二代目が潰す会社、伸ばす会社 の商品レビュー
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【購入目的・活用法】 二代目社長、三代目社長向けコンテンツ開発のため購入。 (法政大学・久保田教授、元三和銀行・UFJコンサル) 【重要ポイント】 ◆新規事業は創業者や古参社員にとって過去を否定されたと感じる (社長就任前はOK、就任直後は不安増大) ◆小さな戦略を描き、一つ一つ確実にやり遂げる →一つに集中、小さく始める、機動的な修正 ◆兄弟は二人とも入社させる、ただし、役割分担を明確に 多い例:長男が経営全般・営業/次男が総務・経理または技術・製造 【事例紹介】 ◆船橋屋の経営理念 「く・ず・も・ち一筋まっすぐに」 http://www.funabashiya.co.jp/aboutus/index.html ◆六十三印刷:若手中心の研究会 ~経営の知識、社員心得、新人事制度の提案、ネットビジネス立ち上げ等 ◆ホッピービバレッジの「共育」 ・内定者研修(社長かばん持ち等)、戦略的思考、マネージャー研修等 ◆ファイン株式会社の「社長の花道プロジェクト」 ・営業体制づくり、商品開発体制づくり、会議の進め方の3つ ◆セラリカNODA:蠟(ろう)から用途拡大 http://www.ceraricanoda.com/old/gaiyo.html ◆簿記3級以上を課長昇格の条件の一つ(北海道の水産会社) 【備忘録メモ】 ・経営革新は経営者(後継者)自らが取り組む ・就任直後に「求心力」などあるはずがない →社員の声を聞く、相談する、経営理念やビジョンを示し社員の共感を得る ・時には社員の入れ替えも考える(社長や理念に共感する新卒社員等) ・会長室と社長室の広さで実権が分かる →会長は地域活動や大学院等へ ・売上は顧客の支持、利益は顧客が認めた価値 ・「事業の革新」と「経営システムの革新」の2つがある ~後者の目的は経営体質の強化(業務改善、評価制度、組織体制など) ・「何をもって覚えられたいか」(ドラッカーより) ・多角化戦略(新事業開発)は将来が大変厳しい業界ではあり(例:建設業) ・第二創業:自分のやりたいことをやってもいい ・社長に必要な能力は科学系とアート系 ・後継者育成の4つの育成段階 ~幼少期、母親の躾は重要、高校の人脈は影響大 ・古参社員に引導を渡すのは先代社長の仕事、ただし補佐役は必要 ※managementの語源はラテン語「manus」(イタリア語「馬を乗りこなす」)
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著者は都市銀行勤務を経て現在は法政大学のビジネススクールで「経営者育成論」の講義を担当しているそうで、このタイトルで本を書くにはぴったりの経歴。 ただし、内容的には期待はずれか。Amazonのレビューも明らかにサクラっぽい人が絶賛しているだけでちょっと売り方にも疑問。 「会社を潰さないこと」「社員の力を結集させること」「経営革新に取り組むこと」の三点が重要だというのだが、これは特に事業承継に限ったことではないのでは。 承継にともなう問題(先代の古参社員をどう処遇するか、子供が二人いる場合は二人とも入社させるべきか一人にしておきべきかなど)に対する考えなどは最後の一章で書かれており、ここだけ読めばよいかも。 全くの新規事業を立ち上げるなら社長になる前(先代の責任下で)、もしくは就任後数年経ってから(社員から信頼されるようになってから)、という点は納得。
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