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群衆リドル Yの悲劇'93 の商品レビュー

3.4

9件のお客様レビュー

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2021/03/19

再読。天才ピアニスト八重洲家康を探偵役としたイエユカシリーズ第一弾。昔読んだ時は知らなかったんだけど天帝シリーズの「天帝のやどりなれ華館」とも繋がりがあったんだね。それを踏まえるとこの事件の裏方にもあの子がいるんだなぁ…としみじみ。全体的なトリックとしてはちょっと肩透かし気味だけ...

再読。天才ピアニスト八重洲家康を探偵役としたイエユカシリーズ第一弾。昔読んだ時は知らなかったんだけど天帝シリーズの「天帝のやどりなれ華館」とも繋がりがあったんだね。それを踏まえるとこの事件の裏方にもあの子がいるんだなぁ…としみじみ。全体的なトリックとしてはちょっと肩透かし気味だけど犯人の動機は真に迫るものがあった。

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2015/09/16

今まで読んだ、まほろ作品の中では1番読みやすかったです。天帝シリーズのような、溢れんばかりの衒学趣味や、二条シリーズのような長ったらしい講釈がなかったせいでしょうか… 何やら示唆的でセンチメンタルなプロローグはいつも通り。 帯にもあるように、本格ミステリのあらゆるガジェットを放り...

今まで読んだ、まほろ作品の中では1番読みやすかったです。天帝シリーズのような、溢れんばかりの衒学趣味や、二条シリーズのような長ったらしい講釈がなかったせいでしょうか… 何やら示唆的でセンチメンタルなプロローグはいつも通り。 帯にもあるように、本格ミステリのあらゆるガジェットを放り込みながらも、散漫せず、ここまで綺麗に集約した手腕は流石です。 絶対に意識したであろう、某有名古典トリックの一部流用には笑ってしまいましたが、それすらロジカルに解明してみせるのですから、この著者の理論への傾倒ぶりには凄まじいものを感じます。 次作も手元にあるので、近いうちに読んでみようと思います。

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2014/07/26

夢二邸に招待されたユカと天才ピアニストのイエ先輩、全く共通点の客が次々と「ロンドン橋落ちた」になぞらえて殺されていく。 犯人マイフェアレティは誰だ?

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2014/02/07

一気に読んだ。 いや、読まされた。 キャラもお膳立ても、どちらかと言えば好ましく、ストーリーとしても面白い。 にも関わらず、なにか釈然としないものがある。 その理由が自分でも判らないが、☆一つ減。

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2014/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

言葉の選び方(こだわり?)にところどころ引っ掛かりを感じつつも、 重い文章ではないので一気に最後まで読めた。 館、吹雪、密室、マザーグース等々ミステリー要素がてんこ盛り。 登場人物たちは良い意味でキャラが立ちすぎで、掛け合いが楽しい。 しかし猿はないだろ猿は。 あれが通るなら、 もう世の密室トリックは全部猿でいいんじゃないかな。 うげらぽん。

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2013/12/31

”群衆リドル Yの悲劇’93”古野まほろ著 光文社文庫(2013/08発売) (2010/12 光文社単行本の文庫版。解説:有栖川有栖) ・・・謎の招待状によって集められた九人の男女。雪に閉ざされた山荘を舞台にした惨劇。彼らを繋ぐ糸と連続殺人の犯人の謎に挑むの天才ピアニスト。 ...

”群衆リドル Yの悲劇’93”古野まほろ著 光文社文庫(2013/08発売) (2010/12 光文社単行本の文庫版。解説:有栖川有栖) ・・・謎の招待状によって集められた九人の男女。雪に閉ざされた山荘を舞台にした惨劇。彼らを繋ぐ糸と連続殺人の犯人の謎に挑むの天才ピアニスト。 ・・・古典作品をモチーフにした作品。(”Yの悲劇”ではなく”そして誰もいなくなった”の方が近い。) 雪の山荘、暴かれる過去、マザーグース、ミッシングリング、密室と盛りだくさんなのですが、ちょっと好みに合わないトリックもあったのが残念でした。

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2014/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

※辛口でっす( ^ω^; ) 推理小説としての評価の前に、敬語の使い方を筆頭に日本語の使い方全般に違和感の残る作品でした。そっちがあまりに目についたので、「何これもしかしてミスリーディング?伏線?」と思いながら読み進めていったのですが、そんなことは全くなかった。そりゃそうだ← 「???」と思いながらふと著者紹介ページを見ると、どうやらフランスの課程を修了された方とな。うーん、もしかして、母語はフランス語の作家さんなのかしら? それにしたって、編集さんがどうにかするべきではないのかしら…。 犯人も漠然とではありますが指摘できます。トリックを推理して云々ではありません。読者への挑戦状が付されてますが、これはちょっと厳しいのではないでしょうか。 犯人があまりにもボロを出しすぎて(要するに作家さんがこれ見よがしな伏線をばら撒きすぎて)、トリックの一端すら掴めなくても「この人物、挙動不審過ぎるでしょ?」と指摘できてしまうミステリーです。うげらぽん←← では肝心のトリックはどうかと言うと、これはもうあまりに有名な某先達もビックリのアクロバット。基本的にはトンデモトリックにも鷹揚でいたいしある程度はそうであると自負している私ですが、これは…凄すぎる…(°ω°) イロモノです。読む人を選びます。謎解きを楽しむ人、本格推理小説の雰囲気を楽しむ人にはオススメしません。 浪人生の夕佳の元に届いた、一通の招待状。彼女の恋人兼天才ピアニスト・イエ先輩と共に「夢路邸」を訪れると、そこには彼女と同様屋敷に招かれた招待客が集まっていた。ところが、それぞれの招待状に記された招待主は異なる名前であることが発覚し、突如出現した能面の女が、彼等の罪を一つ一つ告発していく。 「罪名・殺人。求刑、死刑ーー」 そして、糾弾された招待客達は、一人、また一人と密室下で殺されていく。

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2013/09/06

さすがに天帝シリーズの新訳とは違い、文庫化にあたって大きな変化はない。 改めて読むと、終盤のとある伏線に笑った。 巻末に作品世界・人物相関図つき。 二条さんが水里兄の先輩とか、イエ先輩と例の彼女がピアノ師弟だとか、本編で書かれてたっけ?

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2013/09/01

「天帝ワールド」って呼んでええものかはともかく、これも「天帝」シリーズにリンクする作品だった。 骨子は真っ当な本格で、でもやはり古野スタイルに溢れる、期待を裏切らないものだった。

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