完盗オンサイト の商品レビュー
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完盗オンサイト/玖村まゆみ:第57回大賞受賞。2011年。女性W受賞。 ロッククライミング。二人はクライミングで知り合い、恋人同士となった。女性が別れを告げ、他の男にいったが、莫大な違約金を払わなければならないハメに。 失意の男性は日本に戻り、路上生活しながら生きている。寺に拾われ住まうことに。 そこにいる子供。ちゃんと話せない。不審な男。おろし金?こわいっす。 皇居の盆栽を盗んでくれたら一億円。まだ好きな女性の違約金も払える。依頼主は甘やかされ、歩けないほど太った長男。長男は男性をクビにし、女性に依頼しなおす。弟が三千万で男性に依頼しなおす。 オンサイトとは、誰も知らないルートを登りきること。不審な男は自滅し、女性と長男の裏をかき、子供を母に会わせ、大団円で終了。 推理小説ではないが、アスリート魂のおかげか読後感は良い。
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皇居に侵入して、“お宝”を盗み出せ!ターゲットは、徳川家光が愛でたという名盆栽「三代将軍」。樹齢550年!?報酬は1億円!!天才フリークライマー水沢浹は、多額の損害賠償を求められ窮地にある元恋人を救うため、この前代未聞の依頼を引き受ける。果たして勝算はあるのか?
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「皇居に侵入」という突拍子もないミッション。 ワクワク感、ドキドキ感、ヒヤヒヤ感など、エンタテインメントに欠かせない要素が きちんと含まれ、一気に読んだ。 登場人物たちからは、体の芯が冷えるような悪意は感じられない。 「斑鳩」親子を不幸にした「瀬尾」でさえも、哀れだ。
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元国際的なスポーツクライマーの青年が、ある理由により皇居から稀代の盆栽を盗むという依頼を引き受けることに。 トオルの真っ直ぐさと青さと優しさ、國生環の強い仮面の裏に隠れた人間らしさ、國生肇の屈折などを始め、人物描写のバランスが良い作家だと思います。 難を言えば、瀬尾医師の壊れて行...
元国際的なスポーツクライマーの青年が、ある理由により皇居から稀代の盆栽を盗むという依頼を引き受けることに。 トオルの真っ直ぐさと青さと優しさ、國生環の強い仮面の裏に隠れた人間らしさ、國生肇の屈折などを始め、人物描写のバランスが良い作家だと思います。 難を言えば、瀬尾医師の壊れて行く様に多くの頁を割いたにしては、単純な役割しか与えなかったところが拍子抜けでした。
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何なんだ、この爽快感は。犯罪小説じゃなかったの? 主人公のなかには確固たるアスリート魂があり それが読後の爽快感を生んだと感じました。 彼を取り巻く人間関係には情愛があり、ミッションには適度な緊張感もあり 唯一、性格破綻者の元夫のくだりにダークなサスペンス?もあり。謎の多い不気...
何なんだ、この爽快感は。犯罪小説じゃなかったの? 主人公のなかには確固たるアスリート魂があり それが読後の爽快感を生んだと感じました。 彼を取り巻く人間関係には情愛があり、ミッションには適度な緊張感もあり 唯一、性格破綻者の元夫のくだりにダークなサスペンス?もあり。謎の多い不気味な犯罪依頼者も憎めない。 中身には関係ないかもしれませんが 表紙のイラストかっこいい。ワクワクするタイトル デザインも素敵です。
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2011年の乱歩賞、二作のうちの一つ。 女性作家の受賞は15年ぶりというが、作風も、乱歩賞っぽさがなくてよかった。 もちろん、由緒正しく丁寧な“らしい”作品も好きだが、ポップな冒険譚である本作は、どちらかといえば似た作風を持つ作家さんが少ない分期待したくなる。 解説にも、良さと課...
2011年の乱歩賞、二作のうちの一つ。 女性作家の受賞は15年ぶりというが、作風も、乱歩賞っぽさがなくてよかった。 もちろん、由緒正しく丁寧な“らしい”作品も好きだが、ポップな冒険譚である本作は、どちらかといえば似た作風を持つ作家さんが少ない分期待したくなる。 解説にも、良さと課題が分かりやすくまとめてあったので、今後注目。 4-
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子供の読んでいた本をよんでみたら、意外や面白いじゃないですか?赤川次郎に似た、分かりやすく軽快なストーリーが夢中にさせます^_−☆
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どっちかというと、ヒューマンドラマ?みたいな感じだった。 もうちょと、「スリルある冒険」みたいな展開を期待してたんだけどなぁ。
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