名探偵に乾杯 新装版 の商品レビュー
最初の小林泰彦のイラスト表紙の版で読んでます。下敷きになった数々の探偵と事件へのオマージュがしみじみ楽しい。(日本に置いては)パロディと言う言葉がなかった時代にこんなバランスの良い本があったんだな…ホットチョコレートとブリオシュなど文章で読む分にはディティールも古さを感じないです...
最初の小林泰彦のイラスト表紙の版で読んでます。下敷きになった数々の探偵と事件へのオマージュがしみじみ楽しい。(日本に置いては)パロディと言う言葉がなかった時代にこんなバランスの良い本があったんだな…ホットチョコレートとブリオシュなど文章で読む分にはディティールも古さを感じないです。映像化されていたら凄く陳腐になってそうで怖いけど。西村京太郎のパブリックイメージとかなり違う本で驚き。
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ポアロを追悼するために島の別荘に集まった明智小五郎、エラリー・クイーン、メグレ夫妻、小林親子、へースティングス。嵐の夜に島にやって来た新聞記者の牧田、カメラマン北島、イタコの塩月、男女のカップルに作家の岸井令二郎。更に現れたポアロの息子を名乗るポアロ・マードック。霊媒の最中に矢に刺されて死んだ北島。シャワー中に密室で殺害された井上明子。密室で首をつった状態で発見された塩月。砂の上の田野倉。マードックの推理。へースティングスの反論。推理しない3人の名探偵。ポアロが生前書いていた探偵論の中身。爆破された別荘。密室を作り出す犯人の思惑。インディアンの蝋燭の秘密。
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冒頭で明智邸の設計者の名前が出てきた時にまさかと思った通りのトリックだった。とは言え、明智・小林コンビの会話を読むのは楽しい。
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ポアロに明智にクイーンだと?!そんなの買うしかないじゃねーか西村先生あざっす!と意気揚揚と読んでいったら、あれっ(・_・)となったのは私だけじゃないはず(笑。 今作のサブタイトルは、「~そして誰も推理しなくなった~」でいいんじゃないですか、っていうくらい、名探偵たちが揃いも揃ってまあ推理してくれない(笑)。亡くなったエルキュール・ポアロの息子を自称する俄か探偵にお仕事は丸投げして、何だか物見気分な名探偵達。おお、かつての彼らの意気軒昂たる推理披露は今いずこ…← 事件は、明智小五郎が所有する無人島の別荘で起こります。 亡くなったポアロを悼むために世界各国から集まった名探偵達を、予期せぬ客達が訪問し、その中にはなんとポアロの息子を自称する青年が、「ポアロが遺した探偵論」なる原稿を引っ提げて登場! そして、無人島に名探偵が集まれば、当然発生する連続殺人。暗闇の中での殺人、密室の中の死体、足跡の残されていない砂浜に残された死体…そして最後の大爆発。 それらの謎に対して挑むは、自称ポアロの息子!彼は死体が出る度に自説を得々と展開するのですが、それが見事に外れる外れる(笑)。明智先生そろそろお願いしますよ~まだこの青二才に任せっぱなしっすか~と焦れる小林中年(笑)をスルーして、放置プレイな探偵陣。 トリックはアンフェアの誹りは免れ得ませんし、名探偵達の本音が明らかになる部分も何だかな~な印象です。ちょっと根拠に乏しい。 ですが、ポアロの最後の事件の解釈を楽しめたり、かつての名探偵達の活躍に心躍らせたファンには、彼らの競演が楽しくもちょっぴりビターに味わえるのではないでしょうか。
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