、津波の場面の絵に言葉を失います。青空に浮かぶ白い雲となだらかな緑の丘、というのが黒井さんの描く絵のイメージだったので、灰色一色の瓦礫の山の絵は胸に突き刺さりました。 子どもたちがこの絵本にどんなことを感じてくれるのか、しっかり耳を傾けたいと思います。

Posted byブクログ

2021/05/01

被災した地でこれまで長い間築かれてきた人々の営みを決して忘れず、なくなった人の分まで、未来のいのちをまもるために生きていきたいです。

Posted byブクログ

2016/07/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

黒井健さんの絵で手に取ったが、震災の津波で息子さんを亡くした方のお話でした。残された者は悲しいけれど、温かくなれるお話です。

Posted byブクログ

2015/01/21

阪神大震災を知らない子供たちが増えてきました。この絵本は東日本大震災の津波について描かれていますが、残された人々の心の痛みについて、静かに訴えかける一冊。温かな絵とともに、読み聞かせによい絵本です。

Posted byブクログ

2013/08/30

美しいふるさとの景色や大切な家族をさらった津波。 でも家族の絆やかけがえのない思い出までさらうことはできない。 息子さんを津波で亡くされた淺沼さんの心のうちが伝わってきて、胸を打たれました。 息子さんと一緒につくっていくハナミズキのみちは命を守る道、希望の道として未来につながって...

美しいふるさとの景色や大切な家族をさらった津波。 でも家族の絆やかけがえのない思い出までさらうことはできない。 息子さんを津波で亡くされた淺沼さんの心のうちが伝わってきて、胸を打たれました。 息子さんと一緒につくっていくハナミズキのみちは命を守る道、希望の道として未来につながっていく。 淺沼さんの強い意志をもちながら優しく語りかけるような文章と黒井さんの真に迫った悲しく美しい絵が 印象的なこの絵本。忘れられない一冊になりそうです。

Posted byブクログ

2013/08/18

東日本大震災の津波で息子さんを亡くされた淺沼さんがご自身の体験をもとに2年の歳月をかけて描いた絵本。 絵本を開くと静かな街並みと、青く穏やかな海が広がる。まるで、思い出を回想しながらやさしく息子さんに語りかけているように感じさせる。 しかし、津波は一瞬にして何もかも奪ってしまう...

東日本大震災の津波で息子さんを亡くされた淺沼さんがご自身の体験をもとに2年の歳月をかけて描いた絵本。 絵本を開くと静かな街並みと、青く穏やかな海が広がる。まるで、思い出を回想しながらやさしく息子さんに語りかけているように感じさせる。 しかし、津波は一瞬にして何もかも奪ってしまう。 後半、津波で命を亡くした'ぼく'がおかあさんに語りかける。 「津波が来たとき、みんながあんぜんなところへにげるめじるしに、ハナミズキのみちをつくってね。 町の人たちがもう二度と津波でかなしむことがないように、ぼくは、はなみずきといっしょに みんなを、まもっていきたいんだよ」と。   「悲劇を二度と繰り返さないで」という思いが痛切に伝わってくる。 また、黒井健さんの絵がやさしいタッチで描かれ、素敵だ。

Posted byブクログ

2013/07/28

作者の淺沼ミキ子さん、絵を描いた黒井健さんは、一体どれほどの苦悩を経てこの絵本を描かれたことだろう。きっと、それは東日本大震災を直接に体験していない我々には想像もつかないような苦悩だっただろう。 その苦悩を乗り越えて書かれた淺沼さんの文章は、繊細で、子どもたちにわかりやすく伝わ...

作者の淺沼ミキ子さん、絵を描いた黒井健さんは、一体どれほどの苦悩を経てこの絵本を描かれたことだろう。きっと、それは東日本大震災を直接に体験していない我々には想像もつかないような苦悩だっただろう。 その苦悩を乗り越えて書かれた淺沼さんの文章は、繊細で、子どもたちにわかりやすく伝わるように配慮されていて、そして淺沼さんの想いも込められている。東日本大震災大震災関連の絵本はこれまでいくつか出版されているけれど、想いは込められていても文章は読みにくい、とい☆ものが多かった。淺沼さんの文章には「子どもたちに伝えたい、伝わって欲しい」という配慮が見て取れる。 そして、黒井健さんの絵。淺沼さんの陸前高田の数々の想い出、津波、津波に破壊された街。美しい風景が1ページめくるだけで、恐ろしい破壊の絵に変わる。黒井健さんはこの絵をどのように描くか真っ向から向き合い、偽ることなく津波の恐ろしさ、津波がもたらす破壊を描ききっている。この絵を描くのにどれだけ悩みながら筆を取られただろう。どれだけ苦しみながら描かれたことだろう。 そして、圧巻なのはこの津波と破壊の後の物語。淺沼さんが悲しみから立ち上がることができた、亡くなった息子さんへの想いと、物語をハナミズキを通して伝えることの希望、その希望がハナミズキとなって暗い海に降りそそぐ。この物語を黒井さんは見事に描いている。そこには、黒井さん自身もまた、自ら描いた津波の破壊の絵から自分自身を救い出したかのように見える。 2人の作者の「伝えなければ」という渾身の想いが込められた絵本です。

Posted byブクログ

2013/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1分50秒☆見返しの奇跡の一本松は、福島の希望。春に花咲くハナミズキに思いを寄せて未来をみつめる。「いのちを守る木を植えたい」亡き息子とつながる母の願いは、尊い。

Posted byブクログ